ちょうどいいという心地よさ
新居に引っ越して半年経った。
すっかりこの町にも馴染んだ。どのスーパーが安いとか、抜け道はこことか、そういう住んでみないと分からないあれこれが自然と頭に入っている。まだ半年しか住んでいないけど、どうしても引っ越さないといけない理由ができない限り、住み続けるだろうなと思う。それくらいこの町がお気に入りになった。
町だけでなく、部屋も同じくらい気に入っている。
広さや設備はもちろんのこと、こだわって買い揃えた家具や、定期的に見直す物の量も全てがちょうどいい。『これでいい』ではなく、『これがいい』を選んでいったことで、いい意味で妥協がないのだ。おかげで前よりも部屋にいる時間が心地よくなったし、今持っているものを大切にしようと意識できるようになった。ここ半年でQOLがぐっと上がった気がするのも気のせいではないだろう。
もう一つよかったのは、断捨離を習慣づけると無駄な買い物もしたくなくなったことだ。どうせすぐに捨てることになるのであれば、最初から買わない方がいいと買い物に対してのハードルが上がった。
衝動買いは今も時々やってしまうけど、無駄な物を買うということは滅多にない。大抵は欲しかったけどずっと我慢していたのが我慢できなくなって勢いで買ってしまうというパターンなので、使わなかったことは一度もない。マイルールで、新しい物を買ったら何かしら捨てると決めているので物で溢れることもない。ミニマリストと呼べるほど減らす必要はないが、持ちすぎないことは大事だなと思う。そのあたりの感覚もここ1年ほどで大分掴めてきた気がする。
私がミニマリストに憧れない理由はいくつかあるが、最大の理由はお気に入りをできるだけ長く使いたいということだ。服も靴も使えば使っただけ傷んでしまう。どれだけいいものであっても、消耗品であることは変えられない。かといって同じものばかり買うのも味気ない。それなら、寝かせる時間を作ってできるだけ長くいい状態で使い続けたいなと思う。
イメージとしては、野球の先発ピッチャーのローテーションが近いかもしれない。どれだけいいピッチャーでも、甲子園のように連続で1人が投げ続けていたら肩が故障してその後使い物にならなくなってしまうかもしれない。ヘビロテしたくなるほど気に入っているからこそ、しっかり休ませる時間を取ることが大切なんだと思う。
これからもちょうどいい塩梅を探りながら、より良い環境を作っていきたい。
そのお気持ちだけで十分です…と言いたいところですが、ありがたく受け取らせていただいた暁にはnoteの記事に反映させられるような使い方をしたいと思います。