見出し画像

手放してはいけないもの

神棚にお供えする食物は水と塩と米だと最近知った。
何故この3つになったのだろう?
水は生きていくのに不可欠な物質で、
塩もまたないと生きていけない。
共に生命にとって根源的な食物。
米は白米だとそうもたないが、
玄米は20年経っても発芽して実るのだと聞いた。
水と塩と米、この3つがあれば
何とか生きていけるのではないか?と思う。
お供えを始めた人々はそう感じていたのだろうか?
 
この3つに加えるなら大豆と麹だと思っている。
料理家の辰巳芳子さんがご著書の中で
『日本人は大豆を手放してはなりません』と
書かれていた。
大豆は貴重なたんぱく源となる。
大豆を蒔いたらまた大豆が実る。
水、塩、米、大豆、麹。
これらがあったらかなり豊かな食卓になる。
 
更に加えることができるなら野菜の種だろう。
宮沢賢治の有名な詩『雨ニモマケズ』に
『一日ニ玄米四合ト味噌ト少シノ野菜ヲタベ』
という一節がある。
この「玄米四合ト味噌ト少シノ野菜」の
栄養価を調べた人が居て
栄養バランスとしては完ぺきだったらしい
(少しの野菜がどの程度なのか?
宮沢賢治の時代の米や野菜の栄養価が現代と同じなのか?
曖昧なところはあるけれど
面白い研究をする人が居るものだなと思う)。
 
日本人が手放してはならないものは
水、塩、米、大豆、麹と野菜の種だと思う。
水源、塩田、田んぼと畑。
これらがないと生きていきにくくなる
日本人にとって大切なもの。