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開店迫る、本で旅する Via

いや、怒涛の日々でした。

更新しよう、更新しよう、と思いながら果たせず、前のnoteからほぼひと月。ようやく少しだけ落ち着いて、店のカウンターの一席に腰掛け、PCの前に座ることができました。

開店前の自身の備忘録として投稿します。

前回ふれた雨漏りは、建物のオーナーさんの手配で業者の方に工事していただき、外は外、内は内で、内装工事も進められていきました。1階の墨モルタルの床ができあがり、2階ができあがり、1階の壁の吹き付けが進められました。

壁はこの店の内装を決める、大きな要素でもあり、ぐっと雰囲気が変わりました。もうひとつポイントとなるのが、天井です。もともとあった天井を壊して、梁をそのまま露出させています。コンクリート打ちっぱなしならぬ、木造見せっぱなし、と名付けました。

墨モルタルと吹き付けのごつごつの壁、そして木造の梁が相まって独特の空間を作り出しています。

そして、先週の木曜日に自宅から1000冊くらいの本を搬入しました。皆様もご存じと思いますが、本て重いのです。内装業者の女性の現場監督さんにもお手伝いいただき、自宅2階から1階のハイエースまで往復を繰り返しました。そもそも前日から本を縛るのもそれなりに時間のかかるもので、縛りに運びと本の実存感をたっぷり味わえる、ひとときでした。

運び終えたときには、まだ朝の時間帯なのに、けっして若くない体は、もうへとへと。

現場での工事打ち合わせ、ビール屋さんとの面談、保健所に行ったり、銀行に行ったり、並行して前職の仕事も細々と請負させていただいているので、一日、一日があっという間に終わって、晩酌中に寝落ちというのも、歯磨き途中でベッドに倒れこんだというのも初めての経験でした。夜中に起きてさすがに口の中が気持ち悪いので、口をゆすぎにいきました。歯ブラシは翌朝、ベッドで発見されました。(笑)

そして、先週金曜日に恭しく、引き渡しが行われました。その前には内装業者さんによる店内撮影も。彼らにとっては作品ですからね。デザイナーさんに現場監督、工事業者の方々のおかげで、オンリーな読書空間の内装になったと、大変感謝しています。

ついでに、モデルさんにお願いしてお越しいただき、カメラマンの方にわがままを申し上げて、ウェブサイトに掲載する写真撮影もしていただきました。

写真家が撮るとこうも違うものか。写真とは、光と影の産物であることをあらためて思わされました。被写体の構図が似ているとかいうのではなく、レンブラントやフェルメールの絵画を見るようです。

そうして、撮影も、引き渡しも済んで、鍵を渡され、我が城となった、わけですが、それをのんびり味わう余裕はなく、開店準備へ。当初、22日のオープンを予定していましたが、土日と準備を進めて、これはとてもでも、すらなく、開けられないと、オープンを延期しました。

反省。

あたりまえですが、何もないところから始めるので、ふと何かをしようとしても、あれがない、これがないの連続。そして、買い物、買い物、買い物。荻窪の西友や各地の100均に何度足を運び、アマゾンのカートに幾度、品をぽんぽこ入れたことか。

そして、まだ店の場所を認知されておらず、隠れ家でもあるので、運送屋さんから毎度のように「いま近くまで来ているのですが……」と電話が入ります。受け取っては段ボールのテープをむしり取り、プチプチをはいで、もういやになるくらい、段ボールとプチプチやら発砲スチロールを見ました。

と、思ったら、佐川急便さんが到着。

またひとつ、荷物が運ばれてきました。

材料不足か、物流の関係か、欠品中で、待ち焦がれていたエレクター(棚)がようやく届きました。

これでまた整理が進みます。

さ、組み立てないと。

拙いnoteにスキしていただいた皆様、ありがとうございます! はげみにして30日のオープン目指して整えてまいります。



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