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芝居しかやったことがない役者が団体を立ち上げてとりあえず映像作品を作ることにした話

はじめまして。鬼塚俊秀(おにつかとしひで)と申します。
18歳から芝居をはじめて今年で41歳になりました。
長いのかな?短いのかな?
読んでくださっているあなたもよくご存知の通り、そんなに売れてません。
たまにテレビや映画に出させてもらいつつ、2023年6月現在でCMは今7~8社さんと契約させて頂いています。マニアックな方は応援してくださっています。ありがたい。本当にありがたい。

そんな僕ですが、他に無いような変な俳優経験がちょこちょこあります。
ざっくり挙げてみると、、、エキストラをやったり、シンガポールの商業映画で主演をやったり、小劇場の団体を立ち上げたり、20代は干されていたり、ロシアの国営放送連ドラに出ていたり、大河ドラマや月9ドラマで役を頂いたり、中国の春節映画に出ていたり、現場でゴリゴリにいじめられたり。
ほんとに我ながらヘンテコな役者人生だなと思います。

そんな僕だから、数年前にひょんなことから「芝居を教えて欲しい」というお話を頂きました。その頃からネット配信などで海外作品の企画が増えていたので、僕の海外作品での経歴が面白かったそうです。
実は20代の頃もそんな話はあったのですが、当時の僕は自分のことで精一杯でしたし(今でも)、先生みたいな立ち位置になることも嫌でしたし(今でも)、たまに自分が芝居を教えてもらっていたときに「演技はこうだ!こうやるのが正解だ!」みたいな講師の方には猜疑心と嫌悪感を強めに持っていましたから(もちろん今でも)、ずっとお断りしていました。

なのになぜやるようになったかの詳細はまたいつか書きますが、とにかく、「芝居を教える」という立ち位置ではなくて、「一緒にその人の良い芝居を探す」という目的ならやりたいなと思って、ちょこちょこと人づてに紹介されたいろんな方と自分の考えを伝えながら一緒に稽古をするようになりました。グループでのトレーナー、トレーニングパートナーみたいな感じです。お互いに稽古してることは内緒で、他の人には名前も出さずに。部活動の居残り練習やテスト前に「全然勉強してないよ~」とかいうあれのように。
しばらくすると、一緒に稽古した方たちが始めたころよりも芝居の評価が上がったり、オーディションに受かるようになってきて、僕自身も自分なりに芝居の価値観や感性を少し信じられるようになりました。基本的にはずーっと自分の芝居とか感性を疑ってやってきているので、ちょっとだけ気が楽にもなりました。

さて、そんな僕がこの度「VACANCY(ベイカンシー)」という団体を立ち上げました。きっかけは一緒に稽古をしていた上野一稀くんです。
芝居の基礎的な稽古にモノローグと呼ばれるものがあります。長台詞というイメージで認識している方も多いようですが、厳密には対象を持たない一人語りのようなことらしいです。海外の俳優はいつでもできるモノローグを持っているそうです。僕も一応2、3個あります。
VACANCY最初の作品「相談ダイヤル」は、僕が書いた稽古用の作品を上野くんが稽古場で演じていた流れから生まれました。
いよいよ明日公開です。

という辺りで1200文字を超えましたので、いったんこれまで。
次回は②という形で続きを書きます。
よかったら、また近いうちに、ここにいらしてください。          
                              鬼塚俊秀


VACANCY FILM
「相談ダイヤル」
主演 上野一稀
脚本・監督 鬼塚俊秀

2023年6月28日(水)20時~
公式YouTubeにて公開→

公式HP


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