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記事一覧
南樺太地名集 〈序 出典 凡例等〉
ーーーーー
序 嗚呼樺太!北海道の北に霞むかの島は、樺太の骸Сахалинである。かつて南樺太の随所に存在したアイヌ、ニヴフ、ウィルタ等の少数民族の地名は日露戦役後の日本統治時代には積極的に地名として使われ続けていた──ただし、同時にそれらの地名を採用する際に、もともとの地名を大きく損うような漢字の当てはめや地名の省略がなされたことも指摘しておかなければならない──が、昭和20年のソヴィエト連
南樺太地名集 〈地名篇知床村〉
外知床
そとしれとこ
帝:―
現:―
中知床半島東部(オホーツク海側)
アイヌ語由来;sir-etok/sir-etoko:岬。中知床半島のオホーツク海側一帯の名称。旧外知床村。
種平
種平󠄁 たねひら
帝:―
現:―
N:46.0552 E:143.4246
アイヌ語由来;tanne-pira:長い崖。ア-22等に見える。中知床岬の北北
南樺太地名集 〈地名篇遠淵村〉
茂志利
もしり
帝:Мосири モシリ
現: Островский アストローフスキー
N:46.4419 E:143.3429
アイヌ語由来;mosir:島。内音川の南岸に位置する。ただし、⑨では弁天岩の北傍(N:46.4303 E:143.3333)に見える。旧名モシリ。
|⑨,イ,ネ,ヱ:モシリ ホ':モシリ(茂志利) チ,ヌ,カ,ヒ:茂志里
内音
內音󠄁
南樺太地名集 〈地名篇長浜村〉
酔越
醉越 よいこし よひこし
帝:ー
現:ー
N:46.5503 E:143.2567
アイヌ語由来。野月の北西5km、無名湖の南傍に位置する。旧名ヨヨクシ。
|①,⑤:荒栗醉越 セ:Йокуси(ヨクシ) い:ヨーキウシ は:ヨウクシ ほ:ヨヽクシ ぬ:ヨウコシ る:ヨーキ牛 わ:ヨヲコシ
荒栗
あらくり
帝:Аракуль アラークリ
現:Высел
南樺太地名集 〈地名篇深海村〉
本記事では以下の古地図・資料を用いる。
★1 参謀本部編『明治卅七八年日露戰史 第十卷』(附図)偕行社 中の「女麗附近樺太南部上陸部隊ノ位置 七月七日夜」
深海
深海󠄀 ふかみ
帝:ー
現:ー
深海村
日本語地名:由来は不明。
[個人的見解]こういう土地との繋がりのない地名を村名となすのは有害ですらあるので、深海村などという名称ではなく女麗村とすべきであっただろう。
小田
おた
南樺太地名集 〈地名篇大泊町〉
本記事では以下の古地図・資料を用いる。
(1)大泊町編「大泊町勢一覽」1923
(2)大泊町役場「大泊市街全圖 縮尺一萬分之一」1908
(3)「大泊町市街図 昭和九年発行」1934
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/dd/1934_Oodomari_map.jpg
(4)大泊町「最近の大泊」1934
★1 参謀本部編
南樺太地名集 〈地名篇千歳村〉
千歳
千歲 ちとせ
帝:ー
現:ー
千歳村
日本語地名:軍艦千歳に因む。
一ノ沢
一ノ澤 いちのさわ いちのさは
帝:Первая падь ピェールヴァヤ パーチ
現:Первая падь ピェールヴァヤ パーチ
N:46.6709 E:143.7524
ロシア語から日本語への翻訳地名。大泊町山下町の北、一ノ沢の河口部に位置する。アイヌ語名はウンラであり、古くは雲羅と呼ばれた。
南樺太地名集 〈地名篇富内村〉
矢根
やね
帝:Янкенай ヤンケナイ
現:ー
N:46.6382 E:143.5085
アイヌ語由来;yanke-nay:陸に揚げる川。木遠岬の北西1.6kmの処、矢根川の河口部に位置する。旧名ヤンゲナイ。
[類]知取町矢向(旧名ヤンケナイ)、散江村矢向内
|⑥:Янгэнай ヤンゲナイ ⑨,ハ,オ,ヱ:ヤンゲナイ イ,ネ:ヤンケナイ ホ':ヤンケナイ(矢根)
は,ほ,ぬ:ヤンケナ
南樺太地名集 〈地名篇留多加町〉
本記事では以下の古地図・資料を用いる。
(1)留多加町「留多加町勢要覽」1934
(2)樺太庁「留多加市街圖」1928
また、庁営バス本留線(大豊線)の停留所名とその位置を調査するにあたっては 小樽新聞社編『北海道樺太年鑑 昭和11年版』小樽新聞,1935 p.516を参照した。
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なお、浜町等の〜町という形をとる地名の「町」の読み方について、分からないものが多かったので、一
南樺太地名集 〈地名篇三郷村〉
三郷
三鄕 さんごう さんがう
帝:ー
現:ー
三郷村
日本語地名:1923年以前の旧三郷村域に多蘭内、幌内保、雨竜の三つの主要聚落が含まれていたことに因むものか。
利良
りら
帝:Рира リラ
現:Малиновка マリーナフカ
N:46.6493 E:142.4471
アイヌ語由来。河西伏子浜の南西2.7kmの処、利良川河口部に位置する。旧名リラ。
|ホ':リーラ/利良 ネ
南樺太地名集 〈地名篇能登呂村〉
本記事では以下の古地図・資料を用いる。
ヨ' 樺太庁大泊支庁留多加出張所「樺太留多加郡全圖」1930
雨竜浜
雨龍濱 うりゅうはま
帝:Урюмъ ウリューム
現:Кириллово キリーラヴァ
N:46.4523 E:142.3462
アイヌ語由来。雨竜川の河口部に位置する。能登呂村役場所在地。単に雨竜とも。旧名ウリウ。
|①:雨竜 ⑥:Урю ウリュー ⑨:雨龍(ウリウ)
南樺太地名集 〈地名篇豊原市〉
本記事では以下の古地図・資料を用いる。
⑴「豊原市街圖」 年代不明
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/10/Map_of_Toyohara_%28Karafuto%29_in1929.jpg
⑵「豊原市街圖」 1930
豊南
豐南 とよなみ
帝: Христофоровка フリスタフォーラフカ
現: Христофоро
南樺太地名集 〈地名篇豊北村〉
豊北
豐北 とよきた
帝:ー
現:ー
豊北村域
日本語地名:豊原の北に位置することに因む。豊北村。また旧豊北村域(豊北村域より旧高岡村域を除いた地域)。
草野
くさの
帝:Луговое ルガヴォーイェ
現:Луговое ルガヴォーイェ
N:47.0138 E:142.7156
露語から日本語への翻訳地名。晴気川と草野川の合流地点の西傍に位置する。旧名ルゴウオエ。
|⑨:草野
南樺太地名集 〈地名篇川上村〉
三井
みつい みつゐ
帝:ー
現:ー
川上村の大字名
日本語地名:この地にて鉱山を経営していた三井鉱山株式会社に因む。大字三井単独で川上村を構成する。キに見える。
中山
なかやま
帝:ー
現:17км
N:47.1498 E:142.5472
日本語地名。川上炭山の南東3.4kmの処に位置する。
川上炭山
かわかみたんざん かはかみー
帝:ー
現:Синегорск シニゴールスク