2021年2月の記事一覧
あなたは誰ですか?ファーミキューテス門の細菌たち:phylum Firmicutes
動物業界向けの色が強い記事です。わかりにくい用語があったらすみません。
犬や猫の腸内細菌の論文を読むと、さまざまな細菌が出てきます。
犬や猫で細菌による感染症はよくあるのですが、実は病原性のある菌というのは限られています。犬や猫の体に常在細菌として存在する細菌はさまざまな種類があり、ごく一部がたまに悪さをして私たちの目に留まります。
腸内細菌の論文を読むと、普段は悪さをしない菌、つまり臨床業務
犬とキスしない方がいいのはどうして?
※本来細菌の名前はイタリック字体で示すべきなのですが、変更の仕方がわからずそのまま表記しています。変更の仕方が分かり次第、修正します。お見苦しく申し訳ありません。
犬の胃袋には主にLactobacillus属菌(ラクトバシルス、乳酸菌のひとつ)とHelicobacter属菌がいます。
ラクトバシルスは乳酸菌として有益であり、胃から肛門まで腸管のいたるところに存在しています。
Helicob
細菌を分類したい!便利な表記法
今回の微生物・感染症の記事では、細菌の便利な表記の仕方についてご説明したいと思います。
グラム陽性菌は、Gram Positive、つまりGPと表記することがあります。
グラム陰性菌もそれにならってGram Negative, GNと表記します。
これだけでは情報が絞りにくいので、さらに細菌の形の情報を加えます。
細長い形をしている菌は桿菌(かんきん)とい英語のRodsからRと略します。