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様々な働き方の相場とは?ブラック企業の問診票|最低賃金1200円以上がいい?

第1章 1.3様々な働き方の相場の具体例

1.1、1.2で、「相場の知り方」「相場の活かし方」をお伝えしてきました!なので、今回は、具体的に相場がいくらなのか?を紹介していきます!皆さんが現在働いている金額は「安売りではないか?」の参考にしてみてください。

今回紹介する「相場」の指標は、「10の資本」として、上記の記事で紹介しています。

前提:年齢によって相場は違う?

私たちの記事のスタンスは、すべて「学生を安売りしない」社会に向けて情報発信されています。詳しくは下記記事をご覧ください。

そのうえで、皆さんに疑問を投げかけます。

「学生は時間があってお金がない、大人はお金があって時間が無い」
このセリフを聞いたことがある方は多いと思うのですが、では

「10歳にとっての1時間と20歳にとっての1時間と、30歳にとっての1時間と、60歳にとっての1時間と、80歳にとっての1時間、はすべて同じ1時間ですか?」

「それとも、それぞれにとって時間の「価値」は変わりますか?」

もっと言及すると

「年齢に関係なく、最低時給1000円でいいと思いますか?」

この質問を考えるためのデータをいくつか共有します。

参考記事まとめ

年齢別の脳の変化:年をとっても能力は伸びる

若い方が学習への環境要因が大きい?

複利思考:早いうちに成功したほうが伸びる

年収別幸福度

一人当たりの購買力GDPで見ると日本は世界28位

年齢別体力の違い

1 年齢と体力・運動能力:文部科学省
https://www.mext.go.jp/component/b_menu/other/__icsFiles/afieldfile/2013/10/15/1340106_2.pdf

年齢別、出産適齢期


提言:若いうちに多くの金を持たせるべき

前項の質問である
「年齢に関係なく、最低時給1000円でいいと思いますか?」
に対して、当メディアはNOと答えます。

理由は3つあります。
1複利の効果
2複利による成長機会の拡大のため
3運動能力・子育ての負担軽減のため
4日本に若くて優秀な人を集めるため

1つずつ紹介していくので、皆さんの相場を考えるのにお役立てください。この説明の後に、具体的な仕事別の相場の紹介をしていきます。

1複利の効果

参考記事で、紹介した「複利」という考え方があります。これは、いうほどやるのは簡単な事ではないですが、きちんとお金の使い方を学んでいれば、ある程度「複利」を得ることができるようになります。

よって、
20歳で1000万を得て、それを運用していくのと、
60歳で1000万を得て、それを運用していくのと、
では、雲泥の差が生じるわけです。

よって、
20歳で得る1000円と
60歳で得る1000円の
価値も変わってくるのではないか?というのが1つ目の理由です。

2複利による成長機会の拡大のため

参考記事で紹介したように、50歳程度まで脳は成長します。なので、勉強はある意味「複利」のようなものが発揮されやすいのではないでしょうか?

また、複利の効果を考えても、早くから複利を得た方が、結果的に使えるお金が増えることになります。

ということは、例えば、旅行に行けるお金を得ることができたり、本を多く変えたり、学費に回すことが出来たり、より多くの経験にお金を使える機会が増えることになります。

結果、はやいうちに更に稼げるようになり、さらに複利が進むのではないでしょうか?

3運動能力・子育ての負担軽減のため

若い方が体力があるというのは、多くの人が感じていることだと思います。これは当然、普段から鍛えているか?も大きいですが、50歳ごろがプロでも体力の限界ラインとなっています。人生100年時代と言われる現代社会で半分を過ぎると、体力が低下するのなら、50歳までにたくさん体を使うことができる方がいいのではないでしょうか?

さらに、出産適齢期は、男女ともに、16~35歳以内です。たった20年しかありません。さらに、こどもが成人年齢になるまでの約20年間は、保護者として教育費用など、養育費の負担が増加します。また、海外旅行など、長期で家を空けることも子供が15歳頃になるまでは難しいでしょう。つまり、25歳で子供を産み、15年育てると40歳ごろまでは身動きがとりづらくなります。

以上を踏まえると、

ライフモデルによる必要最低賃金計算

私たちが、学校に通い、勉強をしつつも、運動や旅行などで人生を楽しみ、子供も産むという人生を望む場合、

18歳までは、高校に通い学生生活を満喫。
18歳~25歳までに、お金を稼ぎつつ多様な経験と人生の貯蓄を積む
→大学(4年)、大学院(2~3年)の費用などは稼いで自分で賄う
→その際に素敵な出会いを見つける
25歳~40歳 妊娠・子育て・働く
→25歳までの学習と経験をもとに仕事に活かす
→35歳までは、子供の世話があるので週3労働ずつで共働き
→35~40歳までは、子育てが楽になり、本格的に仕事に従事
40歳~ 仕事での大成を目指す+第2の人生
→再度学習をしたり
→これまでの仕事の貯蓄をもとに遊ぶ

という流れが必要だと思います。

となると、18歳~25歳の間に、自分の学習費用と25歳から子供を2人以上養い十分な生活を送るための費用を稼ぐ必要があります。

1人暮らし費用 1か月30万=年360万×8年(18歳~25歳)
大学費用 300万円前後
18年分の養育費と生活費 1年で4人で約180万×18年分=3240万
18年分の家賃 4LDK 月20万~40万、1年480万×18年=8640万
となります。

上記のうち、25歳までに、自分の一人暮らしの金額と18年分にかかる金額の半分以上(約6000万)が稼げていれば、25歳~40歳のうちにも稼げるので、こどもを持とうと安心できるはずです。

その場合
【18~25歳までは、手取りで年1148万以上が必要になります。】
360万+(300÷8=38)+(6000÷8=750)=1148万

上記の金額を両親が用意していると考えると残りは0円です。
ですので、両親が持ち寄った後、25歳~40歳で残り6000万を稼ぐと計算するとそれぞれの両親は25歳までに3000万ずつ稼ぐ必要があるので、

【18~25歳までは、手取りで年773万以上が必要になります。】
360万+(300÷8=38)+(3000÷8=375)=773万

25歳~40歳までには、残りの6000万が必要なので、共働きの場合
それぞれが 3000÷15=200万 も稼げれば十分です。】


しかし、上記の金額を稼げるのは
大学に行きながらや、育児をしながらと考えると、週2日は休むとして、
週3日大学へ、週2日職場へいく
週3日子育て、週2日職場へいく

つまり、週に2日、一日8時間働くとして、週16時間
月に64時間、年769時間の労働時間しかありません。

最低賃金:提案

この時間で計算すると、最低賃金は
18歳~25歳では、最低年間773万、時給約1万円
25歳~40歳では、最低年間200万ずつ、時給約2600円
が必要と考えられます。

子育てを終えた後は、各自の好きなように仕事に取り組みつつ、余裕を持って人生を送って頂くことができるのではないかと思います。

40歳以降

40歳以前からもっと稼いで貯蓄をしておくこともできますし、40歳から、最低賃金の1000円で働きながら、お金を貯め始めても月に160時間=16万を共働きで稼いでいれば、32万で十分な生活ができます。また、養育をしながら勉強していたり、40歳までの仕事でスキルを培っていれば、最低賃金はもっと上げられるはずです。なので、80時間ほどで月収20万も難しくないはずです。これなら、週3日8時間程度で済むため、残りの週4日は学びや遊びに時間を使うことができるようになります。

となると、40歳以降でも、日本の最低賃金は約2600円以上が妥当なのではないでしょうか?

4日本に若くて優秀な人を集めるため

最後の理由はこちらです。上記の金額で働ける人の枠を、日本人に限らず、世界中の18歳~40歳で募ることで、その年代の才能と可能性溢れる方が、日本に集まるようになります。

この際に、日本を好きになってほしいという想いもありますし、労働や大学、大学院などの時間で、優秀な功績を、日本であげてくれるかもしれません。


検証:本当に可能なのか?

本当に、日本人全員が時給2600円を得ることは可能なのか?を計算してみます。

現在の日本人の平均労働時間は、年間1680時間です。

参考文献
日本の働き方はおかしい?海外の働き方と比べて見えてくる違いや問題 | mazrica times(マツリカタイムズ)

なので、1680×2600円=4,368,000円です。約400万円です。

そして、日本の労働人口は、68,014,219人です。約6800万人です。

4,368,000×68,014,219=297,086,108,592,000 約300兆円

そんな稼いでる訳ないと思いませんか??
ご覧ください。 約550兆円も日本は稼いでいます。

おつりがくる金額ですね。
まぁ暴論ですがw

それでも、最低賃金を上げて、若さに投資する国にした方が、全体の成長性が見込めると思います。


働き方別の相場を見る

ここまでお疲れ様でした。

さて、ここからは、それぞれの業種、働き方別に
「相場」を検討していきます。がその前にこれまでをまとめておきます。

本記事での「若さを踏まえた相場観」まとめ

しかし、これまでの話を踏まえると、最低賃金2600円以上でなければ、まずブラックな職場であると言えるのではないか?というのが1つ目の「相場」です。

次に、労働時間が、年間1680時間は多いでしょうか、少ないでしょうか?

上記の提言では、週に2日、一日8時間働くとして、週16時間、月に64時間、年769時間の労働時間を提案しました。これはあくまで年齢が18歳~40歳までの方を対象とした数字ですが、年間1680時間の約半分です。

皆さんの今の働く時間が、週5日×8時間、週40時間、月160時間、年1920時間だとしたら、これは週に2回、月に約8回しか休んでいないことになり、現代社会では、がっつりブラックな基準ですが、バイトをしている方では、たまにこの時間働いている方もいます。

若さという時間の資本の「相場」と、
複利を踏まえた20歳で持つ1000円と、60歳で持つ1000円
のカネの資本の「相場」の違いを考えると

多くても18歳~80歳では
1000時間の労働時間が「相場」ではないでしょうか?

では本題のそれぞれの業種、働き方別に「相場」を検討していきます。

経営者の相場

労働時間 約6~10時間

収入 
中小 1500万
大企業 4500万

しかし、知らない方も多いですが、日本の税制では、経営者は手取りの収入以上に、会社のお金を経費としてしようすることができるため、多くの人が考える実際の収入や使えるお金の規模感はもっと大きいです。

フリーランス・個人事業主

労働時間 
約160時間 約8時間
→また人によっては、平日は正社員、土日はフリーランスで働いている人もいるため人によってバラバラです。

収入  約400万

正規雇用者

労働時間 8.9時間(約9時間)
20150116.pdf (jtuc-rengo.or.jp)

収入 約503万円


非正規雇用

非正規雇用とは、
パートタイマーアルバイト契約社員派遣社員、請負労働者など

労働時間
約6.4時間

収入
約 200万前後
→これを上記の1680円で計算すると、時給約1200円です。
→つまり、時給1200円以下は、ブラックな労働時間を前提に計算されている給料であると考えられます。もし時給1000円だとしたら、2000時間働かないといけないですから。1000円以下だと、もっと働く必要があります。


業種別平均給料

年齢別平均給料も記載されています。


総括

さて、皆さんの「相場」は見えてきましたでしょうか?
まとめると下記になります。

・時給は2600円以上であるべきではないか?
・時給1200円以下はブラックな労働時間を前提
・週に5日、8時間は、働きすぎではないか?
・週に多くても3日の労働で、GDP300兆円を目指すべきではないか?
・そして実際にそれは目指せるレベルである
・時給2600円以上なら、幸せに暮らせる人が増えるのではないか?

また明らかに経営者だけ、働いている時間も多かったですが、給料も多かったのを見て頂けたと思います。どうして、働き方や業界で、給料が変わってくるのか?そもそも、稼ぐって実際どうやるのだろうか?と疑問に思って頂けていると、とてもありがたいです。

なので次回の記事では
・なぜ経営者は給料が高い?
・18歳~40歳では、最低時給3000を提唱する!
・自己相場の上げ方「どうやって給料をあげればいい?」

をまとめて書いていきます!


社会問題を解決するために立ち上がった組織です。 ニュースを見ていて、暗いニュースばかりだと感じる。その問題をどうやって解決すればいいのだろうか?そんな思いを解消したいと考えています。