#138_PMP受験体験記(2024/8~11)
2024/11/27(水)にPMPを再受験し、無事合格しました!
1回目は残念ながら不合格となり、大きく落胆していた期間もございましたが、なんとかリベンジを果たすことができました!
教育サポート頂いた方々、温かいコメントを頂いた皆様、ありがとうございました!
自分自身の振り返りと、今後PMP受験を検討されている方々へのヒントになればと思い、ここに受験体験記を残したいと思います。
※本投稿は全部で約5,000文字と長文となります。皆様の関心レベルに合わせて、「選読」して頂ければ幸いです。
1、PMP概要
1)そもそも、PMPってなに?
「プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル」(Project Management Professional)の略で、プロジェクトマネジメントの分野において国際的に認知された資格。本資格は、プロジェクトマネジメント協会(PMI: Project Management Institute)によって認定され、プロジェクトマネジメントの知識体系ガイド(PMBOK: Project Management Body of Knowledge)に基づいた試験に合格することで取得可能。
2)PMPを取得すると、どんないいことあるの?
この資格を取得することで、プロジェクトマネジメントの知識やスキルがあることを証明でき、キャリアアップや信頼性の向上に役立つとされる。
PMP資格は、様々な業界で高く評価されており、プロジェクトマネージャーとしての専門性を示す重要な資格の一つ。
当方が所属するIT企業としても、推奨取得資格の一つ。
3)PMPの試験ってどんな内容が出題されるの?
出題範囲について、ECOに記述があり、以下リンクをご覧ください。
私としては、大きく問題の傾向は2つと捉えています。
①純粋な知識を問う内容(例:どのツールが適しているか?)
②シチュエーションでの振る舞いを問う内容(こんなときどうする?)
ちなみに試験時間、問題数は以下です。約4時間の耐久戦です。。
・試験時間:230分(休憩時間、チュートリアル、アンケート除く)
・試験問題数:60問×3セットで計180問(内5問は合否に関係ない問題)
⇒1問を約1分のペースが望ましいとされる。
・解答方法:四者択一方式がメインだが、複数選択式設問、マッチング式設問なども出題
4)PMPを取得するための応募資格は?また申請手順は?
応募資格ならびに申請手順について、わかりやすく説明したサイトがありましたので、以下リンクをご覧ください。以下簡単に記載します。
◆応募資格:3つの要件
①最終学歴+②プロジェクトの実務経験+③事前教育
①最終学歴 によって、②プロジェクトの実務経験期間が異なる。
例えば、
・大学卒⇒プロジェクト実務経験期間36カ月以上
・高校卒⇒プロジェクト実務経験期間60カ月以上
③プロジェクトマネジメントに関する35時間以上の事前教育が必要。
今回、私は、所属企業経由で申し込んだため、教育会社からの「PMP®試験対策講座」での【5日間の集合研修】を受講することにより、事前学習条件を満たす形となりました。
◆応募手順:7つのステップ
①PMIのアカウント作成:以下サイトにてアクセスして作成
②ワークシート作成:PMP受験申請時に、応募資格の①②内容(学歴/実務経験)を事前にまとめておくシート。※当方は教育会社からシートを頂き作成。
記載内容(例):なお、記載内容を全て英語で準備していく必要がある。
・個人情報
・学歴情報
・事前学習
・プロジェクトの実務経験
・プロジェクトの目的
・参加した立場
・各プロセス群において、管理的・指導的立場で貢献したこと
※プロセス:立上、計画、実行、監視・コントロール、終結
・主要成果物
・プロジェクトの結果
③事前教育受講、受講後のアンケートを提出。
④PMP受験申請
上記②ワークシート内容をPMP受験申請の項目に、コピペしていく。
⑤支払申請 ※本項目は指定会社にて代行支払(1回目のみ。2回目は自腹)
⑥試験日の予約
試験場所として、試験会場 と オンライン の2候補がある。
指定会社からの話では、【試験会場】 での受験を推奨するとのこと。
※オンライン時では、自宅の室内の確認、休憩時間を厳格に管理されるなど、融通が利きにくいとのこと。
⑦受験 ※詳細は後述します。
2、使用した教材
1)書籍
①PMP試験 合格虎の巻
②PMP完全攻略テキスト
2)オンライン/E-learning
③PMI認定PMP試験対策講座
・オンラインライブ
・講座テキスト(PDF)
・e-learning(以下、eLと称す。練習問題、実力テスト問題)
④PMP模擬試験eL ※1回目の不合格後に購入。理由は後述。
3、スケジュール(2024/8~11:約4カ月)
・試験対策講座申込(会社経由):2024/8/1
・amazonで教材(①②)を購入:2024/8/2
・PMP試験対策開始:
・教材(①②)勉強:2024/8/5~2024/9/4
・PMI認定PMP試験対策講座受講:2024/9/5~9/27のうち5日間
・③eL(練習問題、実力テスト問題):2024/9/5~10/29
・本番試験(2024/10/30)
・小停止(2024/10/30-11/1)・・・不合格で大ショック。。。
AM試験後の会議で、自身のファシリもたつく等、ホント散々。。。
・PMP試験対策開始(再):2024/11/2~11/27
・④eL(PMP模擬試験):2024/11/2~11/27
4、学習実績(2024/8~11:約4カ月)
合計:約245時間
1回目の試験まで:
・教材(①②):約60時間(約2時間/日×約30日)
・目的:純粋な知識を問う内容に対して、大量のインプットを行うこと
・方法:約30-40頁/日で概要拾い読みし、セクション毎/模擬問題を解く
・eL③PMI認定PMP試験対策講座:約125時間
・オンラインライブ授業:35時間
・講座テキスト:約22.5時間(約0.5時間/日×約45日)
・eL(練習問題、実力テスト問題)約67.5時間(約1.5時間/日×約45日)
・目的:大量インプットを継続しつつ、シチュエーション問題にも着手
・方法:eL内問題を毎日最低50問は解いて、解説を確認
1回目の試験終了後~2回目の試験まで
・eL④PMP模擬試験:約60時間(約2時間/日×約30日)
・目的:知識・シチュエーション問題にたくさん触れる事
・方法:eL内問題を毎日最低50問は解いて、解説を確認
※解説の確認 の方法を、1回目の不合格後に変化させた。(後述)
5、試験当日_1回目(2024/10/30)
今回、最寄りの試験会場へ。8:00~開始ということで、7時過ぎには最寄駅に着いて、会場のビルに向かっていましたが、エレベータの入り口がわからず、約15分ほど右往左往。。。
ようやく、入り口を見つけて、7:30頃会場入りをして、受付。
通常の試験と比べて厳しいチェックが実施される。詳細以下。
①受付時に、受験する試験種類を伝え、身分証明書(免許証)を提示
②電子機器(スマホ、PC、WIFI等)の電源チェック
③ロッカーへ荷物格納 ※かばんの中から、食べ物&飲み物を取り取り出しておく。PMP試験のガイドラインとして、試験が終わるまで電子機器/参考書の入ったカバンへのアクセスは厳禁とされている。
④試験ガイドラインへの厳守に対する署名&写真撮影
⑤試験室への入室チェック(眼鏡、ポケット、服装上下の膨らみ無いか)
⑥耳栓か、ヘッドホンかをもらう(私は、耳栓をもらいました)
⑦試験室へ入室 ※入退室時は必ず試験官が引率。また試験中も会場録画
7:50頃から試験を開始。試験の正味時間は60問×3セットということで、始まったのですが、
「あれ、どれだろう?似たような回答が2つもある、絞り込めない。。。」
「こんな問題みたことないな、どないしよ。。。」
「あれ、この言葉聞いたことあるけど、深い意味まで理解できてなかった」
こんな感じで、180問中半分近く、自信なく中途半端に答える羽目に。。
運があれば受かるかな・・・と淡い期待をしつつ、試験直後に、試験官の方に、以下速報レポートをもらいました。
We regret・・・残念に思う・・!?
あー落ちたんだ。。。
6、試験結果・敗因分析_1回目(2024/10/30)
試験の翌日に正式結果レポートと分析結果を受領しました。全然でした。。
全体: Below Target
カテゴリ別
People: Target
Process: Needs Improvement
Business Environment: Below Target
1回目の結果を自分なりに分析した結果を以下にまとめてみました。
①eL内問題を【解く目的】を間違っていた
(答えを覚えてしまい、問題を解くための思考プロセスを意識できていなかった。。これはAIでいうところの、「過学習」)
②試験当日、【初見の問題にパニック】してしまった自分がいた。(そもそも、量が足りていないのではないか。。)
③知識問題で【覚えきれなかった領域】が複数あった。(テキスト内容を見ただけで、理解できていなかった。。)
上記の敗因に対して、約1カ月間、自分自身の行動を見直して、以下を実践することに決めました。
・対策:
①「PMIとしてPM(もしくは設問の人)がとってほしい行動はどれか?」という思考で、【消去法】で絞り込んでいくやり方に変えて、再度eL内テストを実施。
②問題で出てきた箇所について、テキストでの記載内容との整合を図り、理解の解像度を上げた。「なんとなく」で選択せずに、まず「捨てる」こと。
③たくさんの設問に触れるために、別の問題集を購入し、実施。
特に、点数が低かったProcessとBusiness Environment に絞って、問題を解きました。
7、1回目不合格後の流れ
①教育会社へ結果を連携。今後の対策を会話。
②2回目の受験費用支払い(自腹・・・ホンマ痛い)、試験会場/試験日決定
8、試験当日_2回目(2024/11/27)
再び最寄りの試験会場へ。
8:00~受験でしたが、試験員がザワザワしている。。ん?
なんと、ネットワーク障害が発生しているとのこと。
8:30の時点で、「もし後日に変更される方は申し入れてください・・・」と試験員からアナウンスされていましたが、今日受け切る思いが強かったので、待つことに。
「大丈夫、大丈夫」と自分に言い聞かせながら待っていると、8:45に復旧して受験できることに。
無事試験が受けられるようになり、以下を意識しながら試験を受けました。
・試験中意識した事
・PMIとしてとるべき行動原則に基づいて問題を解いたこと
・時間いっぱいまであきらめず解いたこと。
(あと回しにしていた計算問題が残り30秒で解き終わった!奇跡!)
・10分の休憩時間に、小さなお菓子を食べ&水を飲んで、トイレへ という流れを決め、守れたこと。やることをある程度決めて、迷わない!
今回はほぼ7割近くは、消去法で、選択できた感覚がありました。
試験直後に、試験官の方に、以下速報レポートをもらいました。
We ara pleased・・・喜んでくれてる? Congratuations on おめでとう・・
あー受かったかも!!!
9、試験結果_2回目(2024/11/27)
試験の翌日に正式結果レポートと分析結果を受領しました。
全体: Target
カテゴリ別
People: Target
Process: Target
Business Environment: Target
前回、Target未満だった、ProcessとBusiness Environment が改善されていて、無事合格できました!
10、今回かかった費用
今回資格取得に要した費用をリスト化してみました。
やっぱり、1回目の不合格によるインパクトが大きいですね。。。
11、最後に(時間がない方、2分だけ読んで)
長文となりましたが、読んでいただいた方々、ありがとうございました。
PMPへの興味また、これから受験する方々のご参考になれば幸いです。
最後にお時間がない向けに、ポイントをまとめております。
※ChatGPT君、Special Thanks!
PMP再挑戦で合格
2024年11月27日、PMP試験に再挑戦し、合格を果たしました。1回目の不合格を教訓に、学習法を見直してリベンジしました。
学習方法と対策
試験対策に245時間を費やし教材やオンライン講座、模擬試験を活用。
eラーニングを毎日50問以上解き、解説で知識を深めることに注力。
初回の不合格後は「消去法」を導入し、解答精度を向上。重点的に「Process」と「Business Environment」を強化しました。
試験のポイント
PMP試験は180問、230分の長丁場。知識問題とシチュエーション問題をバランスよく対策。
2回目の試験では、PMIの行動原則に基づいて問題を解答。時間配分と休憩計画も徹底しました。
結果
2回目の試験で全カテゴリ「Target」を達成し、無事合格。1回目の敗因を分析し、効果的な準備が合格に繋がりました。
#PMP #プロジェクトマネジメント #受験体験記