学生を安売りしないためには、まずは相場を知ることが必要|自己分析のやり方、市場価値の分析方法
第1章 1.1まずは相場を知る
本記事は、第1章メッセージの続きです。
振り返り
学生を安売りしないための問題提起を前回はしました。なので今回からは、解決策の具体的内容を書いていきます。
まずやるべきこと「相場を知る」
学生を安売りしないためには、何が高く、何が安いのか?という、相場を知る必要があります。これは、別にビジネスに限らず何においても必要で、勉強なら、テストで100点はどんなレベルなのか?どんな努力をしている人が取れるものなのか?を知ったり、東大は日本一の学校らしくて、自分の今いる学校はこのぐらいのレベルらしいという事を知ったり、することで、私たちは日々「相場」を学んでいます。
この相場感覚は、逆算思考に必要です。ちなみに逆算思考は、日本の義務教育で、引き算を学んでいるから考えることができる思考方法の一種です。そして、逆算思考をすることで、最も効率的に目指すところへ最短、最速で向かう方法を考えることができるようになります。
しかし、この考えを間違って使うと、人の気持ちを無視してしまいます。例えば東大にいくためにはたくさん勉強をすればいいのだ!なんて部分だけを知り、相場を知った気になると、毎日10時間勉強して、体を壊したり、青春を犠牲にしたり、なんなら友達を得ることも捨てたり、たくさん切り捨てて、我慢もして、それで受かればいいですが、受験に落ちてしまったら、これまではなんだったのか?となるでしょう。
なので、正しい相場の知り方を是非学んでください。
相場を知る方法
相場を知って、活かすためには、まずより詳細に相場を知る必要があります。相場を知る方法は、具体的には、5つです。
1恵まれたスタートラインを比較
スタートラインは、人それぞれ違いすぎるのが、世界です。生まれた国、家庭も違えば、経済力も、住む地域の環境、周りの友達になる人達の質も、これまで培ってきた能力も、千差万別です。また、生まれ持った才能や、容姿、思考の癖などもそうです。この違いがあるから、個性が生まれたり、優しさがあるのだと思いますが、その分、逆も当然ありますね。
まずここで、人と同じことをしたところで同じ成果が出るわけではない。ということをまず知る必要があります。そして、同時に、気づくのが、ではどう違うのか?を自分と比較する必要性です。なぜなら、人と自分は違うのですから、自分なりの方法でしか、成果は上げられないわけです。
ではどうしたら成果を上げられるのか?を考えるためには、自分を知らないといけないです。これを知るためには、何度も何度も自分と人は何が違うのか?を知ることでしか、自分は知れません。要するに、数をこなさないといけないです。そして、ここで、自分の無力さに嘆いたところで進まないので、恵まれた所を見つけ出してください。これが、まず自己相場になります。※この自己相場を上げる方法は後述していきます。
人と比較していく中で、自分的に、この人と比較したら、この点では優れている気がするな、成果を出せるな、褒められるな、という点をたくさん見つけていくわけです。それを1000回以上やると、なんとなくどこかに偏ってきます。それが、あなたが持つ恵まれたスタートラインであり、たいして努力をしなくても、一定の成果は上げられてしまう点です。
これが相対評価の相場感覚です。
しかし、もう一方で、人にはこれが向いてるよとか言われても、自分はこれがやりたいんだよなぁというものがあったりもします。これは、他の人には見えない、自分しか知らない成長可能性です。興味分野とも言いますが、この点は、ぜひ、たくさん極める努力をしてみてください。やりたいと思ったこと=恵まれたスタートラインに成り得る部分です。
これが絶対評価の相場感覚です。
この2つを持って、自己相場を測ってみてください。
ちなみに、「自分」という主語で進めましたが、企業にしても他人でも、主語を置き換えれば同じ方法で分析ができます。
2投資量を比較
次に相場を知る方法は、投資量を比較することです。投資は、数量でしか測れないので、とても、測定&比較が簡単です。具体例を出します。
この時の分析方法は、まずは、前述したスタートラインの違いです。勉強能力がある人と、勉強が苦手な人。ですが、こんな評価には何の証拠もないので、今回は無視します。
次に、投資量の比較のためには、区切り方=分析方法を揃えます。
分析方法1「総量」
分析方法2「日数」
分析方法3「週に何日」
分析方法4「1日に何時間」
分析方法1.2は、そのまま数えるだけなので簡単ですね。
分析方法3は、上記の情報だけでは分からないが、週にやっている回数ずつを仮定して、最終的に掛け算するという方法で投資量を測ります。
前者は、毎日なので7.7.7.7=2401点
後者は、週に、2回.1.1.6=12点。
これだけの投資量の差があると言えます。
分析方法4も同様に、
前者は一日2時間なので、2×2×を30回=2の30乗=1,073,741,824
後者は0だとやっかいなので、なにもしてない日は仮に1を、代入するとして、6を10乗すると、=60,466,176 です。
どちらも必ず前者の投資量の方が多いと比較することができます。
あくまでこれは、比較したに過ぎませんが、もしかしたら、前者の方が投資効率は良いのではないか?と、この結果を見れば、思うはずです。
こうして、分析を行い、比較することで、投資の実質的な量だけでなく、投資のやり方に応じた隠れた投資量を分析できます。
この数値が正しい、正しくない、などはどうでもよく、あくまで目的は、安売りしないためであり、自分の投資のやり方を他と比較するために、こうして考えます。
3成果を比較する
この項目はとってもシンプルです。成果は明らかものですから。
上記の例を続けると、テスト当日、どちらの方が点が良かったか?
これだけを比較するだけです。
この比較では、結果が全てで、どちらが、高いからいい。低いから悪い。なんてことは一切関係なく。あくまで事実として、高い、低いだけをそのまま受け入れてください。
事実の通りのことが、そのまま成果の相場です。
4最適という質を比較する
これまでは比較をすることで相場を知ってきました。けれど、ここからは、スタートライン、投資量、成果を繋げて考えて、最適(理想的)とは何か?という相場を考えていきます。
これまでの例で、勉強の質については触れませんでしたが、理由は成果が出るまで触れられないからです。そしてこの質が=生産効率の部分です。
しかし、これは結果論でしか分からないのです。
例を続けてお話します。もし仮に、投資量の予測では成績が高いだろうと思われた前者君が、テストで、後者君よりも、点数が低かったのなら、後者君の勉強の方が、質が、良かったことになります。たまたまテストの範囲が、予想通りだったのかもしれませんね。
だから質の違いというのは、結果が出てからじゃないと語れません。
だからこそ、何かを挑戦する前に、成功するかわからないとか、なにがただしいのだろうか?と不安に思いたくさん調べたりすると思いますが、それによって何が最適だったのか?という相場となる質を測ることはできません。
ただ、逆に言うと、スタートライン、投資量は、人が変えたいと望めば、いつからでも変更出来ます。なので、どうやったら、自分のスタートラインを底上げできるだろうか?と仮説を立てて、そのために投資量を増やしていくという事は、誰にでもできます。
けど、それで成果がでるのか?は誰にもわかりません。
5均衡相場を見つける
では最後に、均衡相場を見つけましょう。
これまでに発見した自分らしさというスタートラインや、自分の投資量、自分の出した成果、そこから見つけた自分の持つ質を、理解してきました。そうすると、自分の現状の限界というものが見えてきます。この限界点は、これまでの分析を活かして投資量を増やして少しずつ育てていくしかないです。しかし、自分を変えるのは時間がかかっても、計算の対象を変えることはとても簡単です。例えば、それは、言い換えれば相性と呼んだり、補完性と呼んだり、シナジーといったりします。
今回は、ビジネスに話を戻して、需要と供給で話をします。
なぜなら、続けて勉強で説明しようとしても、勉強は自分を足し算していく方法が大半なので、この話とは相性がちょっと悪いです。勉強の延長でいうなら、均衡相場は、自分が向いている科目みたいな話です。
均衡相場の見つけ方の説明は簡単で、
を当てはめて一致させるだけです。そこのポイントが均衡相場です。
ここは、詳しくは、今後のマーケティングの勉強の時に学んでいきます。ただ、相場というのは、その時々に応じて、常に変動するということだけ覚えておいてください。まぁ当然のことですが。だって、自分は1人しかいませんが、誰かなんて世界中だと70億人もいるので、もう私たちの感覚したら無限に近いですものw。
ちなみに、その時々というのは、必ず、誰かの需要、何かの需要、自分の限界、のどれかが変わるだけで、連動して変化し続けます。故に、成長を続けることよりも、ある意味、一定を保つとか、続けるということ自体がむずかしかったりする理由ですね。
だからこそ、プロというのは、出来るだけ、誰かの需要、何かの需要、自分の限界というファクターを固定することが上手く、その中で、成果をだし続けることで、市場価値を一定に保ったり、長期的に増加させ続けることが出来る人の事を言うのだと思います。一定の質を保てるというのは、実力がある証拠ですから。
まとめ
私たちが、学生を安売りしないために、まず大切なのは相場を知ることだ。
そして、相場を知る過程で、私達は
自分の持つ|能力(リソース)を知る
自分の|投資可能範囲=限界(キャパシティ)を知る
自分の|最適解を知る
他者の|需要を知る
ことができます。
さらに、相場の知り方を応用すれば、
自分の|成長のさせ方を考えられるようになります。
ただ、相場を知るだけじゃ、知っていても活かせないという状況に陥ったりします。よく言う、わかっていてもできない、とか、わかっているつもりになっているだけ。というやつです。
なので、次回は、相場の活かし方を学びます。
また、今後、それぞれの働き方や、生き方などに応じた、相場の具体例の列挙をして、皆さんに自分はどんな相場でありたいか?の比較をして貰おうと思っているので、その記事が上がるのを気長にお待ちください。(早くその記事を読みたい!という方は、この記事にいいねか、コメントをしておいていただけると助かります!)
社会問題を解決するために立ち上がった組織です。 ニュースを見ていて、暗いニュースばかりだと感じる。その問題をどうやって解決すればいいのだろうか?そんな思いを解消したいと考えています。