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1930年代前半の対戦車砲
1920年代後半までは対戦車砲という概念はほとんど存在せず、対戦車戦闘には従前の歩兵砲や野砲を転用すればよいという考えでした。しかし1920年代後半から1930年代前半にかけて各国で37mmクラスの対戦車砲が次々と開発され、37mm対戦車砲が事実上の標準となるとともに対戦車砲という概念が急速に各国の軍隊に普及していきました。
第一次世界大戦で登場した戦車は装甲が最厚部でもせいぜい30mmしかなく
75-76mm戦車砲
75mmM1897野砲系75mm M1897野砲
75mm M1897は19世紀末にフランスで開発された世界初の駐退復座器付き実用野砲です。この砲は当時としては画期的な高い発射速度を持ち、第一次世界大戦ではフランスの主力軽野砲として使用されました。第一次世界大戦後はアメリカでも主力野砲として採用されました。フランスではこの砲を第一次世界大戦中に開発されたサンシャモン戦車や2C重戦車の主砲として使