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第2章「人生を変えたいくつかの話」#22そんなことを考えながら、私は原点に帰る。

たまには原点に帰ろう。
見失った目的が見えてくるかもしれない

2017年7月
カナダ・バンクーバー
2010年、初めて踏み入れた私の海外生活の原点。(#13参照)

初めて渡航した時、


何も話せなくて
何もできなくて
無力な自分に絶望してた。
緊張してた。


でも、
空っぽの自分だったから
全てが初めてで、
空気が新鮮で
何もかもが魅力であふれていたそれまでの人生で感じたことない好奇心でいっぱいだった

人間は慣れてしまうと、全てを当たり前として認識してしまう。
それまで喜んでいたことを、
「だから何?」と冷たく突き放してしまう
全ての感情は、失うか空っぽの状態じゃないと
素直に感じることができない。

トロントでワーホリしていた友人に会うためにカナダのチケットを取った。
原点にも戻りたくなってバンクーバーにも1週間滞在することにした。

初めての留学から7年後の自分
あの頃よりは英語を話せるようになって、
あまり緊張しなくなった。

幸いなことに、7年前のホームステイで一緒だった中国人のルーシーが
ずっと覚えていてくれて、会うことになった。
初めて出会った時の彼女は18歳。
学生だったのに、今では高級車を乗りこなす公認会計士。

思い出してみれば、あの頃から彼女は積極的で明るかった。
毎日学校から帰ってくると、ホストマザーに今日会ったことを聞いてもらう
英語が違えばそこで教えてもらう。

私はそれをただただ見てた。
話せないから。

話せなくても、彼女は優しかった。
日本人ばかりの私のコミュニティにも、積極的に入ってきた。

だからこそ、今の彼女があるんだ、と7年経ってまた尊敬の念を持った。

夜開店する美味しいチーズケーキ屋さんに連れて行ってくれたり、
絶対に行けないような故郷の味の中華料理店に連れて行ってくれたり、
仕事の合間を縫って、会える機会を作ってくれた。


彼女を見て
バンクーバーの景色を見て

今自分が本当にしたいことは、まだ明確ではなく点々と散らばっている。
積極的に、その点を集めて線でつなげていけば、
きっと自分の道筋が建てられる。

そう思った。
シドニーで英語環境を手に入れられずくすぶっていた後にきたバンクーバー


心が浄化された。

あの時には行けなかったお店に、おひとりさましたりした。

次来るときはまた、
同じようで、新鮮なようで、
また違う景色。

また会えてよかった。

ありがとう。


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