見出し画像

【新卒3ヶ月目でひとり海外出張】カンボジアを訪れて感じた3つのこと

こんにちは!very50スタッフの大浦です。先日カンボジアのプノンペンに1週間ほど出張に行ってきました。今回の記事ではカンボジアに訪れてみて感じたことを書いていきます。

↓私の自己紹介はこちらの記事をご覧ください!

なぜカンボジアへ行くことになったのか

カンボジア出張に行くことが決まったのは出発する3週間前。ミッションはカンボジアの首都プノンペンで実施するMoG *でのパートナーの起業家を探すことでした。very50は社会問題に取り組む社会起業家のことを"チェンジメーカー"と呼んでいます。プノンペンの地で課題解決に挑戦するチェンジメーカーの元を訪れ、プログラムを共同で実施してもらえるように交渉するべく、単身カンボジアへ向かいました。

私は大学在学中にカンボジアで活動するNPOの方とともにフェアトレード商品のプロモーション施策に取り組んだ経験があり、カンボジアは個人的にも思い入れのある国でした。コロナ禍に活動をしていたため渡航するタイミングもなく、また英語は決して得意ではないし、1人で海外に行った経験もなかったので不安な気持ちもありましたが、very50のメンバーに「きっといいチャレンジになるよ」と背中を押してもらえたことで、「このスリリングな状況を楽しもう!」と思うことができました。

※MoG:高校生向け問題解決型教育プログラム(紹介ページ:https://very50.com/mog/

プノンペンのスタートアップが集まるコワーキングスペース

怒涛の1週間

滞在した1週間は想像以上にハードでしたが、結果として無事に未来のパートナーとなるチェンジメーカーにプログラム参画の同意をいただいて帰ってくることができました。
ですが、1週間の大半はアポが取れず帰国の最終日までOKを貰うことができませんでした。

初日は、渡航前にアポイントメントを取っていたチェンジメーカー達にお会いしたのですが、残念ながらプロジェクトの共同実施は叶いませんでした。そのため、プノンペンに到着して2日目からアポイントメントの予定もなく、振り出しからのスタートとなってしまいました。

加えて、東南アジア独特の現地の方の訛りで英語が想像以上に聞き取れず、自分も言いたいことを伝えられないというジレンマに陥り、自身の英語力の無さを痛感しました。3日目にはせっかくチェンジメーカーと出会う機会があったのにも関わらず、上手くコミュニケーションが取れずに不完全燃焼で終わってしまいました。

何も成果を出すことができない自分が情けなく、3日目にして早く日本に帰りたいと思うほど心が折れてしまいましたが、ここで諦めてしまうと今後仕事している時に初めての出張で諦めてしまった自分を後悔すると思いました。なので、最終的な結果が失敗に終わっても良いから全力でやり切ろうと思いました。再度現地の方にチェンジメーカーを紹介していただけるようお願いし、自分でも現地の企業をリサーチし直しました。

また、団体紹介やMoGのプログラム紹介に自分の気持ちを込めてプレゼンができるようにカフェで発音練習をしました。大きな声でブツブツと話していたので、周りから変な目で見られてしまい、イヤフォンをつけてオンライン会議の振りをして練習しました(笑)事前に用意できる質問や頻繁に質問された質問の回答例もリスト化し、チェンジメーカーの話を少しでも理解するために企業HPの情報は翻訳してインプットしました。毎晩ホテルの近くのカフェで「閉店の時間になります」と声をかけられるまで毎日準備を滞りなく行いました。

チェンジメーカーと話をする時も、円滑にコミュニケーションを取るために恥を捨てて事前に用意していたメモを読んだり翻訳機を使い、少し分からなくてもおどおどせずに笑顔を絶やさないように努めました。そんな努力の結果が功を奏したのか、最終日にお会いできたチェンジメーカーの方から快くOKをもらうことができました。

上手くいかないことの方が多く、自分を鼓舞することで精一杯でしたが、プライドや恥を捨てて最後まで泥臭くやり切ったことは大きな自己成長となる貴重な経験になりました。もちろん自力で達成できたことではなく、very50のメンバー、現地の方々に助けていただいたおかげで達成することができました。人の温かさを身にしみて感じた1週間でした。

トゥクトゥクでの風景

カンボジアで学んだこと

●プノンペンはもう貧困の街ではない
プノンペンに到着した時、道が舗装され、ビルの建設が立ち並んでいる光景を見てとても驚きました。ここ数年、中国の一帯一路施策等、さまざまな国が出資をして急速に開発が進んでいるそうです。大学生の時に自分が思い描いていた「貧困の街」とはかけ離れた光景でした。シェムリアップの周辺はまだスラムの地域が残っていますが、首都プノンペンは開発が進む中でスラム街がほとんど無くなったそうです。

●挑戦者を増やすことの必要性 
私が出会ったチェンジメーカーたちは、取り組みたい道で試行錯誤しながらも答えを出そうと奮闘する方ばかりでした。従業員が突然辞めてしまい、安定した商品の生産ができず、どうやって利益を生み出し続けるかを悩んでいる方のお話しを聞いたり、自分なりの解決策を出して事業を成長させ続けてたりしている方とも出会いました。

彼らとの関わりの中で、自分は改めて何が貢献できるだろうと漠然と考えていました。また、MoGのプロジェクトを通じて社会に優しい挑戦をする日本人の数をもっと増やしていきたいと感化されるほど、悩みながらも前に進もうとする彼らにエネルギーをもらいました。

●現地の情報は日々アップデートしている
この1週間を通じて「現地を自分の目で見て常に価値観をアップデートする」ことの大切さを感じました。上記のような大幅にギャップを感じた経験のように、日々情報は目まぐるしくアップデートされており、大学生の時に知った歴史や貧困などの情報を元に想像していたカンボジアの景色はありませんでした。当たり前のことかもしれませんが、自分が支援したい対象の情報をキャッチアップすること、何よりも自分の目で見て感じたことを残していくことが大切だと思いました。

また、今回の出張を通して、入社当時に持っていた自身の価値観をアップデートすることができました。ですが、「挑戦を応援する」という芯の部分は変わっていません。むしろ出張でその想いが強くなりました。多くのチェンジメーカーとの出会いから、どのように支援すると彼らの挑戦を加速することができるのかについて考えるきっかけになりました。また、社会問題をはじめとした他者を思いやる優しい挑戦の数を増やすために高校教育の業界に切り込んでいくことの意義を改めて実感しました。まだまだ自分なりの支援の方法が明確ではありませんが、very50を通じて答えを模索していきたいです。

ふらっと通りかかったプノンペンのマーケット

終わりに

大学生の頃から訪れることが夢だったカンボジアは、私にさまざまな気づきを与えてくれました。入社早々に海外に出張できたことは今後働く上で大切にするべきことを学ぶことができた貴重な経験となりました。改めてvery50のミッションである「自立した優しい挑戦を増やす」ことの意義を感じ、自分なりに挑戦する人への応援の仕方を考えながらこれからもvery50で活躍できる人材となれるよう日々成長します!

最後までご覧いただきありがとうございました!次回のnoteもお楽しみに!