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オートミール・レシピ〜世界は、米おかゆ系vs麦オートミール系に二分割&ベジタリアンには電子レンジが基本ダメな理由

プチ断食、固形物断ちや水断食のあと、いきなり固形物は胃腸に悪いので、固形分のないスターチのおもゆや、固形分の少ないおかゆ、からだんだん粒食のごはんに戻していきます。あとはかぜの治りかけなどは、やっぱり粒食より流動食が熱で弱った体に優しく消化吸収もよい。よって、

世界のおかゆっぽいもの=穀類で作った流動食、も色々研究とレシピ開発しています

まあ朝には、いきなりごはん、よりも、おかゆでまったり〜、というのが癒しにもなりますからね。京都では、お寺さんがやってる宿坊にとまってる時におかゆだったり、一流旅館の俵屋、柊屋などに泊まっても、おかゆを所望したらでてくるし(湯豆腐付きが好き)。京都瓢亭の朝がゆも好き。おかゆ定食で朝ごはんのくせに5000円近くもするのはちょっとだが、まあちまちまと手間暇かかったものがついてるから、仕方ない。

そういえば、先日記事にした、ハーケンコーヒーカフェのランチメニューにもおかゆがありました。ランチにしちゃ、物足りないけど。おかゆじゃなくて、米とオートミール半々にしたら、腹持ちも馴染みも良くて、カナダ人欧米人にも受けるのにね、って書いたよね。

世界にでてからは、中華街の朝がゆ、コンチ(と発音する)が大好きに。中華粥は鳥だしが多いからビーガンじゃない。けど、揚げパンをちぎっていれたり、ねぎとピータンをてんこ盛りにいれて食べると、速攻、お肌艶々で元気がでます。カロリー高いし、チキンのコラーゲン効果かな。

おかゆは英語では、Poridge・ポリッジ、Rice Soupでも通じるけど、ポリッジのが一般的。中華料理すきなひとなら、コンチでも通じる。

あとは、北米欧米人がみんな大好き、子供の頃からの刷り込み健康食、繊維がたっぷりとれる麦ベースのオートミール、というのがあります。これは燕麦(えんばく)という麦の一種で、平くして料理しやすくしたロールドオーツというのを、お湯で煮てねっとりさせたら、おかゆっぽくなる。その上にフルーツと砂糖の甘いもののっけるか、塩味もありだが、みんな甘い方が好きですね。

Quakerというブランドも有名で、お湯をかけたら出来上がりのインスタントオーツ。朝食付きの安い宿、ドミトリーやモーテルにいくと、大抵これが置いてあって、お湯かけて食べてる欧米人が多いです。

Oatmealで検索すると、案の定、Quakerのパッケージとフルーツや甘いものてんこ盛りのオートミール写真がでてきます。オートミールは健康食だからといっても、調子に乗ってジャンクなピーナッツバターやマシュマロ、安物チョコレートまでのっけるから、単なるジャンクフードになってる笑 欧米人あるある。

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数年前に日本で流行った、ハワイ発のアサイボウルとやらは、おかゆ系じゃないスムージー。単にアサイベリー入りの固めのスムージー(ヨーグルトも入る)のうえに、さらにフルーツのせてトッピングとして派手にしただけ。だから、穀類使ったおかゆ系ではない、ヨーグルトやスムージー系です。

つまり、世界の穀物ベースの流動食は、米vs麦で二分割

米を煮る、アジア系と(おかゆが代表)
麦を煮る、西洋系(オートミールが代表)
に分かれてる、ってことですね。

ただしちょっと面白い正反対な点もあって、
+おかゆ系は、繊維がすくない、病気の時に消化吸収によい食事
+オートミール系は逆に、繊維がたっぷりの、健康な時の健康増進や便秘予防によい食事

と真逆なんですよ。だから、欧米人は病気になったら、消化に悪いオートミールは食べません。日本人はお母さんがおかゆ作ってくれるけど、じゃあ北米人はオートミール?NO!なんと、トーストかチキンヌードルスープ!だそうです。オートミールは繊維質が多すぎて、弱った体ではお腹壊しちゃう。だからシンプルにトーストか、チキンヌードルスープという、おばあちゃん、お袋の味、を刷り込まれているようです。私らアジア人には無理だな。

逆に欧米人におかゆ食べさせると、
>スターチィで胃に重い、
>これはハイカーボで糖質が多いから不健康だ
とか、文句いいます。米を食べ慣れてないし、アジア人みたいに農耕民族じゃない狩猟民族だから、チキンヌードルスープみたいな肉だしが好きなんですね。まあそれはDNAと子供の頃の刷り込みの違いということで、お互いすきなもん食べればよし。

でも私は、日本人アジア人ですが、西洋かぶれというか教育も受けてる、アジアと西洋のハイブリッドなグローバル市民。だから両方、おためしたり、混ぜたレシピ作りが好きなのです。

というわけで、オートミールもたまーに食べます。でも実は、米みたいに食べ慣れてないせいか、食べすぎると肌トラブルがでてくる。だから控えめに、ですね。別に食べなくてもいいんだが、カナダ人のお客さまの食事分析して、定番レシピをカスタマイズで作って差し上げる時に必要。彼らの味覚とDNAも理解しておかねばなので、オートミールレシピも挑戦中です。

オートミールの、北米での伝統的なつくり方

1、ロールドオーツを、お湯で煮る
2、木べらで時計回りに混ぜつつ、ねばりがでてきたら火からおろす
3、フルーツや甘味をトッピングして、サービスする

前の日から塩水につけておくやり方もあるようですが、つまりはおかゆと煮たような作り方ですね。ロールドオーツが、冷やごはんや冷凍ごはんの代わり。

おかゆも冷やご飯をお湯で煮たら、それなりにおかゆになるから。米から炊くとか、冷やご飯を洗ってぬめりをとってから煮る、とかこだわりも試してみましたが、私にはあまり違いがわからない。なので、冷凍してある玄米おにぎりを水につけて解凍とふやかしておき、それを煮る、というテキトーな玄米おかゆ、に落ち着いています。

オートミールは電子レンジでチンする作り方も人気だが、私やベジタリアンには、レンチンが基本ダメ

おかゆもそうかな。でも健康系やビーガンベジタリアンの人は、電子レンジはダメ!なひとが多いです。私の母校で、40年以上歴史ある、N Yの老舗ビーガンシェフスクールでも、レンチンはダメ=不健康、体に悪い、って経験則でした。

私は、たまーに使ってもいいけど、基本は使わない。健康に悪い発癌性はまだ証明されてないが、
>レンチン料理は単純にまずいから
電子レンジのしくみが、世界に自然に存在していない人工的、科学的なものだから、気持ち悪い(自然食じゃないから)
>体も冷える感じがして、レンチン料理にNOをだしてるから
などです。あとは、
レンチンを多用と啓蒙してる料理研究家たちの顔と体つき、肌色が、魔女や魔王っぽくて怖い。ああなりたいと思わない、なったら困るから
ですかね。

でもレンチンも完全NOとはいいません。

飲食業には、温かい料理をだすのにレンチンは楽でコスト削減だろうし、家庭でも遅く帰ってきたお父さんにレンチンでも温かい料理だすほうが、冷え切った夕飯だすより、気心も温まって嬉しい。

自分で使うのは、コーヒーの温め直しと、チョコレートを少量湯煎するとき、かな。それぞれなべ使うより、少量でも温まりやすいとか、水気が入らないからいいとか、理由があります。

いま引っ越した部屋には、レンジやオーブンがついてるんですが、電子レンジが壊れたから新しいの注文中といってて、なかなかこない。ないから、ごはんとコーヒーのレンチンに困るかな?と思ったら、代用方法をみつけたから全然こまらない。実はレンジって要らない子なんですね。蒸し器と小さい鍋あれば、時間が余分にかかるけどレンチン不要。

玄米おにぎり冷凍してるのの温めも、めんどくさいとチンするけど、いまは小さな中華せいろを常備してる。それで13分蒸すだけで、レンチン不要になった。13分は、他のおかず作ってればあっという間ですし、蒸し立てごはんはやはり、レンチンの数十倍美味ですからね。

健康によくないかもだから、電子レンジはダメ!じゃなくて、電子レンジかけた食べ物はまずいし、多用してる人の肌が汚いから、使わない。美健楽の美に反して美味でも自然でもないから、私やビーガンベジタリアンは基本使わない、のです。でもレンチンせずにスナック菓子食べるよりは、レンチンして玄米おにぎり食べたほうがいいと思います。

オートミールの私の美健楽グルメな作り方は、植物性ミルクで煮て腹持ちアップ

1、ロールドオーツを、植物性ミルク(豆乳、オーツミルクなどあるもの)で、コトコト弱火で煮て粘りを出す
2、火から下ろして冷ましてる間に、フルーツを用意
3、フルーツをトッピングして、欲しければメープルシロップやなにかの甘味を追加

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水の代わりに、植物性ミルクで煮ることでコクがでる。あっさりが欲しい時は水にしますが、オートミールのいいところは、あっさりおかゆより腹持ちがいい食物繊維の塊なとこ。だったらコテコテにしたほうが、おかゆと差別化できていいですからね。あっさり欲しけりゃ、かゆを食え、です。

フルーツの代わりに、ガーデンのネギ、チアントローの生(香菜、シャンツァイ)、油揚げをしょうゆとみりんで煮たもの、納豆とかの塩味のものをトッピングし、醤油たらしたりしても、おかゆっぽい和風や中華味でアジア人の口に合う。でも、和風や中華なら、やっぱり玄米ごはんのほうがなじみがあって落ち着く。

というわけで、オートミールは、フルーツ朝食にちょっとボリュームが欲しい、腹持ちをよくさせたいときに、穀類と繊維としてプラスする、という食べ方が多いです。カフェめしっぽくておしゃれだから、たまにはいいなと思います。

こちらは、オーツの粉で作った、プチ断食明けのおもゆ版です。粉は繊維がないので、本来ならロールドオーツのほうがよいです。

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でもオートミールの材料、ロールドオーツの一番ポピュラーな食べ方は?グラノーラにすることですね。

ナッツやドライフルーツのみじんぎりをあれこれ混ぜて、白砂糖シロップをかけ混ぜて、オーブンで焼いてオーツを甘いコーティングするのが一般的。ビーガンや健康志向だと、白砂糖NGだから茶色の糖分なメープルシロップや蜂蜜で置き換えます。最近はアップルクランブルのクランブルとして、甘みコーティングオーツを使うのも定着。

日本人にとっては、グラノーラ、イコール、コーンフレークみたいでなじみやすく、普通にポリポリできる持ち運びスナックにもなるので、無理におかゆもどきのオートミールを食べなくても、グラノーラのほうが食べやすいと思います。

グラノーラに似たものとして、コーンフレーク、クランブルの他にミューズリーなどもありますが、どれもみんな似たり寄ったり。コーンフレークはコーンがメインですが、だいたいオーツや小麦粉などの穀類やナッツ、ドライフルーツを数種類まぜて、甘みでコーティングした携帯用スナック。ミルクなどをかけて、子供に勝手に食べさせる朝ごはんとしても、人気。トレイルミックスとか呼んで、山歩きのトレイル(ルート)を歩くときの、簡易食にも使われます。

こちらは、バンクーバーのローカルで人気な、The  Granola  King。白砂糖不使用、蜂蜜オンリー、オーガニック材料多しの美健楽系のグラノーラです。ファーマーズマーケットや最近は大手スーパーでも売ってるみたい。オーナーはグラノーラと恋に落ちた人だから、マーケットで自分で売ってますけど、めっちゃ熱くグラノーラについて語ります。その情熱にほだされ、自家製でも作れるし常備してるのに、ちっこいサイズを応援買いしちゃいました。ヘーゼルナッツとヘンプはいってる、スペシャル版だしー(言い訳笑)

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NOTEがまた画像逆にしたけど、もういいや〜笑
今回青い紙が中に入ってって、?と思ったら、ZEN  Haiku、禅の俳句が入ってた。禅と俳句は関係ないけど、北米人にとったら和風っぽいもんは全部ZEN、といういいイメージがあるのです。書いてあったのは、自然をテーマにした短いポエム。ふーむ、これは中華料理店で人気の食後菓子、おみくじみたいの入ってるフォーチュンクッキーの真似っこだな笑。まあよいものは、法に触れなければ真似っこOKです。

さて、あまりOKではないことですが、オーツ商品がいろいろ呼び名を変えるのは土地柄や歴史的違いもありますが、

>マーケティングで、違う商品に見せかけたら、倍、数倍売れるから、です。

お好み焼き粉、たこ焼き粉や、パンケーキミックス、ホットケーキミックス、マフィインミックスなど、名前を変えて売ってる粉が、ベースは小麦粉で全部一緒なのと同じです。自分で作れるんですよ。でも作れないという思い込みで別々に買って、メーカーを儲けさせているのです。

ホリスティック・グルメ人は、そういうマーケティングの裏を見抜いて、シンプルに有機の小麦粉や無添加ベーキングパウダーなどの、本物の原材料を厳選して用意・備蓄して、コロナ自炊ライフに備えたり過ごすのです。

Simple is best.
マーケティングと大手メーカーのカモに、なりませぬよう、賢い美健楽ベジタリアン、ホリスティック・グルメ人になりましょう。

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