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第1章「人生の転機になったいくつかの話」#7そして今、私はそんなことを考えながら、畑でプラスチックを拾っている

「思い通りのストーリーじゃないなら、いっそのこと違う物語をはじめればいい。
動かない事案なら、そこから離れることも必要だ。 」

2017年9月
オーストラリア・バンダバーグ
オーストラリアのワーキングホリデーは、2017年時点で、88日農業に従事すれば2年目のワーキングホリデービザを取得することができる。
取る気はなかった。
ただ興味があった。農業に従事したことがなかったし、お金も稼げる。

そして、痩せれる。

⚪︎イザップにお金をもらっていけるようで良いだろうと周囲に言っていた。
そんな興味本位で、別の都市で出会った人のツテで無農薬農場で働くことになった。いわゆるオーガニックファーム。

オーストラリア・バンダバーグ
農業で有名な街。


2つのシェアハウスで10人〜20人が暮らす。
88日で出ていくものもいれば、お金稼ぎに長く滞在するものもいる。(法律的には最長6ヶ月)

さて、
ここでの生活。朝4時半起床の夕方4時終わり。 
トマトやキュウリ、パプリカなどの収穫から草むしり、プラスチック拾いなどなどなんでも仕事をする農場だった。
はじめは地獄の日々だった。

まず、肥満体型のものが即戦力になるわけもなく
そもそも移動の際にのる車高の高いトラクターにも乗車できなかった。
体が上がらない。
そして、かがみながら野菜を収穫するので、
股関節が燃えるように炎症を起こした。
テディベア状態、あぐらがかけない。

仲間は常に入れ替わるが、だいたい15人ほど、
半分日本人、半分多国籍。 アジアからヨーロッパまで。
いろいろあった。

結果学んだのは、環境のせいにすると、人は成長しない。
確かに、筆者の農場は日本人が多かった。
すでにそこにいるものは、新しく入る日本人を快くは思わない時もあった。

日本語環境が増える。

でも、それは違う。
全員が日本人ではない。 


違うと思うなら自分が次の環境を探せばいい。 

自分が頼ってしまうなら、他の国の人にしがみついてでも話しかければいい。

自分の行動を棚に上げてしまうこと、きっとそれはある。人間ってそういうものだと思うから。

その棚に上げているものを自らおろして見つめ直すことで、ひとつ成長できる。
痛感した。

ワーキングホリデー 1カ国目カナダの時に、環境のせいにして何もしなかった自分を今回のことで思い出し、それではいけないと気付かされた。

驚くことに、筆者はここで半年の時を過ごした。
毎週土曜日はみんなでピザを買いに行って、朝までパーティして、
誰かが出て行くたびに悲しいけれど、お別れパーティを開いて笑いあって。
いろんなことがあった、良いことも悪いことも全部含めて楽しかった。学ぶことがたくさんあった。
個性ある人たちに出会えて、心が豊かになりました。
ありがとうございました。

言わずもがな、20キロの減量に成功した。
後にリバウンドというものに襲われるのだが、
その時の自分には勲章を授与したい。

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