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第3章「自分が変化したいくつかの話」#28そんなことを考えながら、私はレベルアップしてヒップホップを踊る

レベルアップした。それは、できないと勝手に諦めていたことを成し得たから。

2018年オーストラリア・パース

シティのキングストリートの建物の一角で、そのクラスはあった。

日本で、社会人の時に思い切って始めて見たけれど、結局9回の回数券も使い切らないまま終わってしまった。

「HIPHOPダンス」

昔から踊る人の動画を見るのが好きで、音楽も大好きなので、いいな・・・自分も表現できたらな・・・と心の隅に思っていた。

けれど、太っていてもう20代前半の私なんて。

と自分で諦めさせていた。

その後のオーストラリアのワーキングホリデー

2年目の私は、パースにいた。

農場や、様々な場所での出会いを通して、

言い訳するよりまずやってみる。そして、考える。

という生き方を学んだ。

だから、いろんなダンス教室を探して、体験に行って見た。

そして出会ったのが、

King street dance

だった。

生徒は全員オージー。

高速の英語を話す若者たち。

挨拶でさえもビビる速さで、英語に慣れていたはずの自分も縮こまった。

けれど、彼らのダンスは楽しくて、かっこよくて、学びたくなるダンスだった。

基礎練から振りまできっちり60分。

仕事を4つ掛け持ちして死ぬほど忙しい自分へのご褒美だった。

みんなと話す、という高難易度なことは、なかなかできなかったけれど、

パースを離れる時までの半年間通い続けた。

PV撮影の参加もした。

後列の方でひっそりと写ってるけれど、

今までグループダンスの動画撮影など経験したことのない自分には、

とてつもなく嬉しい瞬間だった。

DeepなKOREA

地元の若手デザイナーの衣装を着て、みんなで撮影をして。

まさかそれをオーストラリアでできるなんて。

やってよかった。そう、心の底で思った。

練習の時、いつも最後にインスタ用の動画を撮る。

恥ずかしい私は、いつも端の方であまり映らないようにしていた。

けれど、最後の授業の時、

これが最後なのだから、ちゃんと成果を形に残したい。

そして、思い切って、お願いして見た。

「今日で、最後なんだ。だから、」
「みんなで踊りたい、そして、センターで踊りたい。 」

いつもは挨拶しかしない無口な私が、大人気なく震えながらいうと、

「えー!そうなの!!寂しい!!いいよー!」

と快く引き受けてくれた。
最後にみんなで写真も撮ってくれた。

そのビデオは今でも宝物。

最後の課題曲は、

Ciaraの「Level up」


だった。

まさに、自分がレベルアップしたような気分だった。


どんな時でも、何年月日が経っても、

やりたいことなら今すぐ道を探そう、挑戦しよう。

迷っていたら、どんどん夢から遠くなる。

違ったら、またやり直せばいい。

感謝することを常に忘れずにいたら、素敵なご縁に恵まれる。

インスタで繋がれる現代は、オーストラリアの近況も秒で入る。

ダンス仲間は今日も、楽しそうにダンスを踊っている。

負けじと、私も今日を良い日にしていこう。



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