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「音楽は自由だっ!」

ネット上でもそんな放言を目にする機会が多いですが、コレを音楽を創った人自身が言っているケースはほぼ皆無。

では、誰がどんな場面で言っているのか?

「音楽は自由だ」などという言葉が発せられる状況は、必ずと言っていいほど著作権侵害の指摘を受けた際の逆ギレ放言です。

またはJASRAC(一般社団法人日本音楽著作権協会)の話題がネットニュースに出た場合に音楽著作とは無関係な人が発する無責任な放言ばかりです。

JASRACが楽曲利用者に滞納分の請求をしたとか、違法利用者に楽曲利用契約をお願いしたとかのニュースしか出てきていないはずなのですが、そんな出来事がニュースになるたびに「集金するな」「タダで使わせろ」との主張を「自由だ」という言葉にスリ替えた難癖にしかみえないのです。

JASRACに作品管理と集金をお願いしているのは、あくまで私ら音楽作家(作詞家、作曲家)自身の意志であり、第三者に利用される際には集金をしてもらえるように頼んでいるのです。

それを「不自由だ」と言われてしまうなら、私たち音楽作家は仕事をして対価を得られなくなってしまいますし、生活していくことができなくなります。

私たちがまともに生きていくことができなくなるなら、当然ながら音楽作品を作り出すこともできなくなります。

特定の職業人を働けなくする=作品を生み出せなくするという犠牲を強いることで、いったい誰のどんな自由が手に入ると言えるのでしょう?

「音楽や芸術での自由とは?」

それは作品を生み出す人の表現の自由です。

他人が創った作品を権利者に無許諾で好き勝手に扱い、利益を得たり自己顕示欲を満たすような行為の自由を保障するものではありません。

音楽・芸術で自由だと言いたいなら他人の作った名作の力を借りず、自分自身で創作した作品でやりましょう。

作る自由は保障されているのですから。

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