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ボランティア団体×シルバーアクセサリー②

山本義幸

シルバーアクセサリーブランドF.A.Lという沼にハマっていく紫煙王。初イベント参加後も、ちょくちょく原宿店に行ってはリングやネックレスを買ってました。

そして2017年12月に再びイベントが開催されるとの情報を耳にし、参加を決意。

しかしイベント当日、残業しなければならなくなってしまいまして。原宿店に到着したのはイベント終了1時間前。店に入ると客は誰も居らず、店員さんとデザイナー山本さんだけがおりました。

顔馴染みにとなった店員さんにオーダーし、カスタム作業を見守る事に。他に客もいないし、無言で待ってるのも気が引けるので勇気を出して山本さんに話掛けてみました。すると山本さんは穏やかな口調で答えてくれまして。
デザイナーって無口で、話し掛けたら怒るような昔ながらの職人気質みたいなイメージがあったので驚きました(スゲェ失礼なイメージでしたね)

仕事の話や、好きなシルバーアクセサリーのデザインの話をしたような記憶があります。来年発表の新作の原型なんかも見せてくれたりして。
作り手の人柄を知れて持ってるアイテムに更に愛着が湧きましたね。
「来年3月にまたイベントやるから是非来てね」と言われ、ワクワクしてました(チョロいな俺)

包容

そして忘れもしない2018年3月。イベント参加数日前に、仕事(介護施設でケアマネジャー兼介護士)で担当していた利用者が亡くなりまして。その支援過程の中で、世の中の非情さや自身の無力さを痛感しまして。4月から社会福祉士養成校入学が決まっていましたが、福祉・介護を本当に続けられるのかと悩んでいました。

原宿店に入り、山本さんや店員さんに挨拶しつつ、「どんなカスタムにするか」と聞かれた時に、咄嗟に「非情な世の中で困ってたり悩んでいる人を守れるような気持ちになるアイテムにしてほしい」と答えました。自分でもビックリ。心の中にあった不安や恐怖から立ち上がることを無意識に望んでいたんですかねぇ?

あまりに曖昧なオーダー。「具体的に○○を付けてとか言ってくれないと困る」とか言われるかと思いました。
しかし山本さんは「もう少し詳しく聴かせて」と自分の気持ちを聴いてくださり、オーダーを引き受けてくれました。

そして待つ事2時間。出来上がったアイテムは十字架に植物が包み込むデザインになりました。アイテム名を聞くと「包容かなぁ…仕事大変だろうけど頑張って」と励ましてくれました。

シルバーアクセサリーの付け方やアイテムの選び方は人それぞれ自由だと思います。カッコいいから付ける、デザインが好きだから、好きなアーティストと同じものを付けたい…etc

個人的にアクセサリーは、お守りみたいなものだと思って付けてる部分があって。そのアイテムがどんな想いで創られたのか、自身の気持ちが反映されてるか。造形の部分だけじゃない想いの部分も大切にするF.A.Lと山本さんにベタ惚れしましたね。

【包容】と名付けられたネックレス

対話を通して

F.A.L東京店は大体3〜4ヶ月毎にイベント開催されるのですが、ほぼ毎回顔を出してました。推しに逢いにくいオタクみたいなもんですかね?

山本さんと話す内容は近所報告から始まり、お互いの業界の話や「魂の強さとは?」「永遠はあるのか?」等、普段周りの人とはしないような哲学チックな内容も。

イベントでの対話は、自身の生活や仕事に新しい発見や視点を与えてくれまして。毎回楽しみにしていました。
カスタムも「こんな事があって、こんな気持ちになったので、それを形にしてください」みたいな抽象的なオーダーが増えました。山本さんに丸投げしてます(笑)毎回アイテムで全力で答えてくれるので、ワクワクしてます。

【1日1日を大事に生きる】をテーマにカスタム

そんな付き合いが続いた2021年3月。F.A.L東京店が、原宿から御徒町に移りました。そんなオープニングイベントの日のこと。

その時期TEAM-UGOUをNPO法人にしようとムーさんと話をしてまして。活動の幅を広げていく為に法人格を取っておけば何かと便利じゃないかとの提案に即決。準備を始めていました。
NPO法人になるのならロゴは欲しいと何となく思っていました。団体の顔となるロゴ、どうせ作るならカッコよくて想いが込められたものが良いかと考えまして。
ロゴ制作会社を幾つか見てみましたがイマイチピンとこず。

そんな時F.A.Lの事を思い出しまして。山本さんはデザイナー。ならイラストも描けるだろうしダメ元で頼んでみようと。
そしてイベント当日。山本さんに「ロゴ作ってください!」と頼みました。
すると「う〜ん…無理かな」と即答されました。無念!どーなるTEAM-UGOUのロゴ。

長くなったので次回に。また逢いましょう。

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