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本屋に行って手ぶらで帰るなんて嘘だ

仕事終わりに本屋に寄った。
目的の雑誌を見つけて手に取る。

最初から買うつもりでいたので抱き抱えるようにして持つと、そのままレジではなく小説や新書が並ぶコーナーの方に向かった。

本屋に行って何も買わずに出てきたことなんてほぼない。
多分衝動買いの率でいえば、どこよりも本屋が高いと思う。
冷静に考えれば、ネットで中古があるか見ることもできるんだろうけど、これはもう一目惚れというか。
今連れて帰らないと。っていう謎の使命感がある。

よって、私の本棚は今日も積読が横並びに読まれる瞬間を待っている、というわけだ。個人的な見解でいえば,積読はあればあるだけ幸せな気持ちになる。もちろん,読んでいない焦りに苛まれることもないわけじゃないが,読みたいものに囲まれている幸福感は何物にも変え難い。

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幼い頃の私は,絵本が大好きな子だった。
どこにいくにもお気に入りの絵本を持っていたし,本を読んで過ごすと時間があっと言う間だった。週に一度図書館に連れて行ってもらうのが何よりの楽しみで,母の分まで10冊借りて毎日読むのが日課となっていた。

今思えば制限の多い家庭で育ったから,絵本の中の自由な世界に憧れていたのかもしれない。

けれどピアノが,そして音楽が私の世界に持ち込まれてから,読書の居場所はすっかり音楽が取って代わってしまった。それは今もそうで,暇さえあれば音楽を聴く生活が私の日常だ。だから読書は今ももちろん好きだけど,懐かしい旧友のような,時々無性に会いたくなるような,そんな存在に感じている。

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気になっていた新書は見当たらなかったので,タイトルに惹かれた別の新書を買うことにした。小説ではない本を買う時は,少し背伸びしているようでドキドキする。一応文庫本も一通り目を通してほくほくした気持ちになりながら,今度こそレジに向かった。

ちなみに買った雑誌はこれ。

矢沢あいとハリーポッター抜きに今の私はいない。
そう思ったら買わずにはいられなかった。
この目でNANAの最終回を見るまでは絶対に死ねないのだ。

開くだけでときめきが止まらないので,大切に時間をかけて読もうと思う。

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