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第2章「自分を成長させたいくつかの話」#20そんなことを考えながら、オランダ人とイギリス人に警戒される

「気付かないうちに、自分は学び、成長している。
それに気付かせてくれるのは、自分ではなく仲間でした。」

2017年
オーストラリア・バンダバーグ
ジリジリと身体もやすような痛みもマシになり、
農場の生活を楽しみだしたこの頃(#7参照

毎週土曜日には半額ピザとビールを1ケース買って、
休日には田舎町の観光地を探しに行く。

みんなでご飯を食べて、談笑する。
#7でも書いているが、半分がヨーロピアン、半分が日本人。10〜20人の大所帯

ヨーロピアンのみんなはほとんどネイティブレベルで英語を話せる。
私には3人の先生がいた。
ベッキー・ルーカス・ジョージ
他のみんなももちろん。特にこの3人

今の自分の英語レベルでこんなにネイティブの人たちと毎日すごせるなんて、なんてラッキーなんだ。そう思って、一生懸命話しかけた。
知らないことはすぐに聞いた。
どうでもいいトピックも、聞いてくれるなら、話してくれるならひたすらトライした。
もちろん、最初は怖かったけどね。文化の違いでソリが合わないこともあったし。でも、慣れたらみんな仲良くしてくれた。

4ヶ月ほどたったある日、
オランダ人のジョージとイギリス人のジャックが御飯時に私の隣で話し始めた。
会話は全く聞いていなかった。
でも、私と目が合ったジョージが言った

「やば、バンが隣にいるから余計なこと言えないよ。笑」

会話の内容はとにかく。笑
その時に、私は英語がわかると認識してくれているんだ、と実感した。

確実に、自分が前より会話できるようになっていたんだと、気付かせてもらった。
自分に自信がない私にとっては、この上ない褒め言葉だった。


小さな言葉が、無意識な言葉こそが、人間の本音だったりする。
だから、何気無い一言が何より嬉しかった。

事実、この頃は、英語で難しい言葉を言われても、なんとなく話の流れを掴んで、スムーズに話をできるようになっていた。もちろん、わからなかったら聞くかスルー。

きっと、自分が知らないところで、
自分が努力する姿を誰かが知っている。もしくは、無意識に感じ取っている。
その後、別の地で再会したベッキーにも
英語上達したね、って言われて本当に嬉しかった。

ここで私が変わったこと。以前よりもっと素直に意見を聞くようになった。
みんな年齢が下で大体20〜25歳、日本だったら、偉そうだな、とか思ってたかもしれない。
別話でも話すが、
誰が何歳でもなんの職業でも、褒め言葉は素直に受け止める。
そしたら心が軽くなる。素直に嬉しくなる。

年数が違えど、通ってきた道が違えば、
私には持っていない個性を経験を持っている。

それをいろんな年代の人から聞けるって、贅沢だったな。

人を見ずに、言葉を見て判断すると、素直になれる。分かり合える

何気ない一言が、人を嬉しくも悲しくもする。そんなある日の出来事。
みんなありがとう。

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