不健康さが勲章なんて誰が決めたの

日本人のイメージの中に「昨日私は寝てない。それってカッコいいだろ?」と言う物があります。

学業、仕事、育児etc…。色んなことで眠れないと言うことがあったり、なかったり。

とかく日本人は寝る時間が他の国とだと比較的少ない分類に入るとの結果が出ている。

でもそれに対して「寝すぎるのは良くないよ。」と言う人が何と多いことでしょうか。

私が会ってきた人や環境で言っているだけなので、これを読んでいる人の中ではそんな事ないよと言うことがお有りでしたら教えて下さい。

さて、睡眠に関する話でこんな話を思い出したので話しましょう。

漫画家・手塚治虫先生はジャングル大帝や、W3(ワンダースリー)などの漫画を描いた人です。1928年生まれ。

アパート(トキワ荘)に当時住んでいた手塚治虫氏はある時、他漫画家らとで酒を飲んでいた時に自身があまり寝ない事を他の漫画家に話していたのだそうです。

因果関係はみられないものの、ありのままの事実を述べると手塚治虫氏は水木しげる氏と比べて短命でした。

その短命の原因になったかは定かではないがその理由のうちの一つに手塚治虫氏の「睡眠時間が短い」事が挙げられるだろう。

漫画バリバリ描いて、仕事して、私は他の漫画家よりも質の高い作品を生み出すんだと独自の生き方を持ち、彼らしい生き方を最後まで貫いて手塚治虫氏は1989年2月9日に永眠しました。
死因はスキルス性胃がんだったそうです。最後の最後まで苦しみ抜いた末に彼の口から出た言葉は「頼むから仕事をさせてくれ…」でした。

享年60歳。あまりにも早過ぎる彼の死は漫画界だけでなく彼の作品を知る全ての人に深い悲しみを与えた。

話は移り変わって、今度は水木しげる先生。

漫画家・水木しげる先生は「独自の哲学」を持ちながら悪魔くんや、ゲゲゲの鬼太郎などのオカルト分野の漫画作品を描いた人です。1922年生まれ。

水木しげる氏の持つ独自の哲学は「ゆっくり参ろう(生きていこう)」に近いものでした。

彼の生涯を語る上で何といっても戦争を経験した事を語らないと始まりませんが、今回は戦争を話す機会ではないので別の機会に。

戦争で手を失ったものの、キャリアを積み上げて絵描きから漫画家に転身していきました。

彼も若手時代は生活の為に徹夜をしていましたが、ある歳になって「徹夜なんかするもんじゃない」と考え、そこから妖怪としての水木しげるが誕生!

幸せを誰よりも追求するようになって、それを考えた末に怠ける事が大事なのだと考えていた。

それに対して生前の手塚治虫氏は、長く寝ていると言う水木しげる氏を嘲笑ったそう。

「長生きしたければ短い睡眠」「いいや、長く寝た方が良い」両者の考えはどちらも一理あると言えます。

結果的に手塚治虫氏は水木しげる氏よりも先に亡くなりましたが、寝ている時間とかで寿命は伸ばせたり、あるいは短くなってしまうのでしょうか?

私は夜型なのでこの時間帯は元気に活動していますが、朝はめっぽう弱い。・・あ、関係ないか(笑)

睡眠時間でしたね。睡眠時間としては実際に測ったことは無いが、大体6〜7時間程。

寝ないのと、寝れないのは違いますが周りの環境音などで寝れない日は物凄く頭が動かず絵を描く気になれない事が多い。

パフォーマンスを高めるにはやはり8〜10時間の睡眠が必要なのだろうか?

余談ですが、偉人で有名なのがアインシュタイン。彼は8〜10時間の睡眠を取っていたそうです。

対してナポレオンや、先日亡くなられた鳥山明先生も睡眠時間が短い、ショートスリーパーだったとか。
立証されてはいませんが、やはり長生きするには長時間の睡眠が必要なのでしょうかね?

とにかく、寝てないんだと言うことが偉い勲章になるのは御免ですね。