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母がうつになりまして。ヨガは精神疾患の救世主になれるのか? ヨガインストラクター講座RYT 500 「医師に聞くヨガの話 精神医学」#23


ヨガをやると心も元気になるよねぇ。
ヨガと出会ってなかったら、毎日こんな幸せじゃなかったと思う。
一方で、母が数年前にうつ病と診断されたことがあります。
そんな経緯もあって、気になってました。

今日は「MTY100医師に聞くヨガの話 精神医学」です。
RYT500のカリキュラムのうち、
「循環呼吸生理学」「整形外科学」につづく「最後の医師に聞く」講座。


MTYとはM=Medical,T=Therapy,Y=Yogaの略。
10/22(土) 9:00-12:30 のオンライン講座に出られなかったので
その時の録画動画の視聴です。


講師紹介

今回教えてくださるのは、中野 輝基先生です。
訪問診療専門の精神科医として診療をされているほか、
医療とケアとヨガの概念を融合し、コミュニティーを作り健康格差を改善していく事を目標としたMEDCAREYOGA(メドケアヨガ)を共同代表。
デイサービス、社会福祉法人等でヨガの提供も。

オムヨガのテキストは医師監修なのですが、
先日の「整形外科学」の講座、中野 陽子先生とともにその監修をされています。

開口一発、
「昨今のヨガ界隈は解剖学からはじまりどんどん医学的な知識を身につけなければいけない!みたいな風潮があるけど、無理して考えなくていいんじゃないか、安全に行えればいいんじゃないかと思ってます」と!笑

医学的な知識を身につけねばモードを見抜かれた? 笑
でもそれもそうだよな。
無理して悩んでヨガの学びが滞っては本末転倒。

禅で言えば、中庸。
偏らず、ほどほどに、ですね。


「ヨガはうつに対して効果がある」とは言えない

いきなり「えー!」って感じですけど。
瞑想についてはむしろうつを悪化させるケースもあるから、生徒さんたちへの指導は注意が必要であると、瞑想の先生から教えてもらっていました。
ヨガも同じか。

じゃあヨガって、医学的な効果はないの?
に対しての答えは、NOです。

効果があるとは言えないというのは、
特異的に効果があるとはいえない、
つまり他の運動療法と同じという意味です。

ヨガといっても、いろんな流派があるし、
やる時間や場所、指導する人がいるかいないかでも全然違いますよね。
そのバリエーションが多すぎるのです。

白黒はっきりさせられないのは、そのために研究がまだ進んでいないから。
あくまでも現時点では、
ヨガは万人の精神疾患に効果があるとは言えない、ということです。

あと個人差もある。
同じヨガをしても、
効果がない人もいれば、効果がめちゃくちゃある人だっている。


「薬なんてダメだよ。やめなよ」の危険性

ヨガインストラクターは、絶対に言っちゃいけいないこともある。
「薬なんてダメよ。そんなの今すぐ飲むのをやめなさい」

前にも書きましたが、ヨガの先生はナチュラル派が多い。
なので薬に対してネガティヴな感情を持っている人も多い印象です。
私もちょい、これはある。

でも、医師から処方された内服薬を、やめるのには危険を伴います。
急に内服を止めたら体調が悪くなるという病態があり、
むしろ悪化することもある。

たとえば、反跳性不眠・不安。
もともとの不眠よりさらに症状が悪くなって出てくる。
改善までに1〜2週間を要するそうです。

もちろん薬漬けがいいとは言いません。
でも素人が、急な変化をアドバイスするのはあまりにも軽率。

ヨガインストラクターをしてなくても、
友達へのアドバイスとかも気をつけたほうがいいなと改めて。
もちろん薬を止めて症状がよくなったという人もいるわけで、それが自分の成功体験とかになっちゃってると、良かれと思ってやりがちですよね。

「わたしもできたから、あなたもできる!」
この考え方の危うさは、意識したいところ。

コミュニケーションについても言えることだよなぁ。
「わたしはこんなに頑張ってるのに、あなたは・・・」とか。

自戒!
梵我一如を履き違えないように!(引き続き、仏教モード笑)


ヨガの効果も同様。
私がうつになったら、ヨガはめちゃくちゃ効くと思う。
というか、ヨガやってたらうつになる気がしない・・・。

でも、それはあくまでも私の個人的な話でしかない。
親子であっても、母にそれが一番だと伝えるのは違うよね。


それでもヨガインストラクターができること

ヨガでうつを治すと言い切れないし、
療法として医療施設で公的に認められているわけじゃないし。

それでもヨガには希望がある。
ヨガに救われた人もたくさんいることもまた事実。
それを私たちヨガを広めたい人間は、信じていきたいところ。


エビデンスがあって言い切れることだってあります。
ヨガはうつ病に対して、有酸素運動と同等の効果があるとは言えるし、
不安障害に対しては、動きがあるもののほうがいいとかもわかってる。

動きがあるものについてですが、
たとえば、ストレス解消のためのリラクティブヨガ。
これ、ばっちりじゃないか!と思ってたのですが、
ゆったりとしたヨガは逆にネガティヴなことを考えてしまって体調を崩されることもあるそうです。

他にも教えてもらったアドバイスは書ききれないけど、
・不安が強い人には、ウォームアップが合わないこともある。
・ホットヨガは心拍数が無駄にあげるので、不安を助長させることもある。
・レッスンの大まかな流れを伝えておいたほうがいい
 などなどなど。

どれも「そうなんだ!」と知らないことばかりでした。
(もちろんこれ、何度も言うように個人差があります!)

そして中野先生はおっしゃってくれました。
「皆さんがヨガを処方することで、身の回りや地域をつないでいくお手伝いができると思っています」と。

うんうんうん。
やっぱりヨガインストラクター、素晴らしい仕事だと思う!


単発での受講もできます。10月分終わったぞ!!

2年前にRYT200を取得して、今現在RYT500を受講している
OMYOGAのサイトはこちら

私は現在、対面とオンラインの混合コースで学んでいます。

今回の講座で10月のカリキュラムは取りこぼさず全て終了!!
人生で一番忙しいんじゃないかってくらい忙しかったのですが、

録画視聴できるシステム、さまさまです!

なにかの役に立っているのかな💦そんなことばかり考えながら更新しています。サポートいただけたらとてもとてもうれしいです😋 よろしくお願いいたします🍀