見出し画像

好き嫌いが憚られる空気

自分の意見を語るだけで「変な奴」とみなされることがある。

「実はあの子のことが嫌いなのだけど、表面上は仲良くする」みたいな気色の悪い考えが「やさしさ」や「オトナな対応」とされる。
過激な発言で日々私を楽しませてくれる政治家を好きといえばヤバいやつ扱い。Kpopアイドルがどうも性に合わないといえば逆張り野郎として祭り上げられることだろう。

なにかと自分の考えを発信するのはよくないと言われているような感覚に陥る。
そういった考えを持つ人間に限ってクリエイティブな仕事をしたいとか言い出すのだ。バイトの面接でももう少しマシな自己分析をするだろう。

しかし、逆に考えれば一躍人気者にまれるチャンスが隠れているととらえられるのではないか。
人というのは自分にないものを追い求めるもので、一部の愛すべきアホがその憧れを追いかけることで文化が人々に根を張る。
嫌いなものを「嫌い」といい好きなものを「好き」と公言し、敵を増やしていくことで憧れの対象になれるのだろう。

最後に私の「嫌い」をひとつ

「すべてにおいて中途半端で他人に雑に共感することしかしないヘラヘラした人間が嫌い。」


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?