資本主義とは何か?~経営者の給料が高い理由・給料の上げ方~
皆さんこんにちは!合同会社Vaccanoの松田淳也です。
前回に引き続き記事を書いていきます。
前回の最後に、今回はこちらの話をしていくと言いました!!
・なぜ経営者は給料が高い?
・18歳~40歳では、最低時給3000を提唱する!
・自己相場の上げ方「どうやって給料をあげればいい?」
上記を説明するのに大切になる考え方は大きく2つです。
それが、タイトルの資本主義とは?と、もう一つは需要と供給です。
なぜ経営者は給料が高い?
では、まずこの答えを言います!
それは、需要が多く、供給が少ない人材だからです。
これを説明するために、需要と供給の説明をします。
需要と供給とは?
詳しくは下記を読んで見てください。
この需要と供給の例で、私が良く使うのは、砂漠と水の例です。
日本人は、大抵水のペットボトルを買うのに100円前後で買っています。
では、皆さん砂漠で水の自販機があったらいくらで売ってると思いますか?
需要と供給は、欲しい人が払う金額と、供給する人が貰いたい金額が合致した時に、価格が決定するという考え方です。だから、日本人は100円でなら、払っても良いと考える人がたくさんいるわけなんです。水道で飲めばほぼゼロ円で飲めるのにです。
では、皆さん、まったく水のない砂漠で、のどがカラカラで今にも死にそうな時に、いくらで水を買いますか?
そして、自分が同じ状況で水を持っていたとして、無料で上げますか?
それともいくらで売りますか?
この答えが、経営者が稼いでる理由の本質です。
経営者が稼げる理由1「答えを創る」
皆さんは、上記の砂漠の例の時に、無料で上げないなんてかわいそう!と考えるでしょうか?金を貰うのは当然だ!と考えるでしょうか?目の前で相手が死にそうな時だったら、その当然の考え方は変わるでしょうか?
この質問に、「正しい答え」はありません。
そして経営者というのは、この「答え」を創るのが仕事です。
目の前にいる人、状況、自分の状況、倫理観など、多様な情報から、意思決定をするというのが経営者で、その決定に責任を負います。価格を決めるというのも、経営者の意思決定という仕事の一部ですね。
では、周りを見渡してみましょう。
この「答え」を創れる人は、皆さんの周りにどれだけいますか?
もしも、誰もいなかったり、少ないのなら、だから経営者は稼げるわけです。誰にもできないことをやっているからです。頑張って探しても、なかなか見つからないそんな人だから、稼げるわけです。
経営者が稼げる理由2「お金を払う人がいる」
でも、ただ希少価値が高いだけでは稼げませんね。だって、誰がお金を払うのかよくわからなくないですか?皆さんは、経営者にお金を払ったことは、なかなかないと思います。
と意地悪な説明をしてみました。
皆さんは経営者に普段からお金を払っています。だって、何かを買う時は必ずお金を払いますね?そして、その買うものを生産しているのは、経営者を中心に集まった人たちで、つまり経営者です。だから、皆さんは経営者にお金を普段から払っています。
そして更に、お金だけでなく、資本も渡しています。
・時間
・肉体
・生産した物
・そこで稼いだ金
などなど
皆さんは、バイトや正社員、業務委託などの働き方で、経営者に従って、経営者が創った「正しい答え」に則って、仕事をし、経営者に資本を渡しています。つまり、そういう資本を、皆さんの給料と引き換えに提供しています。
この章で話した、まさに「トレードオフ」です。
つまり経営者が稼げるのは、普段から皆さんが
経営者から貰っているお金以上に、お金や資本をあげているからです。
その理由は、自分じゃできないことをやってくれているからであり、経営者の希少価値が高いからです。
経営者が稼げる理由3「複利の効果:資本主義の本質」
そして、まだ理由があります。これは以前話した、複利の効果です。
そして、複利と資本主義は密接に関係しています。
先に資本主義の紹介をしましょう。
複利は、得た利益をさらに投資することで、さらに利益が増えていく事でしたね。資本主義もやっていることは同じで、一度得た利益、一度得た資本を活用して、さらに稼いでいくことをしています。
1000万を今日得たら、優秀な経営者は、それを明日までに1200万円にしてから、50万円使います。けど、無能な経営者は、1000万を手にしたら、100万円をただ使い、明日は900万にします。
理由2で述べた皆さんが、経営者に渡している資本をもとに、経営者は、さらなる富を稼いでいます。
人によっては、資本主義は搾取であると考える人もいるようですが、理由2で述べたように、お金を払ったり、その職場で働いているのは皆さんなわけです。それを選んだのは皆さんです。その意思決定をしているのは、皆さんなわけです。これが、資本主義が世界に広がった理由を支えている、自由市場の原理です。皆さんは日本人で、資本主義のシステム上にいるので、ただ、自由の中で生きた結果を今も生きているのです。
経営者が稼げる理由まとめ
・答えを創り
・お金を払ってくれる人が多く居て
・複利で更に稼げる優秀な経営者だから ですね。
こうして、経営者の市場価値は複利的に上がっていくのです。
更に、もしも一度作った答えが正しい!!と周りの人が認めたら、人の数だけ需要も供給も増すので、市場価値は上がります。
市場価値とは?
さて、こう疑問に思った方は、優秀です。
・なぜ経営者は給料が高い?
・18歳~40歳では、最低時給3000を提唱する!
・自己相場の上げ方「どうやって給料をあげればいい?」
今日はこれを話すと言いました。そして市場価値の上げ方がわかれば、自己相場の上げ方もわかるようになります。市場に投入できるのは、自分という資本でもいいですし、自分が創ったモノという資本でもいいですし、なんでもいいわけですから。
では、市場価値とは?
需要数と供給数=市場規模
成約単価=均衡価格=市場相場(短期的市場価値)
市場規模×成約単価=市場価値(中長期的市場価値) です。
実はこの考え方は下記の記事と類似しています。
上記の記事で説明した
「投資量」=今回の市場規模で
「均衡相場」=今回の均衡価格です。
つまりです。
相場を上げたいのなら方法は2つ。
1
需要数と供給数を増やす=市場規模を拡大する
つまり→巻き込む人の数を増やすということです。
具体的に言えば、最近はサウナが流行りましたね。
この流行るというのは、サウナというものに魅了され、
サウナ市場に巻き込まれた人がたくさん生まれたという訳です。
そして、その市場がある時に、サウナを持っている経営者が稼げる訳です。
2
成約単価を上げる=均衡価格を上げる=市場相場を上げる
つまり→100円で売ってたものを120円で売れるようにするという事です。
こちらもコロナ過で皆さん経験したのではないでしょうか。
いろんなお店が、電気料金が値上がりしました。
その際に皆さんは、買うのをやめましたか?
それとも、このお店は好きだからもっと値上がりしても買うぜ!と思いましたか?電気代なら、他も変わらないしと思って仕方なく買い続けていますか?
買う理由がどうであれ、値上げをしても買う人を増やすことができればいいわけです。ただし、2で気を付ける必要があるのは、100円で買ってた人が1000人いた時の売り上げは10万円ですね。けど、120円にした時に、買ってくれる人が800人に減ったら96000円に下がってしまいます。
しかし実は隠れた3番があります。
3
経費を下げる=生産コストを下げる=生産効率を高める
つまり→単価を上げるという事です。
そう簡単な話でもないのですが、基本的に価格を上げられるのなら上げた方がいいわけです。2の例で、120円にしたら、800人に減ってしまっていますが、売り上げは4000円しか違わないわけです。しかも、お客さんが200人も減ったということは、飲食店で考えるとめっちゃ回転数を上げて大変だったのがゆったりすると思いませんか?
これは生産時の心理的負担コストがある意味下がったことになります。
さらに、もし100円のものを創るのにコストが50円かかっていて、実は50円しか稼げていなかったものを、120円にするときに、上記で手の空いた人たちに手伝ってもらうことで生産コストが30円に下がっていたとしたら、利益は90円で、ほぼ倍に増えています。売り上げはたしかに減りましたが、利益で見るとかなり増えている。なんてことは往々にしてあります。
けどそんな簡単じゃない
ただ、上記の1,2,3のどれも簡単なわけではもちろんないです。
友達を遊びに誘う時ですら、10人を集めるのは大変です。
それが、市場なら1000人のお客さんを集めようとしたらどれだけ大変か。
値上げをするとしても、
そう簡単に高い値段を買ってくれる人は少ないです。
けど、どちらにも共有して大切な方法は
「買いたい!」と思ってくれる人を増やすという事です。
そして、その方法を教えてくれる学問があります。
それを「マーケティング」と言います。
マーケティングを制する者は、資本主義を制すると言ってもいいでしょう。
ただ、もう1つ方法があります。
マーケティングが、one for allの技術だとしたら、
もう1つは、all for oneの技術「政治」です。
最後に「政治」で価値を上げる
私たちは、前回の記事を引き継いで、
18歳~40歳では、最低時給3000を提唱します!!
詳しい理由は下記記事で述べています。
今回の記事で説明したように、今の最低賃金1000円を1500円とかにするもの難しいのに、3000円にするなんてもっと難しいよ!!と思う人も多いでしょう。ただ、そう思う人が多いから実は、3000円が難しくなるというのが、今回の記事で一番伝えたいことなんです。
経営者が稼げる理由1で、経営者が「正しい答え」を創る力があり、それが「良い答えだと思う人がお金を払う」から、経営者は稼げるようになると説明しました。だから、私たちも経営者になればいいわけです。
けど、いきなり1人で、意思決定をしたぐらいでは、優秀な経営者の方を「正しい答え」や「正しい答えだ!」と思っている人たちがいる市場価値には到底かないません。なんか戯言を言っている人だなで終わるでしょう。
けど、地道に1人ずつ、私たちで「正しい答え」を変えていく。
これが政治です。
そして、私たちが言うのは「最低賃金1000円で働くのはみんなやめよう」
「3000円以上じゃないと働かないようにしよう!」ということです。
冒頭で質問したように、
皆さんは今、砂漠で水を売る時と同様に
労働市場という場所で、自分の体を1000円で売ったりしています。
けど、私たちはそれは安売りだと思うんです。
だから、「3000円で売りませんか?」というお話です。
そして、市場価値とは?で説明したように、
「3000円以上でしか売らない労働者」しかいなくなれば、
「経営者は3000円で買うしかなくなる」のです。
この記事でお伝えしているのは実はずっと同じことなんです。
「私たちは誰もが経営者です」
自分を含めた「資本」を、
高く売ろうと努力する経営者とそうしない経営者がいるだけです。
私たちの市場価値を高める方法は、もうこの記事でお伝えしました。
なので、知らない、わからないは、もう許しません。
もしも、今、自分は「安売りをしている」と感じるのであれば、高く売る努力をしてみてください。
そして、時給3000円を「正しい答え」に一緒に変えてください。みんなが3000円以上じゃなきゃ働かないのであれば、必ず3000円になります。これが、マーケティングと対になるもう一つの価値を高める技術「政治」です。
以上で第1章を終わります。
第2章では、
時給3000円にするべきであるという提言を前提に
詳しく、マーケティングと政治を中心に、意思決定の方法を学びます。
社会問題を解決するために立ち上がった組織です。 ニュースを見ていて、暗いニュースばかりだと感じる。その問題をどうやって解決すればいいのだろうか?そんな思いを解消したいと考えています。