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JASRACに天下りはいません

昔は確かに天下り的な人がいたのですが、もう長らくそんな人はいませんし今後も無いでしょう。

官庁出身者が理事長についたからといっても、官庁との癒着・利害関係があるような筋のものでもありません。

以前には文科省文化庁出身者が理事長についたこともありましたが、その人はベルヌ条約や著作権に関する国際会議の場に幾度も立ち続けた著作権の専門官僚でもあり、日本の著作権が世界に通用するレベルの法律となるように導いてくれた人でもあります。

世論としては「全ての天下りが悪だ」とする風潮が一気に強まったことで、JASRACのみに限らず世の中の公法人・私法人のトップに官庁の次官クラス出身者が就くことができなくなりました。

音楽著作の当事者である私たち音楽作家の感情としては、このように世界の著作権法に明るい人がトップに就いてくれることは頼もしいと感じられるのですが。

今ではJASRAC内部で出世し理事職を経た人の中から理事長が選ばれています。

また、理事はJASRAC内部の昇進者で専門性の高い人が半分、もう半分は私たち正会員音楽作家(作詞家、作曲家)と正会員音楽出版社の候補者から投票で選ばれます。

理事長とは別にJASRACの代表者となる会長が同じく私たち正会員音楽作家の中から投票で選ばれており、現会長は作詞家:いではく先生、前会長の作曲家:都倉俊一先生は現(2021年~)文化庁長官です。

間もなく(2022年3月)に新しい会長・理事を選ぶ選挙があります。

私たち正会員音楽作家の元には間もなく候補者たちからの立候補表明そしてJASRACを一層よくしていくための公約が書かれた手紙が次々と届くことでしょう。

私たち音楽作家は投票にて会長と理事を選ぶことができます。

ちなみに私たち正会員音楽作家は一般社団法人を構成する「社員」の位置づけであり、毎年開催される定時社員総会にて議決権も有しています。

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