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「あの人」が目指した理想の世界

いま僕がいる霊的世界に対して、

「下の世界」は、物理がある、時間がある、肉体を持った人間がいる、

地上の物質的世界だ。

この世界の本当の姿とは何か?

僕はここ最近の何日間かは、そのことばかり考えていた。

糸を少しずつ紡いでいって一つの衣服に仕上げていくように。

ちょっとずつだが、分かってきたかもしれない。

だが、このことを彼らの中で一体どれだけの人が知っているのだろう?

「下の世界」の真の姿の一つの解釈論として、

「この世界は全て数学的に仕組まれた仮想現実である」というもの。

僕には文献に書いてあった「コンピュータで作られたデジタル的な現実」という概念がよく分からなかったのだが、

要は人類は小説の物語のような”人工的な枠組み”の中に生きているということのようだ。

ただ、その物語は主に文字で編まれているというよりは、極めて緻密な数字で構成されているようだ。

その「仮想現実」であるという考え、僕はある種、それは正解ではないかと思う。

「下の世界」の科学における量子力学と、仏教の説話が、

仮想現実という一つの仮説において奇妙な一致を見せているということからしても、その線はあり得ると思う。

僕は昨日、この世界は偽の女神よって生み出された偽の世界である、と書いた。

それは、神代から現代にいたるまで、こうした流れで来ていると思う。

イザナミの命が黄泉の国に隠れた
(出口王仁三郎の説によると黄泉の国は、
死者の国であると同時にこの世のことである)
変わり果てたイザナミの命はその汚れた国の女王となった
そして、岩戸は閉められた



天照大神の岩戸隠れ
岩戸の中に隠れた天照大神を、
アメノウヅメノの命とタヂカラオの命たちが引き出した 
これは「性」によって騙し、
「暴力」によって強引に岩戸を開けた、ということ
結果、偽りの天照大神が世を治めることとなった

天界におけるこれらの出来事は地上世界にも移写した

まだ地上に文明が生まれる前
イナンナは世界樹を奪取した 
大地に根差していた樹は引き抜かれて、
一人の女神の支配欲と暴力によって占有され支配された
この神話における、
「銅製の斧で、輝く王冠と輝くベッドをイナンナのためにつくってやった」
という一文は、
「暴力」「性」を用いて彼女が女帝として世界を支配することになる、
ということの暗示だろう
また、この時イナンナが獲得した世界樹は、
「知恵の樹」と同一のものとされている
つまり「根本の自然の神力」ではなく、
「知恵」によって人類運営が行われることになった、ということの暗示でもあるだろう



クババという女帝が人類に知恵を授ける
それを手にした人類は彼女の立方体の中で支配されることになる 
このカタチが、後の人類が住む庭となった
(エデンの園の禁断の果実の話にそっくりだ)
これを期に人間の世界は、神の力によってではなく、
知恵の力、理性の力によって動いていくことになる
そして同時に、
宗教という彼女が生み出した牢獄による人類想念の支配も始まる
(三大宗教には『あの人』の影響が明確に示されていることは先述した)
これを期に、神は現実の表世界から去った
物語の中、そして、人間たちの知性の中に生きることになる

「神は死んだ」と言われる時代の始まりのきっかけ 
この時代にこそ、イシヤは生まれたのではないか?
この時代から、クババという知恵の女神から受け取った知恵によって、
“人間が神として”人間を支配するようになったのではないか?

知性の偶像ソフィアを崇めるようになる
「ヤルダバオートというの神が、の世界を生み出した」
と考えるグノーシス主義がイシヤの思想に加えられ、
理性主義の根幹が出来上がる



宗教は拡大し、理性も拡大していく
その土台の上に、科学が生まれる
もはや以前のように手を下さずとも、
「あの人」の野望を人間たちが勝手に成就させるようになる




さらに世界は堕落していく
文明は頂点に達する
ロボット、AI時代となる 
バーチャルな仮想世界が当たり前の世となる 
 
限りなく「あの人」が目指した理想の通りの世界になってきている

では、どうやって「あの人」は神を殺し、
人類を堕落させ、支配したのか?

どうやって自分の思い通りになる世界を作ったのか?

その方法について、明日以降は書いていこうと思う。


……ここ最近のほとんどの時間を
「あの人」ともう一度出会うため割いてきたが、

真理の奥義の部分に達したかもしれない……。

「あの人」の支配の方法や世界のカタチ……。

明日から書く内容のことを考えたら、

むしろここからが核心なのではないかという気がしてくる。


僕はまだ子供で、広い大人の世界を知らない未熟者ですが、こんな僕でも支えてくださるという方がいらっしゃったら、きっとこれ以上の喜びは他には見つからないでしょう。