見出し画像

推し活の現在地を見た

「推し活」数年前から市民権を得たワード。
自分の好きな対象物に対して行う様々な活動の総称。
僕にとっては蚊帳の外の出来事と思っていました。


ある展覧会

地元名古屋であるマンガ作品の展示会が開催されていたので、平日の朝一番に見に行った。
当日券は2,000円。
僕の内心は「高いなぁ」。
なぜなら僕は興味なくはないレベルで奥さんが大好きな作品だから。
でも、限定グッズが付く入場券は更に高額の5,000円なので相対的には安いということになります。
丸ペンで描かれた生原稿は、コミックで読むサイズとは異なりとても迫力がありました。
奥さんは場内の音声ガイダンスまで購入し熱心に見入っていました。
僕たちのすぐ後(開場後2組目)の女性二人組のテンションはそれ以上でした(悲鳴にも近い声が聞こえてくるのでよくわかる)。
さすがに2,000円も取るだけあって、それほど広い会場ではなかったけど展示のボリュームはあると僕は感じた。
ガチファンからしたら、どうかは分からないけど。
生原稿以外にも作品世界を再現した実物大のセットやアクスタを置いて撮影するジオラマ、触って楽しむ展示物、作品のワンシーンを自分で再現して撮影するブース等趣向が凝らされていて楽しめました。

クラウドファンディング

展示物の中にはクラウドファンディングで資金調達し作成された立体展示があり、協力者の名前(本名ではなくハンドルネーム的なもの)が壁に貼られていた。
フォントサイズに違いがあったのは、おそらく金額の差異だと思う。
「推し活」にはこういう活用方法もあるのかと思いました。
こんな所にも普通に、クラウドファンディングが使われるような一般的な取り組みになったんだなと思いました。

グッズ販売

展示ブースを出るとグッズ販売のコーナー。
入る時の注意事項で、グッズ販売の会計は一人一回のみと言われていました。
僕たちが行ったのは平日の朝一番だったので混みあっていませんでしたが、こんな注意事項を言うということは、休日ともなるとすごいことになるんだと想像しました。
最近のマンガ・アニメ作品の代表的なアクリルスタンドくらいは知っていましたが、その数の多さに驚きました。
価格帯は、下は200円程度から上は66,000円と幅があります。
缶バッジ、Tシャツ、書籍、アクリルスタンド等勉強になりました。

まとめ

マンガ等の映像作品は「推し活」との相性がいいと素直に感じました。
そして今の「推し活」を仕掛ける運営側のファンを逃さない、作品世界から抜け出させない取組みの巧みさに驚きを覚えました。
いつでも身近に作品世界を感じられるグッズの存在は、この「推し活」の強力な推進エンジンなんだと感じました。
また今の時代、同じ「推し」でSNSで気軽に繋がれるというのも、この「推し活」に免罪符を与えるんだと思いました。
つくづく今のファンは幸せだなと思いましたが、同時に歯止めが利かなく人もいるんだろうなとも思いました。
ということで、今回はそんな「推し活」の現場の今を垣間見た記事でした。
では、また。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?