本で旅する Via

東京・荻窪の路地裏にオープンした「読書するための居場所」。店内には海外の文学や、歴史、…

本で旅する Via

東京・荻窪の路地裏にオープンした「読書するための居場所」。店内には海外の文学や、歴史、文化を紹介する本を並べ、ご自由にお読みいただけます。荻窪の一席から本の〝旅〟へ、そんな思いを込めたお店です。2階の展示空間では写真展などを開催中。https://via-ogikubo.com/

最近の記事

1923年の出来事―関東大震災の年、世界では何が起こっていたか?

ただいま「本で旅する Via」の2階では、「1923年の出来事―関東大震災の年、世界では何が起こっていたか?」を催しています。 *** 1923年9月1日、最大震度7ともいわれる大地震が日本を襲いました。今年はその関東大震災から100年を迎えるとあって、メディアでも多くの特集が組まれました。 十年一昔といいますから、100年は大昔です。 この100年で世のなかは様変わりしました。大きな戦争と冷戦を経験し、政治変革が起きて、多くの国が独立を果たしました。道路・空路が整備

    • noteにはまったく投稿できていませんが、「ほんのひととき」さんからお声を頂戴して、ひさしぶりに長文(でもないか)「鏡の国ブータンを覗き込めば」を綴りました。他の方の「あの街、この街」のエッセイがステキなので、ぜひお読みください。 https://note.com/honno_hitotoki/n/n46f8ff0be7ca

      • 八重山で感じる心地いい存在感 写真家・川名廣義さん インタビュー

        10月23日(日)まで「本で旅するVia」2階のギャラリーでは、写真家の川名廣義さんの写真展「My favorite island」を開催中です。西表島の美しい一日を活写した作品をご鑑賞いただけます。長年、八重山を撮影されているという川名さんにその魅力を伺いました。 八重山を訪ねるようになったのは ― 川名さんは八重山諸島の自然風景の撮影をライフワークにされているとのことですが、きっかけはどういうものだったのですか。 川名 少し遡りますが、1977年に新婚旅行でハワイにい

        • 「わたし」に出会い、「わたし」を引き受ける

          ALHADESINGさんが運営されている、ウェブマガジン『STAY SALTY 25号』の巻頭、PEOPLEに寄稿させていただきました。 タイトルは、ALOHADESIGNがつけてくださいました。 最近、まとまったテキストを書く余裕がなく、noteもご無沙汰しています。 『STAY SALTY』さんに書いたことはnoteで書いたことともかぶりますが、開店からしばらくの後日談というところです。 店を開けたはいいけれど、なかなか思う通りには……。日々、何かできないかと苦闘

        1923年の出来事―関東大震災の年、世界では何が起こっていたか?

        • noteにはまったく投稿できていませんが、「ほんのひととき」さんからお声を頂戴して、ひさしぶりに長文(でもないか)「鏡の国ブータンを覗き込めば」を綴りました。他の方の「あの街、この街」のエッセイがステキなので、ぜひお読みください。 https://note.com/honno_hitotoki/n/n46f8ff0be7ca

        • 八重山で感じる心地いい存在感 写真家・川名廣義さん インタビュー

        • 「わたし」に出会い、「わたし」を引き受ける

          Viaの本棚より ロンドンのパブからシカゴのマックスウェル・ストリートへ

          「本で旅する Via」はInstagramに、店の棚に並ぶ本の書影をアップしています。日々のコメントをまとめてみました。 7月23日(土)『パブの看板』先日、イギリスのジョンソン首相が辞任の意向を示し、その後継を決める、保守党の党首選の行方が日本でも報じられています。 また数日前にはイギリスを熱波が襲い、観測史上初の40度を記録したとか。ロンドンの緯度は北緯51度ですから、北海道より北に位置します。異常気象といってさしつかえないでしょう。 そんな熱波に見舞われながら、熱

          Viaの本棚より ロンドンのパブからシカゴのマックスウェル・ストリートへ

          色でめぐる世界と物語へ

          店に並べているの本の表紙をInstagramに投稿しています。 先日、スペイン北部のパンプローナで開催された、牛追い祭りがコロナ禍ののち、3年ぶりに開催されたことがニュースに取り上げられていました。サン・フェルミン祭といえばヘミングウェイの『日はまた昇る』ですが、店にはなかったので、同じスペイン北部、ピレネー山中の山里を舞台にした『黄色い雨』(フリオ リャマサーレス著、ソニーマガジンズ、2005年)の表紙画像を投稿しました。 『黄色い雨』の翻訳者、木村榮一さんの解説には、

          色でめぐる世界と物語へ

          Viaの本棚はいかにしてなりしや?

          「本で旅する Via」は東京・荻窪にある、カッコ付きのカフェ。読書するための居場所、をご提供しています。 荻窪駅近辺には、あらためてご紹介したいと思っていますが、新刊書店に古書店、BOOK・OFFもあって、本を購入するのに事欠きません。駅周辺で本をお買い求めになり、そこからてくてく歩いて、南口・北口から5〜10分ほどで到着する弊店でしばし、読書に没頭する、そんな休日を過ごしてしていただければ、と思っております。 もうひとつは、ふらっと弊店にお越しいただいて、どこへ行こうか

          Viaの本棚はいかにしてなりしや?

          本で旅する Via、開店いたしました

          どうにか、こうにか、6月30日に開店いたしました。 開店にむけて、ご協力いただいた皆様には直接お礼を申し上げるものと、ここではいちいち述べませんが、感謝の至りです。 前回ご案内したとおり、モデルさんを入れての撮影も終了しました。後日、補正を終えて納品され、そちらの画像も使っての、自作のウェブサイトも公開しました。 その中の「ご挨拶とお願い」、そして、このnoteではまだふれていなかった、店名についてご紹介した「Viaという店名について」から、抜粋して、店についてご紹介い

          本で旅する Via、開店いたしました

          開店迫る、本で旅する Via

          いや、怒涛の日々でした。 更新しよう、更新しよう、と思いながら果たせず、前のnoteからほぼひと月。ようやく少しだけ落ち着いて、店のカウンターの一席に腰掛け、PCの前に座ることができました。 開店前の自身の備忘録として投稿します。 前回ふれた雨漏りは、建物のオーナーさんの手配で業者の方に工事していただき、外は外、内は内で、内装工事も進められていきました。1階の墨モルタルの床ができあがり、2階ができあがり、1階の壁の吹き付けが進められました。 壁はこの店の内装を決める、

          開店迫る、本で旅する Via

          足場板の本棚、入りました!

          こんばんは。 土日がお休みの方は、今週も大変お疲れさまでした。 「本で旅する Via」と申します。 東京・荻窪の路地裏に6月にオープンする、「読書するための居場所」です。 創業までの経緯については、前回、前々回をお読みいただけると幸いに存じます。 ただいま、内装工事が着々と進んでいるところです。 お借りしている物件は、昭和30年代に作られた2階建ての木造一軒家。前にお使いだった方は、1階を家庭料理のお店に、2階を居住スペースとして使用されていたようです。借用にあたっ

          足場板の本棚、入りました!

          なぜ創業するのか? そして、本を読むこと。

          こんにちは。 荻窪に6月に開店予定の「本で旅する Via」と申します。 前回は思わず、出店までの経緯をお書きしました。今回は、なぜ、(この時期に)創業しようと思ったのか、について書いてみようと思います。 これは融資を受ける際に、日本政策金融公庫(日本公庫)から聞かれると言われていた質問です。 出店するには、物件、店によりけりですが、けっこうな額の資金が必要になります。それを補うために、比較的利息の低い創業融資制度がある、日本公庫からお金を借りることにしました。しかし大金

          なぜ創業するのか? そして、本を読むこと。

          はじめまして。「本で旅する Via」です

          こんにちは。 今年6月に東京は荻窪の路地裏に店を構える、「本で旅する Via」と申します。このnoteでは、店にまつわる、さまざまな情報を発信していきたいと思っています。 お見知り置きのほど、どうかよろしくお願い申し上げます。 「本で旅する Via」は、俗に言うと、カフェになりますが、店主の思いとしては、「読書するための居場所」です。 開店するにあたり、いろいろな方に出会って、店についてお話する機会に恵まれますが、いつのまにか、お相手のなかで「ブックカフェ」に変換され

          はじめまして。「本で旅する Via」です