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『実は私、湿布の“におい“マニアなんです』

ああ、ついに言ってしまった。
これだけはnoteに書かんでおこう、と思っていたのだが、ついに書いてしまった。

そう、それもこれも西尾さんの企画に全力で乗っかってしまった自分のせいである。

前回は、ちょっとだけ真面目な話をした。
私は今回、軽い話と重い話、ふたつの話をすると企画を見た時に決めていて、重い方は割とすぐにテーマが決まった。

だが、軽いほうが決まらなかった。
みなさんの投稿記事を見て笑いながら、何にしようかとずっと考えていた。

どうせなら面白いものがいい。
前回はちょっと暗かったから。
ちょっとニッチで、でも共感してもらえそうな。

考える。
自分が眼鏡フェチであることか。
ウチの旦那が妖怪であることか。
それとも行ったこともない北海道という土地に愛を捧げていることか。

ひとりで悩んでいた時、母が「腰に湿布を貼ってくれ」と部屋にやってきた。
「ハイハイ」と応じながら、湿布を手にした私はハタ、と気づく。

そうか、コレがあったじゃないか、と。

1.湿布のにおい、好きなんです

私は、昔から変な匂いが好きな子供だった。
例えば、ファンヒーターの灯油の匂い。
あのツン、とくる重苦しい匂いが好き。
例えば、雨の日の地面の匂い。
体全体にまとわりつくような、あの湿った匂いが好き。

いちばん好きなのは湿布だった。
鼻に近づけてクン、と嗅ぐと、鼻の奥がキーンと痛くなるあのハッカの香り。
まるで炭酸を全身に浴びたような。
シュワッとして、スカッとするあの感じ。

私が子供の頃は匂いが強い湿布も沢山あって、私はその湿布の袋を開けるたびに、鼻を突っ込んでフンスフンスと匂っていた。
いまあの頃の自分を俯瞰してみると、あまりにも偏執的で震えたくなるのだが、まあ、とにかく本当に好きだったのだ。

大人になってからも、私の湿布好きが収まることはなかった。
私は20代前半に重いギックリ腰をやってしまってから年がら年中「腰が痛い」と唸っているほどの腰痛持ちで、そもそも湿布が欠かせない体質なのであるが。

もちろん、貼る前は必ずひと嗅ぎいく。
すんすん、はぁ〜。とイケナイお薬をキメてしまっている人が如く、恍惚とした笑みを浮かべながら湿布をクンカクンカする30代女性。
やべえ奴である、どう考えても

2.最近の湿布の“匂い“事情

母にも旦那にも、「アンタのそれだけは許容出来ない」とドン引きされながらも、湿布を愛する私は、「だって好きなんだから仕方ない」と開き直っていた。

だが、そんな湿布マニアとして悲しいことがひとつある。

それは、私が思うよりも湿布のにおいは世間では嫌われている、ということだ。

ばばくさい、とか、ツンとするから嫌いとか、結構けちょんけちょんに貶されていたりする。
だから、今時の湿布は微香性や無香性が多い。

お年寄りなんかは、“あの湿布の匂いがあるからいいんだ!匂いがしないと効いた気がしない“と言われる方も多いらしいので、企業的にも匂いを全て消すことは出来ないのだろう。
だが、微香性では私にとっては意味がないのだ。

だって匂いがしないんだもの。
湿布を貼る意味がない。
私にとって湿布を貼る、という行為は、湿布の香りを楽しむ、と同義であり、その大事な香りを失った湿布にはクソほどの価値もないのである。

腰が痛かろうが、肩が痛かろうが。
匂いのしない湿布なんかクソ喰らえ。
なんの匂いもしないただの貼り紙なんかいらん。
腰は痛いけど!

ちなみに世の中にはアロマの匂いがする湿布、とかいうワケのわからないものも存在するが、私は「そんなものは捨てろ」と思っている。

3.そんな私の救世主

世間で盛んに言われる、湿布の匂いを消そう運動(なんだそれ)に真っ向から逆行している湿布がひとつだけある。
それが、ロキソニンテープである。

これは市販薬であるが、私が好きなのは処方薬として病院で処方されるロキソニンのほうだ。
私が今まで嗅いできた湿布の中で、コレがいちばん匂いが強い。

その強さたるや、ひと嗅ぎで鼻の奥がハッカに支配されるというか、メンソーーール!って感じ、というか。
目が覚める。とても。

私はこの強烈な匂いが大好きで、母が病院でもらってくるこの湿布を使う時に、たまに嗅がせてもらうのだが、素晴らしく芳しい。
ただ、確かにコレを貼ったまま外にいくのは、香害になりかねないので勇気がいるなぁ、とは思う。

でも、この古きよき薄荷の匂いが消えたら、それはそれでみんな寂しいのではないだろうか。
湿布の匂いを、おばあちゃんの匂い、おじいちゃんの匂い、懐かしい誰かの匂い、抱きついた時に感じた、暖かい匂い。
そんな風に記憶している人も中にはいるのかもしれないのだから。

私?私はただ匂いが好きなだけなので、そんなセンチメンタルな思い出はないよ。

4.湿布の匂いマニア的、おすすめの湿布3選

おセンチな気分をぶっ壊したところで、私がおすすめする“いい匂いの湿布“を3つ、みなさんにご紹介して今日の記事を終わろうと思う。

コレはあくまで“匂いのみ“の話なので、効き目や成分は私の管轄外だし、そもそも匂いに関しても私の独断と偏見が大いに混じっているので、悪しからずご了承をいただきたい。

♡ロキソニンテープ

先程ご紹介した通りである。
私はコレがいちばん好きだ。
人間で例えると、筋骨隆々のゴツいプロレスラー。男臭くて正統派な湿布。
THE 湿布!な強い匂いがお好きな方は、ぜひともコレを病院で処方してもらうことをおすすめする。

ちなみにコレ、確かジェネリックも色々出ているのだが、その中には匂いのほとんどしないハズレが含まれているので気をつけなくてはいけない。

私は1度それに当たってしまって、主治医にキレたことがある。
「匂いがしないんですよ!匂いが!!」と、別に効かなかったわけでもなく、意味のわからない理由で詰め寄られた主治医は、きっと「なんだコイツ」と思ったことだろう。

♡パテックス

ロキソニンよりも優しい香り、まるで包み込んでくれるような柔らかな香りが良ければパテックスにしよう。
人間で例えると、笑顔のお母さんみたいな。
女性らしくて暖かい香りがする。

メンソールの匂いであることは変わらないのだけど、パテックスはなんとなく穏やかなのだ。

コレも昔はもう少し匂いが強かった気がするのだが、微香性になってだいぶ薄くなってしまったのが残念。

♡バンテリン

ロキソニンよりも少しだけおとなしいというか、優等生っぽい匂いがするのがバンテリン。
人間で例えると、細マッチョの眼鏡男子か。
見た目はちょっと賢そうで、普段はガリ勉の優等生っぽく振る舞っているんだけど、実はスポーツもそこそこ出来て、学校が終わった後に剣道を習っていそうな感じ。(どんな感じだよ!)

ツン、と鼻にくる刺激もそんなにないので、ロキソニンは強すぎるけど、パテックスでは弱すぎる、という人にはおすすめの湿布だ。

以上が、私おすすめの湿布3選である。
再度断っておくが、私の鼻はいろいろな湿布の匂いを嗅ぎすぎてアホになっているので、
「(´・ω・`)思てたんと違う」ってなっても責任は負いかねますのでご了承を。
みなさんも今後湿布を使う時は、ぜひともその湿布の匂いにご注目していただけると嬉しい。

そして「私も湿布の匂い好きだよ!」という方は、ぜひそのまま私と共に突き進みましょう。

#実は私xxなんです


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