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正しい日本語を忘れてほしくない外国人〜夢のために応援したいこの想い〜

こんにちは!

スロバキア人のベロニカです。

久々の投稿になりますが、どうか最後まで付き合ってくれれば幸いです。

私は大学で日本語を勉強していました。特に理由がなくただの勘で選んだといっても過言ではありません。

しかし、日本語を勉強すればするほど、とても好きになりました。

「難しいでしょう?」と日本人に聞かれても、そうでもない感じているのは、自分にでも謎です。

日本語には、カタカナ・ひらがなに漢字もあり、英語で1つの単語で表せる表現に対し、感情によって変わるいくつかの単語を使うのは、難しいと思われるかもしれないけど、そういった表現に私は魅力を感じます。

むしろ、日本語を勉強し始めてから、他の言語で話すと、なんだか表現を貧しく感じてしまうまでです。

話が変わります。

日本に留学していたとき、居酒屋でバイトしていました。仕事が忙しかったけど、いい仲間に恵まれていてとても楽しかったです。

そんななかで、気になったのは、日本人のみなさんの日本語でした。

「この敬語が間違っているのに、なんで使っているの?」

などと、日本語文法が先生方に叩き込まれた私は、不思議に思っていました。

自分のどこかで、日本人だからちゃんとした日本語を使っているはず、という概念があったからです。

話を聞くと、バイト日本語と呼ばれているこの現象は、日本のあっちこっちに広まっているとわかります。

しかし、それで謎が深まっただけです。

正しくないって分かっているのに、なんで直さないの?なんでちゃんとした正しい日本語を使わないの?

など。

店長と仲良かったので、聞いてみました。

「あ、そうですか?では、気をつけますね〜」と暖かく返してくれたうえ、言葉も変わってきました。

実は、嬉しかったです。

外国人の私は日本人の日本語を直したからじゃなく、その日本人は私の言葉を受け入れたうえ行動に移したからです。

他の人だったらきっと、

別に大した問題じゃないのに何でそんなに気にしているの、とか返されそうなのにさ。

確かに勝手に気にしているのは私だけかもしれません。

だが、綺麗な言葉を使った方が気持ち良くない?とも思っちゃいます。

留学からヨーロッパに戻って、アジアに帰る間、大学院を卒業し、謎な流れで博士課程まで進学しました。その間、大学を始め、語学学校やインターナショナルスクールなどで教える機会を得ました。

日本文化や日本語が好きだからという理由で勉強し始めた、生徒さんの頑張っている姿を見ると心の中でほっこりしました。

色んな人達に、先生やれば?と何回も聞かれたことがありますが、これは私の進むべき道ではないとも感じていました。

アジアに戻ったとき、フリーランスとして仕事をやり始めました。全ての仕事は日本語関係です。ライター、写真集などのために日本に居なくても、毎日日本語を使っています。

日本語が好きだからです。

そして、何より、私にとってとてもとっても話しやすい言語です。

もちろん、間違ったりするし、知らない言葉や表現がたくさんあるわけなのですが、それも挑戦ではあります。

留学のときも、大学のときも、今も、毎日日本語が褒められます。日本語が喋れる外国人だから、仕方がないとわかるつもりでも、この挨拶みたいな表現にもう10年前に飽きてしまいました。

だって、日本人より日本語が上手なわけではない、と信じたいからです!

なのに、今はタイに居ます。

タイにいるのに、ここでも毎日日本語を使っています。仕事関係、遊び関係、プライベートでも。

嬉しい限りです。

しかし、ここでも、特に飲食店だとよく見られる現象があります。

例のバイト日本語です。

居酒屋だったらまあいいけどと思い流しますが、高級なところだと、せっかく皆さんは日本並みのサービスを提供しているのに、なんだか残念に見えてしまいます。

さらに、せっかくタイ人のスタッフの皆さんは、ゼロから日本語を覚えて、ある程度話せるようになったのに、日本人に変な日本語を教わったせいか、正しくない日本語を使ってしまいますね。

そんな頑張っているタイ人のためも考えて、お店の担当者に「マニュアルを書き直してもいい?」と聞いてみたら、即OKが出ました。

それで、正しい日本語に書き換えました。

残念なことに、これが教わったしみんな使っているから間違ってないと、変なプライドを持って言ってくる人も居ますが、そのような人はいつまで経っても成長しないので、気にしないことにしています。

勘違いしないで欲しいです。

これは、決して、私のエゴのためにではなく、頑張っているみなさんのためです。

どういうことかというと、こういうお店でとても若い人がたくさん働いているからです。そして、ずっと飲食店で働くはずがないです。みんなにはそれぞれの夢があると聞いてわかったことです。

だから、飲食店で日本語を覚えたって最初の段階に過ぎないと考えてて、日本語を覚えて他の仕事に就いたら、その時まで得た知識を活かして欲しいです。

だから、私は日本語を直そうと思ったわけです。

もちろん、全ては本人次第ですが、私にできるのはこれだけかもしれません。だからやりました。そして、もし願望があれば、これからもやりたいと思います。

みなさん、日本語がとても美しい言語です。だから、必要な時に正しい日本語を使うようにしてほしいですね。それが嫌なら、少なくとも、頑張っている外国人に正しい日本語を教えるようにお願い出来ればと思います。

彼らのためにね。彼らの夢のためにね。

よろしくお願いします。

応援されるとベロニカは空を飛びそうになるほど喜びます。