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第1章「人生の転機になったいくつかの話」#8そして今、私はそんなことを考えながら、悩みながら日本食レストランで皿を洗っている

「理想と現実。 必ず体験するであろうギャップという溝。
 わかっているのにまたハマった。
そこから抜け出せないということは、
努力が足りなかったということ。」 

2017年5月
オーストラリア・シドニー
社会人を辞めて、南米横断を達成し、希望を込めてやってきた。
ワーキングホリデー2カ国目、初めての地

何か新しいことをしたかった。
南米横断をした後の私は、きっと何かが変わっている、と錯覚していた。
カナダの時よりもっと英語を使える生活ができると思っていた。
でも、ハマった。

その溝に自らハマりにいった。


日本人経営の日本食レストラン
日本人のみのシェアハウス
日本語環境の3ヶ月。

現地のカフェで英語環境で働くキラキラする私、
行く前に抱いていた淡い期待
そんな理想の自分はそこにはいなかった。


自分の正解が、分からなかった。
毎日自分の中で答えを探しても、ただ沈んでいくだけだった。
どうしてこんな状況になったんだろう。こんなはずじゃなかった。

大学の時に行ったカナダの時より成長したい。
そんな気持ちは儚く散った。

そんな私に問いたい。
じゃあ、打開するほどの努力をしたのか。
・英単語を毎日10個覚えるとか
・いろんなコミュニティに入るとか
・毎日履歴書をカフェに配りに行って仕事を探すとか

してないよな。

今思えば、きっとこの過程も必要だった。
私は一度で全て理解し、応用できる人間ではない。
こんなはずじゃなかった、と思うなら、気付けばこうなっていたと思うまで努力する。それが自分だとのちに気付かされる。


もがく、ということは何か新しい事をしようとしている、ということ。

もがきもせずただじっとしている人より、きっと君は進んでいる。
もがいた先に、良くも悪くも長期でも短期でも、大なり小なり答えはでる。
ただ、その時の自分は努力が足りなかった。ということ。

シドニーで出会った人のおかげで、私はバンダバーグの農場で働くことができた。(#7参照)
シェアハウスのハウスメイトも剣道をしていて、大学の練習見学に連れて行ってもらって、現地の空気に触れさせてもらった。
ご縁に感謝。

焦れば焦るほど、溝にハマる。
深呼吸が大事。

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