見出し画像

滝があるなら旅をする。誰に止められようとも。

私は、滝が好きだ。

気持ちを溜めこみやすく、落ち込みやすい私の心を、新しい水とマイナスイオンで吹き飛ばしてくれる。

今でこそいろんな記事を執筆できるようになったが、旅を本格的に始めるまで、日本で悶々とした生活だった。

その悶々とした日々を吹き飛ばしてくれるのが滝めぐりだった。

会社を退社して、初めて自分の為に計画した、
23日間の南米横断。

同世代大半は、応援してくれなかった。
そんな旅行、仕事辞めてまでなんで行くの?と鼻で笑われた。
もちろん、背中を押してくれた人もいたけれど。

でも、決めた。

自分を見つめ直す旅。

初めてSNSで人を募集し、
「世界三大瀑布制覇」を達成する為に南米を選んだ。
ナイアガラの滝、ビクトリアの滝と並ぶ名滝、イグアスの滝。

この選択が、今の私を作り上げ、素敵なご縁を繋ぐ始まりとなる。

南米横断最後の地、ブラジル。

筆者が滞在したのは半日。

飛行機に乗るまでの午前中のみ。

なぜこんなことになったのか。
完全に他の国で余裕をこいた。

ボリビアのウユニでツアーを満喫し、
アルゼンチンで動物園と音楽フェスを満喫。

楽しみすぎた結果、私の一番の目的
「イグアスの滝」
に行けなくなるというピンチ。

仲間との飛行機の時間はバラバラ。
みんなで行くのは不可能。

私のタイムリミットは2時間。

半分は行くのを諦めた。

いや。私はこの為にこの旅を決めたのだ。
綺麗なウユニの鏡ばりより
美しい歴史の遺産のマチュピチュより
イグアスの滝。

空港から国立公園はバスで片道15分。

園内のバスも利用すれば、見たい景色まで時短でいける。

よし。

9時の開園時間に並び、オープンと同時に園内へ。

始発の園内バスに乗り込み、写真でしか見れなかった
「悪魔の喉笛」へ。

滝壺にかかる橋へ。

夢に見た瞬間。
日本では感じられなかったトキメキ。
時間制限も自分のアドレナリンを上昇させる。

足が自然と駆け足に。

補足だが、この時期の私は、人生最大に大きな身体をまとっており、
少し走るだけで動悸が激しかった。

コンビニ中毒で培ったどすこいボディ。

橋までは、階段が続き、しかも、7キロあるバックパックを背負っての道中。

全く重荷を感じなかった。

目の前の景色が素晴らしすぎた。

何トンもの水が流れる幅広い滝壺にかかる橋を渡る。
しっかりと歩を進めないと吹き飛ばされそうな滝の圧と水しぶきでびしょびしょになりながら、奥に進む。

そして行き止まりの先に見える両側から流れ落ちる広大な滝、悪魔の喉笛。

画像1

旅を締めくくる、感動の景色だった。

旅の儀式。旅の重要ポイントで、毎度ジャンプ写真を撮る。

時間もないので、他の撮影に夢中だったヨーロピアン男性に、頼むから撮ってくれと食い気味にお願い。

しかし、滝しぶきがすごすぎて、携帯のシャッターがバカになり、結局グダグダにはしゃいでる写真を撮影してもらった。

これも、思い出。

とにかく今思い出せることは、

達成感と感動で感無量だったこと。

そして、この旅で、感謝と好奇心を再確認できたこと。

イグアスの滝が、無気力だった自分の息を吹き返させてくれたこと。

だから、滝に行きたくなる。
そして、私はのちに、世界三大瀑布を制覇する。

また南米に行くことができるのなら、

駆け足ではなく、穏やかにもう一度イグアスの滝に会いに行きたい。

そして、ブラジル側とアルゼンチン側の両側から悪魔の喉笛を見に行きたい。

半日しかいることの出来なかったブラジル、もっと日数を増やして、ワーキングホリデーで出会った人たちに会いに行きたい。

簡単に旅することができないからこそ、
自分が旅する目的と向き合って、次に繋がる旅にする。

旅ができるようになった時に、その幸せをしっかりと噛み締めることができるように。

思い出を振り返り活力に変える、そして、未来の旅へ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?