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#夏目漱石
夏目漱石「坊っちゃん」番外 松山市の小ネタ
写真は、「道後りらっくまの湯」のグッズです。
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「坊っちゃん」についての小ネタです。
この作品の舞台は「四国」「中学校」とだけされていて、具体的な地名はありません。
作者の夏目漱石は小説家としてデビューする前に、愛媛県
夏目漱石「坊っちゃん」⑩ 「坊っちゃん」は坊っちゃんの遺書である(3)
1、漱石はなぜ「坊っちゃんの遺書」を書いたか
ここまで、「坊っちゃん」は、坊っちゃんの遺書であるとの解釈を示してきた。
では、私の解釈で夏目漱石はなぜ、「坊っちゃんの遺書」なんて話をわざわざ描いたのかを、話したいと思う。理由は以下である
理由-「モテない男の悲哀を書きたかった」
もう少し細かくいうと、
理由-「お金や地位で男性を選ぶ女性と、そういう女性を好きになっては苦しむ男たちの悲哀を書
夏目漱石「坊っちゃん」⑨ 「坊っちゃん」は坊っちゃんの遺書である(2)
「坊っちゃん」が、「坊っちゃんの遺書」であることについて、前回の投稿の続きから
6、「七」で急に自殺の話繰り返すが主人公である坊っちゃんの語り口は快活なので、物語の雰囲気は全体的に明るい。私も読んでいて坊っちゃんの流暢なおしゃべりが聞こえてくるようだった。
しかし、そんな坊っちゃんが、唐突に自殺について考える場面が出てくるのである。
坊っちゃんは四国に赴任してすぐ、同僚教師「山嵐」に紹介された
夏目漱石「坊っちゃん」⑧ 「坊っちゃん」は坊っちゃんの遺書である(1)
「坊っちゃん」という小説は、主人公・坊っちゃんの遺書である。
そう思った。
そう思った理由を、以下に述べます。
ただ以下に列挙したのとは別に、夏目漱石の有名作品「こころ」に、「先生の遺書」との章題があり、それに引きずられたかもしれない。
1、実は陰惨な話これまで「坊っちゃん」について下記の説明をしてきた。
・坊っちゃんは勧善懲悪を少ししか実現できずに、四国から1か月で東京に戻っている
・坊っちゃ
夏目漱石「坊っちゃん」⑦「小供の頃から損ばかり」したままで終わる坊っちゃん
1、坊っちゃんの具体的損失
「親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている」
(「一」)
※著作権切れにより引用自由です。
改正前著作権法・死後50年経過(現著作権法では死後70年)。夏目漱石は大正5年(1916年)死去。享年49歳)
上記が「坊っちゃん」の冒頭の一文である。
この一文「損ばかりしている」が、話の結末も表している。
以下、坊っちゃんの損害を具体的に挙げる。
(1)収入減額
夏目漱石「坊っちゃん」⑥ 主人公とヒロインに接点なし
1、ヒロイン「マドンナ」「坊っちゃん」のヒロインといえば「マドンナ」である。
マドンナはどんな女性かといえば、「すごい美人」である、
坊っちゃんの二度目の下宿のお婆さんからは
「ここらであなた一番の別嬪(べっぴん)さんじゃがなもし」
(「七」)
と言われている。
※ 著作権切れにより引用自由です。
改正前著作権法・死後50年経過(現著作権法では死後70年)。
夏目漱石は大正5年(1
夏目漱石「坊っちゃん」⑤ 坊っちゃんには友達も恋人もいない
「坊っちゃん」の主人公:坊っちゃんは孤独である。
小説の文体が快活な江戸っ子っぽい語り口調なので、「雰囲気」は明るい。
しかし内容は孤独である。物語の主人公としては異常なほどに。
1、坊っちゃんに恋人も恋人候補もなしこの世の多くの物語において、男性の主人公は、女性にモテているか、少なくともヒロイン女性一人には好かれている設定である。
しかし、「坊っちゃん」には、主人公の恋人になりそうな異性とか、
夏目漱石「坊っちゃん」④ 勧善懲悪が少ししか実現していない
「坊っちゃん」は実は暗い話である。
勧善懲悪が、ほんの少ししか実現していない。
それを語ります。
※「勧善懲悪」 ー たとえば時代劇で最後に悪代官を懲らしめて、善良な村人たちが幸せに暮らせるようになる ー 物語にはよくあるパターンだが、「坊っちゃん」でも、それがある程度は見られる。しかしある程度にすぎないのである。
1、赤シャツの不正
作中に出てくる悪役の教頭先生・赤シャツの不正は二つ
①「マ