MBTI 自分のタイプに悩む必要はない。ミスタイプを考える。
MBTIや16タイプ性格診断に関心が高まっているのは、アイドルの影響など色んな理由があるようですが、人それぞれが自分自身のことを知るのはメリットしかないことだと思うので、良い傾向であると思います。
ただタイプ論につきものの、ミスタイプに悩まされる人もいるかと思いますので、今日はミスタイプについて考えてみました。
ミスタイプは避けられない
MBTIは、多くの質問に対して「そう思う」「そう思わない」を答えていき、人間を16種類の性格タイプに分けるというものです。
4つの視点を2極で振り分け、それの組み合わせでタイプ判定をしますので全16種類になります。
人間を16種類に分けてしまいますので、当然、診断結果があてはまらないこともあります。
また、この4つの視点を2極でわける関係で、ちょどう半分という状態は存在しません。
例えば、外向的か内向的かを判断する視点でいうと、
①外向性99%内向性1%
②外向性51%内向性49%
数値の上では、大きな差がありますがどちらもタイプで分けてしまうと「外向的」なタイプと割り振られてしまいます。
そして、この診断は「今そのとき」のアナタの回答によって診断されます。診断をしたタイミングによって、回答は多少かわることがあるでしょう。②のパラメータの人が内向性の高い傾向にある回答が1つ増えるだけで、最終的な診断結果は「内向的」となってしまうのです。
たったこれだけのことで、最終判定される16種のタイプとそれに伴う性格の方向性の判定が大きくかわってしまいます。
こういう事態は、よく発生すると考えられます。ですので、診断サイトなどでは類似タイプと比較してくださいなどを促す文面も見受けられる訳です。
ミスタイプと判定するのは誰?
それを判定できるのはアナタしかいません。アナタのことをアナタ以上に知り得る人など存在しません。
ミスタイプかもしれない、と疑うことは自分に向き合うということで、これは意義のあることです。ただし私は、ミスタイプかどうかを判定する必要があるとは思いません。言い換えると、自分がどのタイプであるかを確信する必要がありません。
最終的には解釈しだいということ
大雑把にいうと、性格を決めているのは8つの心理機能とそれの優劣関係や協同作用の組み合わせによってです。
誰しも得意なことと不得意なこと。そして、そもそも意識すらしていないことがあります。
それらを自分の対をなす心理機能同士で比較させた結果がタイプ分けとなるのです。
他者による評価は関係なく、全て自分の中の話です。ですから、自分の得意な心理機能、不得意な心理機能、意識すらしていない心理機能。全てアナタ本人にしか、その評価をつけることはできません。MBTIの解説では語られませんが、8つの心理機能が全て同じように使える人も存在し得ます。
勘のいい人や共感力の高い人によって、アナタの心理機能を読み取られて、タイプを言い当てられることはあると思いますが、所詮それも表出した心理機能の断片から推測したに過ぎず、それがアナタにとってどのレベルであるかを判定することはできません。
つまり、アナタ自身がアナタの診断結果にどんな意味を持たせるかが何よりも大事なのです。
質問に答えた結果として導かれたそのタイプは、アナタの本心あるいは、アナタが望む姿である可能性が高いのは事実です。
でも、そのタイプの枠の中で、自分はこの性格でありたいと思うのか、変えていきたいと思うのか、それを達成するにはどの心理機能を意識すればいいのかなどを見つめ直して、自己分析を深めることに意義があるのです。
自分はこのタイプだった。そうか、だから今までこんな考え方でこんな選択をしてきたんだ。と、腑に落ちることはあると思います。
でも、そうじゃないんです。この診断は今までを考えるものではなくて「今ここから」を見据えるためのもの、アナタだけのスタートラインを教えてくれ“た“もの。
ここから始まるアナタだけのストーリー、そのゴールをどこに設定しどうやって目指していくかは、アナタにしか決められません。
ミスタイプかどうかで悩む必要なんてないんです。だってゴールが同じなら、スタートラインが多少違っても関係ないでしょう?
さぁ、ここから一歩踏み出しましょう。それがアナタの道となります。
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