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世界のピザの常識について(ウルグアイ)
29年間の私の人生の中で、ずっとピザは、丸くてチーズがたっぷりで、そしてサラミなどの具材が乗っているものがピザなのだと思って過ごしてきた。
でも、南米のピザは、ちょいと一癖違うのだ。
これはウルグアイに行った時の話。
首都モンテビデオには、やたらとピザ屋さんが多い。
3軒に1軒のレストランにはピザがあると言っても過言ではないほど、どこでもピザが食べられるのだ。イタリア系の移民が多いこともあって、ウルグアイのスペイン語はイタリア語訛りだし、ウルグアイ人家庭で晩御飯をご馳走になる時は自信満々にウルグアイ料理だと言って、パスタが出てくる。
そんなウルグアイの基本的なピザの形は長方形。まるでピザトーストみたいに細長く切られたピザが出てくるのだ。(下の写真みたいな感じ)
そんなウルグアイの大衆的なピザ屋さんのメニューは3種類。
- ファイナ(ピザの生地だけを焼いたパン)
- ピザ
- モッツァレラチーズのピザ
生地だけのピザとモッツァレラチーズのピザの間に挟まれた「ピザ」は何かと言うと・・・トマトソースが塗られただけのピザ生地!
チーズ好きの私としては、チーズのないピザなんてピザじゃない!と思うけど、それがウルグアイでは普通らしく、チーズ有りのピザにすると割高になる。牛が人口の3倍もいる国でピザの基本形にはチーズがないなんて・・・私にとっては結構なカルチャーショック。
だから、少し凝ったピザを作るピザ屋さんでは、こんな会話になるのだ。
店員「ピザは丸と四角、どっちがいい?」
私「丸がいいです」
店員「味はどうする?チーズ、オリーブ、サラミ、オレガノ、ピーマン、あとはトマトがあるよ」
私「チーズとオリーブを混ぜれますか?」
店員「OK。じゃあ、丸型のチーズとオリーブのピザね」
個人的には、お店にある材料を全て乗せたピザが食べたい・・・って言うか、チーズやピーマンってもはや味じゃなくて具材だよね!?なんて、ツッコミたい気持ちを抑えて食べるピザの味は、先祖イタリア人から受け継いだのであろう結構本格的な生地の美味しいピザ。
これじゃダメだと思ってなのか観光客用のチェーン店のピザ屋さんでは、よく見る具材がたっぷり乗ったピザが食べられるけど、気になる方は、昔ながらの雰囲気漂うピザ屋さんか、こだわって作っていそうな個人経営のピザ屋さんに、モンテビデオを訪れた時は是非とも入ってみてくださいね。
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