見出し画像

【45兆4153億円の黒字運用】世界イチの機関投資家に学ぶ投資の”大正解”とは

こんにちは、よしむねです!

今回は最近新NISAを活用されている方が
増えてはいるものの、自分自身のリスク許容度を

全く把握せずに、オルカン1択!
などと自分の考えが無いように思える投稿を
SNSでも見かけることが多くなり

中には考え方を改める必要がある人も
多いのではないかと考え、記事を書いています。

大前提として「オルカン1択」を
肯定する記事ではありませんのでご注意を。

自分の考えを持った上でのオルカン1択は
むしろ良い選択だと僕は思います。

それでは今回もよろしくお願いします!




■ 世界最大の機関投資家「GPIF」とは?


GPIFとは日本国民にはとても大きな関わりがあります。
何をしているか、ざっくりかんたんに言うと年金を管理しています。

ここの理解を深めるためには、

・年金基金

これについて理解をする必要があります。


▼ 年金基金とは?

まず年金というのは自分で納めた保険料が
そっくりそのまま返ってくる仕組みではありません。

日本の公的年金制度は、

働き盛りの「現役世代」が、
働き終えた「受給世代」を支える制度となっています。

GPIF公式WEBサイトより引用

しかし現代も問題となっている通り少子高齢化に伴い
現役世代が少なく、受給世代が多くなっていますから

このままだと将来の現役世代の負担が
大きくなり過ぎてしまいます。
これはいわば「制度の破綻」です。

そうならない為にも仕組みが必要と言うわけです。
その仕組みこそが【年金基金】です。


▼ 年金基金の「基金」

年金基金をさらに理解するには
「基金」とは何か知っておく必要があります。

基金とは……?

・一定の目的のために、積立てまたは準備しておく資金。

イメージとして、地方自治体に支払いする税金には

・災害発生などに備える「財政調整基金」
・公共設備の整備に充てる「特定目的基金」

などの基金があります。
他にも数え切れないほどありますが、
イメージとして例に出しました。

つまりある目的の為に備える貯金ですね。

規模は違えど、私たちも
3年後車を買うために貯金しておこう。
などと考えます。この様に捉えておいてください。


▼ 年金基金の仕組み

上記で「基金」について説明しましたが
年金基金も上記の説明にあった基金の一種です。

現役世代が納めた年金保険料のうち
年金の支払いに充てられなかったお金は

現役世代のこども、孫などの
”次の世代”の為に積み立てられていきます。

GPIF公式サイトより引用

この積み立てられたお金は、
ただ集められているだけでは何の意味もありません。

つまり集まったお金を管理する役割が必要です。
この役割を担うのが「年金基金」と言うわけですね。

そして日本で公的年金の積立金の管理を行っているのが、

「年金積立金管理運用独立行政法人
Government Pension Investment Fund)」
(頭文字を取ってGPIFと言います。)

GPIFの役割は、年金積立金の管理及び運用です。

お金がなくならないように
貯めて管理することだけではなく、
「運用する」というのがポイントです。

つまり、
私達の年金積立金の一部は投資に回っています。

年金基金は投資家である、という言い方もでき、
実際に、主要な機関投資家の一つとしてよく挙げられます。


■ GPIFの世界イチとは


タイトルにもある通りGPIFは世界イチです。

何が世界イチなのかと言いますと、
それは年金基金の「規模」です。

実は、年金基金というのは日本以外にも存在します。
例えば米国、英国、ドイツ、フランス、スウェーデンなど。

当然、米国は人口も多いですから
年金基金も世界イチ規模と想定する人が多いでしょう。

しかしそのイメージは間違っていて、
日本のGPIFこそが世界最大の年金基金なのです。

よしむね作成

GPIFが運用している年金積立金は約200兆円。

その大きい規模から
「世界最大の機関投資家」とも呼ばれています。


▼ GPIFの制約

GPIFは年金積立金を厚生労働省から
預かって運用しているため、その運用についても法律で定められています。

具体的には、

「被保険者の利益のために、 長期的な観点から、安全かつ効率的に行う」

という法律上の定めがあります。これは、
大きなリスクを取った運用はしないということです。

私たちの「暮らし」がかかっていますので
ギャンブル性のある運用などできるはずがないですよね。

また、厚生労働省はGPIFの中期目標を、

「長期的に年金積立金の実質的な運用利回り(年金積立金の運用利回りから名目賃金上昇率を差し引いたもの)1.7%を最低限のリスクで確保すること」

としており、具体的な数値まで定めています。

つまり「絶対」が無い投資の世界で元本割れは許されない。
だからこそ、かなり手堅い運用をしていると言うわけです。

では、絶対が無い世界にわざわざ投資するのはなぜでしょう?
それはやはりインフレによるお金の目減りが怖いからです。

GPIFが見据える「100年先まで」を考えると、
インフレなどの影響による現金の価値の目減りは
とても大きなものとなる可能性があります。

そのため最低限の1.7%を確保する制約が課せられているのです。


▼ GPIFのポートフォリオ

それではGPIFは一体どの様な運用をしているのでしょうか?
まずは資産配分を見てみましょう。

GPIF公式WEBサイトより引用

それは至ってシンプルで、
国内外の債券、株式にそれぞれ25%ずつ分散投資を行っています。

GPIFによると、

「年金財政上必要な利回りを満たしつつ、最もリスクの小さいポートフォリオを選定した結果」

このような資産配分になったとGPIFは説明しています。

実際の運用実績は4.24%(年率)となっており、
とても安定した右肩上がりの長期運用の成功例とも言えるでしょう。

GPIF公式WEBサイトより引用



■ GPIFに習え!個人投資家がマネすべきポイント3選


2024年に入り、新NISAを活用した
投資を行う個人投資家は確実に増えました。

そんな個人投資家が投資をする理由の一つである
「老後資産」を準備しようとした時にもこのGPIFの
最低限のリスクという前提は変わらないと思います。

ただし、GPIFは100年先を見据えているため
私たち個人投資家に比べて着地点は遠いところにあります。

そのため1.7%という目標は私たちには少し物足りない水準です。

ただし長期・積立のお手本とも言えるGPIFからは
参考にすべき点がいくつかあります。

ここでは個人的に参考にしている点をまとめてみました。


① 株式だけでは無く、債券にも投資をしている

これは最近とても多いオルカンやS&P500に
一極集中している投資家はマネすべきだと思います。

・リスク承知でリターンを狙う。
・運用時間を超長期で取り、時間でリスクを相殺する。

などと自分の考えを持って投資をしているのであれば
一極でも問題ないでしょう。

しかし、

・皆がやっているから。
・投資信託に投資すれば分散は充分。

などと理解が不十分な人であればあるほど
GPIFの運用を取り入れるべきだと僕は思います。


② リターンのブレ幅を意識している

そもそも「リスク」というのはリターンが減ること。

未だに投資にギャンブル性を感じている人の多くは
「株式」や「債券」へ投資をしてもリターンは確定していない。
こう思っている人が多いのだと思います。

確かに絶対なんてものはありません。
しかし、「リターンのブレ幅」はある程度確定しています。

下記のグラフは左が株式のリターン、右が債券のリターンです。
株式の方がブレ幅が大きいですよね。

ブレ幅が大きいという事は、リスクが高いという事になります。

つまり私たち個人投資家も投資する対象のブレ幅を
あらかじめ知っておくことでリスクを最小化できると言えます。


③ インカムゲインによる安定的な収益

下記は「▼ GPIFのポートフォリオ」と同じ
グラフとなっています。

ピンク線がキャピタルゲイン、ブルー線がインカムゲイン。
つまり定期的に受け取っている収益です。

GPIF公式WEBサイトより引用

パッと見ただけでも分かるように、
インカムゲインはとても安定した右肩上がりです。

資産をとにかく増やす時期においては、
キャピタルゲインだけを考えればいいと思いますが

ある程度膨らんだ資産を確保したタイミングや
老後の取り崩しの時期においては、
この「安定的」な収益はとても魅力的です。

私たち個人投資家は

・増やすタイミング(変動)
・使うタイミング(安定)

ここを考えておく必要があると思います。

具体的には、

・総資産
・家族構成
・収入と支出
・将来の年金額
・今後の大きな支出

このあたりを今からしっかり把握して
目標を立てておくことが第一歩です!

今後は僕がシフトチェンジをしている
「安定」への投資もnoteに書いていこうと思います。

ぜひフォローして読んでくださいね😊
ここまで読んで頂きありがとうございました!



投資初心者さん100人限定で、
資産形成で、今困っている事を公式LINEにて
完全無料でご相談お受けいたしております!
(※状況次第で打ち切りもあり。)

また、X(旧Twitter)でも
毎日投資初心者さんに向けて発信しています。
ぜひ一度遊びに来てください☺

ありがとうございました!!

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?