見出し画像

かつての飯田街道(国道153号線)を行く【写真】

名古屋市から長野県飯田に続く飯田街道。今でもその名前は健在で、広く地元民は親しみを込めて飯田街道と呼びます。かつては中馬街道とも呼ばれていました。

今では国道153号線として地図上に記載されています。起点の名古屋市内から153号線を辿って北上すると交通量が多く遠回りになる豊田市街地を通過することになるので、今回はそこを回避するために名古屋市東部に接続する猿投グリーンロードを使い猿投山の辺りから153号線に入りました。

日帰りの予定だったので、午後2時には折り返す予定で、午前9時半に名古屋市東区を出発。さぁ153号線をどこまで辿れるか?今回ドライブに使用する車両は日産ノートe-power。アクセルを緩めるとすぐさま回生ブレーキが強力な制動力を発揮し、ロングドライブでの頻繁なアクセル操作を軽減してくれます。ドライバーは停止直前にわずかにブレーキを踏むだけで停車できます。以前初めてこの運転体験をして以来この機能を気に入っています。

グリーンロードの入口までは、名古屋市を東西に貫く広小路通りを東に向かいます。通勤時間は過ぎていましたが、東名高速道路の名古屋インター周辺道路は道路工事の影響もありやや渋滞。そこを過ぎればあとは両側に大手チェーン店が並ぶ緩やかな上り下りの広い道路が続きます。そこまで来ると右手には東山線の藤ヶ丘駅から出ているリニモの高架が現れます。

右手にリニモを見ながら走ると左手には、イケア、トヨタ博物館、さらにリニモの高架の向こうにはモリコロパークの大観覧車が見えてきます。

出発した頃は薄曇りだった空が山に向かうにしたがい夏らしい青空になり気持ちの良いドライブを実感します。モリコロパークを過ぎるといよいよグリーンロードです。

グリーンロードは猿投山を越える有料の自動車専用道路です。山の中を走る為起伏が激しくカーブも多く事故の多い道路です。そんな道でも今回の車の運転はストレスが少なく久しぶりの運転にも関わらず、疲れをあまり感じませんでした。勾配のきつい下りでの回生ブレーキは自分の技術が上達したかのようにスムーズな運転に貢献してくれます。

グリーンロードの終点からはいよいよ153号線本番。香嵐渓方面に向かいます。グリーンロードを降りてからしばらくはまだ信号がありますが、香嵐渓を過ぎた辺りからほとんど信号なし。

さすがに国道だけあって153号線は他の田舎町の県道とは異なりセンターラインもしっかりあります(笑)。ただ道はどんどん上り下りを繰り返します。気がつけば外気温度は名古屋市と比較して5℃も下がっています。今回、153号線を決められた時間まで北上すると決めただけなので、道沿いの気になる所があれば立ち寄ることにしていた。道沿いに展望台らしきものが見えた(小田木町の展望スポット)。一旦は通り過ぎてしまったが、あまりにも景観が良かったので引き返して立ち寄ることにした。展望台の眼下には田園風景が。引き返したかいがあった。初夏の青空に新緑の山、田植えが終わったばかりの水田。心地よい風がトトロに出てくる猫バスが疾走するように時折稲を揺らし、緑の中に自然の模様を浮かび上がらせる。僕の腕のせいでこの風景の心地よさを写真に封じ込めることは出来なかった。まだまだだな。

展望スポットからの風景


※観光紹介されているようなサイトがなかったのでYouTube動画を貼りました。

次に立ち寄ったのは、「道の駅 どんぐりの里いなぶ」。平日でも駐車場は半分くらい埋まっていた。車だけでなくバイクの人も多かった。丁度お昼だったので、生卵か載った冷たいとろろそばと菊芋の揚げ餃子を食べた。この辺りはブルーベリーの栽培が盛んらしく関連商品や生のブルーベリーが販売されていた。

とろろそばと揚げ餃子

気分を良くしてさらに153号線を北上する。「月瀬の大杉公園」という看板がふと目に入った奥さんが、「大杉だって!」と声に出す。「寄ってみる?」とハンドルを右に切る。整備された駐車場とトイレがあるちょっとした休憩スポット。その向こう側には吊り橋があり、案内の大杉は吊り橋の向こう側。吊り橋と川の高低差は10メートルほどあり、川のあちこちに岩ツツジの赤い花が咲いていた。橋を渡り切り通路の回り込むように進むと小山の影から突然大杉が現れる。樹高は40メートルという情報よりも目の前の存在感が圧倒的。樹齢は1,500年以上とのこと。童話に出てきそうな迫力があります。一見の価値があります。大杉の近くには地元の公民館的な建物があり、その脇の道を下りると先ほど吊り橋から見ていた川に下りることが出来ます。丸石が階段状になっていて川に入ることもできそうです。盆休みとかは帰省した家族と連れ立って遊びに来るのかと思い「いいなぁ~」と思いました。大杉を見てすっかり満足でしたが、時間がまだ早かったこともありさらに北へ。

スケール感のある写真が撮れなかった、残念。

ひたすら北へと車を走らせると「史跡 信玄塚」の看板を発見。
長野県に入ると途端に武田信玄を偲ぶモニュメント的なものや土産物、看板が現れます。愛知県民にはどうしても敵方としてのイメージがあります。
この信玄塚近くで絶命したらしくその時に「風林火山」の旗印を横にしたことから「横畑(よこはた)」という地名が残っているとのことです。

看板の割には小さな史跡です。

まだまだ時間があるということで北上。相変わらずの上ったり下ったりの153号線。次にたどり着いたのは「森の駅 ネバーランド」。ここまで来ると平日ということもあり若干人が少ない。でも、施設はとても綺麗でした。案内等が出ていなかったので分からないけど、宿泊できそうな施設でした。夜は涼しくて星もよく見えるだろうな。

芝生が青々していました。

時間いっぱいまで北上しようと最後は「道の駅 信州平谷」。ここで調度14時になりました。車から降りるとあからさまに寂しい雰囲気。閉店したのかな?とぶらぶらすると定休日の看板。運悪く定休日に行ってしまいました。道の駅に定休日ってあるんだ。お店が閉店しているだけで、休憩所やトイレは使用可能でした。

近くで見るとでかい!!

ということで、今回は国道153号線を長野に向けて北上する日帰り旅をしてみました。記事の本文中に出てくる場所や物についてできる限りリンクを貼るということをしてみました。
リンク以外は僕が撮影した写真を貼りましたが、露出補正が正しくなかったのかいくつか暗い写真があります。ご勘弁を。
今回はドライブということで、ミラーレス一眼のX-T3を持ち出しました。

この記事が参加している募集

#カメラのたのしみ方

55,283件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?