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八月、夏、淡く

夏に合う曲と聞かれたら
爽やかとかアップテンポな曲のイメージが
思い浮かんでくるのですが
夏の終わりに感じるようなセンチメンタルさや
ノスタルジーさも醍醐味というかそういうのも好きです。

まだ暑い日は続きますが
夏の終わりを感じ始めたこの頃ということもあり今回は、そんな感じの曲を集めてみました。

それではどぞ。



帰りの会 「19歳」

最初は、帰りの会から。

トップなのに帰りの会って言うから
もう終わり感が出てしまいましたが
これからが始まりです。

歌い出しから物語の一部を眺めている感覚になり、すんなりと曲に入り込めます。

私の頭の中では新海誠作品が浮かんできてます。
(なんとなく)

八月一日 快晴
最低な昨日が終わって
不意に吹いた風がまたページをめくる
書き出しはどうでもいいや
この詩は僕から あなただけに宛てた詩

未来の自分へと宛てた詩なのかなと勝手に思っていてそれに連想されてですが
高校生の頃に、授業で10年後だったか未来の自分へ手紙を書いたのが懐かしく思い出されます。

余談で、19歳と言えば当時の自分は何してたかなぁと思い返しましたが、ちょうど今の時期は
一人で2時間くらいランニングしてた記憶が蘇ってきました。

今やったら高確率で熱中症で倒れて
病院に救急搬送されそうです。

先日、ワンマンライブに行く予定でしたが
南海トラフ注意報にひよってしまいキャンセル
して見れなかったことが自分の中で悔やまれます。


浦小雪 「潮風」

続いては、Sundae May Clubのボーカルを
担当している浦小雪さん。

バンド以外にソロでも活動されていて
これはその中の一曲。

出身が長崎の大村市ということで
故郷の海のこととか思い浮かべながら
作られたのかなとか想像します。

私の故郷も海がとても奇麗ですが
長崎の海もまた違う良さがあるんだろうなと思います。

調べたら、長崎シーガラスビーチという
スポットが有名みたいなのでいつか行けたらいいな。

また、昨年は、CMの楽曲に採用されたということでバンドとしてだけでなく個人でも
今後認知度が高まっていくのかなと期待されます。


KOHAKU 「町を編んで」

ノスタルジーさと言えばKOHAKUも外せない。

繊細なメロとボーカルの歌声が
より雰囲気を醸し出している。

なんだろうサビを思い出すだけでも
少し泣きそうな気持になります。

まだまだ若いバンドなので
もっとノリやテンポの良い曲があっても良さそうですが、KOHAKUの曲は、ゆったりとしていつつリスナーにしっかりと聴かせたいのが伝わってきます。

良い意味で今時の若者っぽくない感じが良い。

この間大阪であった見放題は入場規制がかかってたし、今開催されてる自主企画ツアーもほとんどの会場でソールドアウトという人気っぷり。

絶対もっとくると思って今後の活動がますます楽しみです。


Clematis 「ロボット」

次は、都内を中心に活動している
Clematisというバンドから。

この曲から伝わる気だるさ感や
歪んだギターの音が良い感じにクセになります。

夏場のクーラーが効いていない
四畳半の部屋で一人ぼーっとしながら
聴いていたくなる気分です。

そのまま溶けそう。

何もしたくない憂鬱な日なんかもよさそう。


文藝天国 「フィルムカメラ」

最後は、文藝天国から。

この曲は、作詞作曲しているko shinonomeさんの
祖父が亡くなったことがきっかけで作られたそうで

自分の人生をフィルムカメラになぞらえて
決まった枚数の中でどれだけ良いものが撮れるか
というのをテーマにしているみたいです。

個人的には、サビの歌詞が文学的でとても好きです。

伸ばしきった君の手が空を透いて
光を切った指の間で今日が暮れる
風の歌う音、君の鼓動
一つ一つを切り取ってしまっておくよ

また、サビの最後にフィルムカメラの
シャッター音が入っているのもまた良い。

以前紹介した「初恋」という曲も
鳥のさえずりが入っていてこういった演出によってより情景がありありと浮かんできます。



おわりに、今回は、一般的に思い浮かべるような夏とは少し違った夏をイメージした曲をお届けしました。

夏特有のノスタルジーさで言うと
フジファブリックの「若者のすべて」が
最強かなと思いますが、それは殿堂入りってことで。

みなさんの中で、どこか懐かしさを感じさせる曲があればうれしいです。


それでは、また来週っす。


8月も残り少し。みなさんよい夏を。





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