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和の心コズミックスピリット⑤

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■過去記事

続きものになっているので、興味がもてた方は最初から読むとより面白いかと思います(*^-^*)

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■『空間優位の視点』を持つ日本の文化の骨子


この日本文化で軸なるものを把握する時に漂う神聖なる気配とは一体何なのでしょうか。実はこの神聖なる気配に日本文化の骨子とは何かの秘密が隠されているのです。

能に漂う幽玄はそれが単なる演劇ではないことを示し、古武術の型に漂う張り詰めた気配も、それが単なるスポーツとは異なる次元の何かを感じさせます。神道が西洋的宗教概念に当てはまらないのと同様に、日本文化はありとあらゆる分野のものが表層の形態とは別の次元で一つにつながっているように思われます。その繋がりの次元には何があるのでしょうか?

それは『空間優位の視点』です。瞑想はそのスタイルなどは違うものの諸外国にありますが、それらと比べると日本の禅は型にこだわる比重が大きく、個人の型はもちろん、全員の並び方にも繊細にこだわります。日本文化は個人の内面以前に、空間がいかにあるかを優先しようとし、空間や全体を優位にとらえるのです。

古武術においても、勝敗という個人的視点を超え、互いの空間的かけひきから生まれるものを尊びます。また茶道ではお茶を味わうように見えますが、より本質では日本人は空間を味わおうとし、味わうに足る空間を創造しているように思われます。華道においても、花自体よりもいかに花の周囲の空間が成立するかに視点が置かれます。


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■軸が成立するほど空間の深みは増す


空間なるものの成立は切っても切れない関係にあります。人体に成立する軸というものは、軸以外の力が抜けなくては成立しないものです。そしてそのリラクゼーションが深まれば深まるほど心は静まり、その人の醸し出す空間の静寂度は増してゆきます。把握する場や空間が静まれば、芸能も神聖となり、造りあげる物も神聖となります。

つまり軸が成立するほど空間の深みは増すという暗黙の認識が日本人にはあるように思われます。

軸を重視する文化は外国にももちろんあります。例えば西洋のバレエでは体の軸が成立しなければ美しい踊りにはなりません。これは最初から軸が重視されていたわけではなく、何百年という長い舞踊の歴史の中で軸こそが美しい体を作ることがわかってきたからです。

日本の茶道の歴史もこれと似て、お茶を飲むのに最初から軸が重んじられていたわけでも正座をしていたわけでもありません。長い歴史が軸というものがその世界を深いものにさせると気付かせたのです。ただ違うのは、舞踊というものは技能的に軸の成立を必要とする点です。

どんな舞踊もつきつめてゆけば軸の成立を必要とし、日本でもバレエよりももっと古い時代から舞と軸の把握は結び付いていたのです。しかしお茶を飲む行為はこれとは違います。技能的に軸を必要とするわけでは本来はありません。

これが結びつくのは日本人の中に軸というものが人間らしい霊性を顕現させるという観点がはじめから存在するからではないでしょうか。民族としての伝統的な何かが、軸のない世界にも軸を宿らせようとしてきたように思われます。


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■『軸』的存在を私たち日本人は神さまと認識してきた


軸の把握の奥に神聖な空間の成立という概念が流れているとすると、それは一体どこからきているのでしょうか。原始社会はアニミズム社会(万物に霊性が宿ると見る世界観の社会)であったと言われますが、実は太古の日本ではこの霊性なるものは、存在の中心や中心なる軸に宿ると考えられていた痕跡があります。

例えば縄文の集落の中心には祖先が祀られていたり、縄文住居の中心には立石があったりします。また神話世界においても、日本の神話ではこの世の誕生は『天の御柱』を軸にした儀式から始まります。

また私たちの国には柱が対象となる祭りが数多くあります。古代の神社も心御柱が中心に存在し、軸というものを主体に存在してきたように思われます。日本の五重塔で心柱が重んじられていることにしても、それ以前の軸主体の世界観が伺えます(本家中国の塔にはありません)。

また私たちは神さまを一人、二人ではなく、一柱、二柱と言い表してきました。そもそも私たちにとって一番尊い神さまそのものが『柱』なる形をしたもの、すなわち軸的存在だったのです。

(続く)


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■関連書籍と記事の紹介

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これからは日本の淡路島、明石の東経135度線が世界の中心となる…。これは世界、宇宙の法則であるスピンにそれが証明されているという千賀一生さんが実際に体験したチャネリングより記された一冊です。


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日月神示解釈本:中矢伸一

千賀一生さんを紹介していた、主に日月神示の解釈本を書いている中矢伸一さんの書籍です。今の感染症の時代を予期していたかのような内容が書かれているのが興味深いところです。

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