悩めるINFJにおくる Ti強化のすすめ

INFJにとってTi(内向思考)は第三機能で、あまり得意ではないとされています。また、Ni-Tiループで内に籠りすぎるのはあまりよくないともされていますが、これは不健全な状態の時の話で、基本的にTiは積極的に意識したほうがよいと私は思います。

むしろ、悩みが多く生きづらいと思っている方こそTiをどんどん使うべきだと考えています。

この記事もTiを働かせた内容となっています。また、既に多くのINFJの方がINFJの方向けの記事を書いており、それは間違いなくTiによって書かれたものです。
それに共感や納得したことがあれば、アナタにもTiを使いこなすセンスが備わっているという証拠です。

自己紹介から

INFJの男です。30代です。
少ないINFJの中で、さらに少ない男です。だからといって、生きづらいとは思っていません。

私は私のT要素がほどよく成長していると思っています。その根拠の一つに、男だという点があります。傾向として、男性はFよりもTの人が多いです。おのずと周囲の人間はTが多くなり、INFJの女性に比べてT要素が強化されやすい環境なのだと思います。

繰り返しですが、私は生きづらさを感じたことはほぼありません。MBTIに出会ったのもビジネス利用のためで、最近です。だからnote上にも多い、悩めるINFJの皆さんより歳くってます。

以上のことを、Tiで都合よく解釈すると、

「Tiが強いから生きづらさを感じないのではないか」という結論にたどり着いたわけです。

俺が強いのは俺が強いからだ!って言ってるみたいで滑稽です。でもそれでいいんです。

おさらい「Ti」とは

論理的、原理原則、分析、本質の追求。

知覚した情報をひたすら「何故」を繰り返して本質に迫るという働き。本質を感じとるNiと相性のよい判断機能がTiです。他人からはその思考を掘り下げるプロセスが見えず、理解されないこともありますが、自分だけははっきりと分かっている。
そんな認識を与えてくれる心理機能です。

この働きにより、他人からは突拍子もないことを、自分は確信をもって実行することができます。

詳細に関しては、診断元のサイトに詳しく載っていますのでそちらを再確認してください。

ニーチェの言葉

”『これこれのことはこうであると私は思う』という価値評価こそが、
『真理』の本質である”

(ニーチェ全集第十巻<第Ⅱ期>  白水社 32ページ)
君は君の道をゆけ 斎藤 孝 2020年
ワニブックス、167ページ より引用

真理はいつも自分の中にしかない。ということを言っています。つまり内向的な心理機能によってアナタが導いた結論がアナタの真理ということです。

INFJの内向的心理機能の得意な順番は「Ni,Ti,Fi,Si」となります。FiとSiはINFJにとって普段意識もしない影の機能とよばれているものです。私もこの2つは使いこなせません。
つまり、INFJが自分の真理に気づくのはNi-Tiあってこそのなのです。言い換えれば、そこから出た結論は真理なのです。その点において誰からの批判も受け付ける必要はありません。価値観がぶつかれば、対話でもってアップデートしていけばよいのです。

私の妻はISTJです。(診断をしたわけではななく、私の判定です。)
妻の真理は「Si-Fi」で導かれます。私には到底理解できるものではなく、何度となく価値観をぶつかり合わせてきました。
(私のT要素が強い要因のひとつが、この妻の影響だと考えています。妻と出合ったのは、20歳のころです。)

INFJに話を戻すと、知覚の心理機能Niでかき集めたあらゆる可能性と事実から、判断の心理機能のTiの、本質に迫る力が働く関係で
「自己洗脳を可能とするほどの確信」めいた結論=真理を導き出せるのです。

そして、

“おまえたちの隣人を
おまえたち自身のように愛するがいい。
ーしかしまず自分自身を愛する者となれ。“
(ツァラトゥストラ 中央文庫、381ページ)
君は君の道をゆけ 斎藤 孝 2020年
ワニブックス、99ページ より引用

ニーチェはこのようにも言っています。Feによる他者への愛の提供をするにはまず、自分を愛せよ。今風に言い換えれば、自己肯定感を持つことから始めましょう。といっています。

Fe優勢のINFJにとっては、自分を愛することからというのはなかなか難しいことです。ですが、Feでもってして外界と触れていく選択をしたのなら、自分を愛するしかない=そうしないと本当に愛を提供することなど出来ないと言います。
Feの働きによる自身の理想を叶えるためなら、自身を犠牲にしても頑張れるINFJなのだから、これは達成できる目標だと私は考えます。楽な道ではないのは確定的ですが。

自分を愛するためにどうするか、それはひたすら内省して、自分を知るしかありません。そして、先述の通り、INFJが内省するにはNi-Tiが必須です。ですから、他人を愛するためにTiを強化するのです。

何故いきなりニーチェの言葉を借りるのかというと、ニーチェはINFJまたはINTJと考えられているからです。私はINFJだと思います。もしかしたら自分はニーチェの生まれ変わりなんじゃないかと思うくらい共感できることが多いです。

性格タイプが近い人の言葉が理解しやすいのは、知覚方法も判断方法も近いから当然のことです。

自分教を作りましょう

INFJの適職に宗教の教祖とかが挙げられています。妙に納得できますし、実際知人にも私のことをおもしろおかしく教祖とよんでくる人がいます。

でも、これ結構大事なことなんです。

「多様な価値観に触れて自分をアップデートしていくこと」

これこそが生きる意味だと私は考えていてます。でもそのためには、他人に同化しきらない確かな自分も持っておく必要があるわけです。その部分を絶対的なモノ=神という認識にしてしまうことで、その部分が冒されることを防ぎます。

また、開き直ることもできます。

「宗教上の理由でその意見には賛同致しかねます」
これを、心のなかで言うことができます。
あー、この価値観とは相容れないなーと思ったときなんかに心のなかで呟きます。滅多にありませんが。

絶対的な真理でもって、それをハネのけて自分の心を守ることができます。

大抵の人を許せる私も、すぐには許せない人というのが現れることがあります。その時、私はこうやって身を守り、次回相対するときにどう対処するかを思案するのです。そして、それを可能とするのがTiの役目です。

余談ですが、この許せない人という表現で想起されるのがINFJのドアスラムかと思いますが、私はこの経験がありません。
理屈は理解できますし、そうなることはあると思っていますが、幸か不幸か「理解しがたい理不尽の塊」のような妻と生活していると、並大抵のことではびくともしないのです。感謝しています。

間違いを指摘してくれる存在

もし、アナタのTiによって導いた結論に異議を唱える人がいたら真摯に耳を傾ける前に、相手の性格タイプをよんでみるといいでしょう。どういう理由で異議を唱えているかの、その背景をつかめるはずです。それに応じてFeあるいはTiどちらを使うかを決めていきましょう。INFJのアナタならきっとできます。

そして、聞く価値のある内容だと判断したら、相手の意見や思考方法を盗んでください。同化は我々の得意とする分野です。
「考えるために(Tiを使うために)
 感じろ(Ni+Feで盗め)」です。

INFJをカメレオンと表現した人は素晴らしいと思いますが、私は道化師だと思っています。相手を盗むことで仮面をたくさん作ってきました。状況に応じて付け替えています。

INFJよ光り輝け

自己肯定感高めの私は、INFJである自分のことも大好きですし、INFJの他の人もきっと好きです。全世界の人がINFJだったら理想的で平和な世界になるのにと、常々思うくらいです。
一見、危険そうな思想ですがINFJの皆さんならきっと同じように考えられるはず。
考えましたか?

都合のよい解釈=見事なTiの発揮ですね。
それとも、懐疑的になりましたか?それも立派なTiの発揮です。その調子でいきましょう。


こんな感じで今日も私は自分の価値観を垂れ流すのです。

アナタだけの真理がうまれたら嬉しいです。
そして、
その”教義”を教えてほしいです。



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