見出し画像

世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 読書&実践してみた〜大事なこと(価値観)編〜

最近、30代後半になったのもあってか、
「自分がどんなふうに生きていきたいかちゃんと考えたい。けど、どうすればいいかわからない」って友人同士で話すことが増えてきまして。

30代後半は心理学的にいうと、中年期(40〜60歳代くらい)の入り口。中年期は自分の人生を振り返ったり、将来の方向性をもう一度、考えたくなる時期なので、なんだかモヤモヤ、不安を感じている方も多いんです。

そこで、本好き心理士・師の私が友人に勧めることが多いのが、自己理解について発信している八木仁平さんの本やYouTube。
というのも、私自身、以前ひとりでこの本を読んで「本当にやりたいこと」に向き合ったことがあります。
この本のワークをしてみて何が一番良かったか?というと、人生で大事にしたいこと=価値観が明確になったこと!

本書のファーストステップである価値観を明確にしてから… 
・自分に必要な情報を取捨選択できるようになった
・何にお金を使うか、使わないかコントロールできるようになった
・繋がりたい人が明確になった
・時間の使い方を工夫するようになった
・自分の行動に意味を感じるようになった
という変化を感じています。

今回は、八木さんの著作である

"世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方"
著者:八木仁平、出版:KADOKAWA

を私と、心理士ではない友人と、本書のファーストステップである大事なこと(価値観)のワーク実践記録と、そこで感じたことを記事にしました。
(全体を知りたい!という方は、八木さんのYouTubeで、やりたいことの見つけ方の本解説をご本人がするというすばらしい動画が上がってるので、そちらを是非ご覧ください!)


1.価値観とは?


価値観とは、自分が大事にしていることです。
つまり、「何ののために働くの?」という質問に対しての答えになります。

世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方(以下、参考本と略します)では、
まず①人生の価値観をはっきりさせ、②それを土台に仕事の目的について考えます。

大事にしていること(=価値観)を明らかにすることは、本書の中でも重要視されています。その、理由は、参考本の以下の引用文からもわかりますね。

「自分がこう生きたい!」という自分の人生の目的と、「人にこんな影響を与えたい!」という仕事の目的、これが1本の線で繋がっている時に仕事に夢中になることができます。p78
「大事なこと(価値観)」を中心に仕事を作ると「自分が満たされて飽きない仕事ができ」さらに「お客さんも満たされて飽きない仕事ができる」ということです。p79

2.価値観を見つけ出す5つのステップ 

1. 質問に答えて価値観キーワードをリストアップする
2. 価値観をマインドマップにまとめる
3. 他人軸な価値観を、自分軸に転換する
4. 価値観ランキングを作る
5. 仕事の目的を決める

このステップ踏んでいきながら、自分はこのために生きてる!と思える価値観を見つけ出します。

3.質問に答えて価値観をリストアップしてみた

少なくて5つの質問、さらに深めたい場合は30の質問があり、そこから自分の価値観を見つけ出していきました。
最終的に見つけ出した価値観の数は42個!

Q1尊敬する人、尊敬する友人、好きなキャラクターは誰ですか?
  その人のどんなところを尊敬していますか?

P88~

回答例はこんな感じです↓
私の尊敬する人は①心理士の先輩、②夫。

心理士の先輩:自分のしたい分野を追求し続けている。しかも、めちゃちゃ賢くて、詳しい。
出てきた価値観⇒追究、知識

夫:周りに振り回されない。自分の軸、自分のペースを持っている。
出てきた価値観⇒自分軸、自己決定

4.価値観を質問の時に躓く人が多いだろうなと思ったところ

心理士の私は、価値観について考えて、言葉にするという作業は一般の方よりはおそらく経験が多いので難しさを感じずにしていました。
しかし、心理士ではない友人としていると、価値観を言葉にすることが慣れていない人が躓きそうだなと思ったポイント3つありました。
以下にその躓くポイントとそれへの対策を書いて行きます。

①質問によっては、エピソードや事実は出てくるが、そこから価値観が出てこない!

Q1尊敬する人、尊敬する友人、好きなキャラクターは誰ですか?その人のどんなところを尊敬していますか?

p88~

例えば上記の質問で、

尊敬する人は中田敦彦さん。YouTubeでみんなにわかりやすく説明してくれている所を尊敬する。』

と書いたとします。ここで出てきた価値観は何だと思いますか?
…そう、価値観は出てきてないんです。

その人の「やっていること」を見てもあまり意味がありません。

p88~

と、八木さんも本書に書いている通り、
上記の回答例では”その人がやっている行動”や”事実”は書いているんです。
でも、それは価値観ではない。

八木さんの定義する価値観は、
「大事なこと」は、状態を表しています。(参考本p60あたり)

状態とは、『柔軟性を持って生きたい』『心穏やかに生きていたい』と表すことができます。

では、でできたものが状態ではなく、行動や事実だった時、どうするか?

そこに対して、もう一段掘り下げが必要と思います。
「どのような魅力を感じる?」「なぜ、わかりやすく説明している所を尊敬しているの?」など、
自分に「なぜ?」と理由を聞いてみたり、「ということは?」と質問を繰り返すみたいに。

また、私は友人がこのポイントで躓いた時に、
「相手のことを思って言葉を選んでくれている所に魅力を感じるの?」
⇒思いやり?

「わかりやすいものを発信しよう!って相手の状況を想像して工夫できている所がいいなって思うの?」
⇒柔軟性?工夫?

など、具体的に例を出しり、選択肢を並べて見せて尋ねていました。

もし、ご自身の回答が事実や、やっていること(行動)に注目しているなと思ったら、
「なぜ?」「ということは?」と少し掘り下げてみてください。


②価値観例に書いてある説明と自分の思った価値観の意味が違うときに戸惑う。
本書の最後の方には巻末特典として価値観の例100リストがあります。
質問に答えた後、参考に見るためのものなんですが、
自分が出した価値観とその意味が、本書とは若干ズレている時があるんですね。
友人はそんな時、戸惑ったと話してくれました。
というのも、本に書いてあること=正しいという思いがあるそうなんです。だから、自分が思ってるのとズレていると自信がなくなるそう。

そんな時、どうするか?というと…
私は自分自身から出てきた言葉の意味を大切にした方がいいんじゃないかな?と思っています。
例はあくまで例なんです。

あなたの「やりたいこと」は、あなたの内側にしかない

P25~

と参考本に書かれてあるように、自分からしか答えは出てこないんです
だから、本が正しいではなく、堂々と自分の言葉を採用しちゃいましょう!といって進めました。

③似ている価値観や矛盾した価値観が出てきたけど、どうしよう。
たくさん質問に答えていると、同じような価値観(例えば、私がワークで出したのが、自己コントロール、自立、自己決定、選択など)が出てきたり、
相反するように見える価値観が出てきたりもします(安定ー挑戦など)。

友人的には「これ、似たようなのあるからいいか💦」って、省いた方がいいのかな?と感じたそう。

そこで大切なのが、省かないこと!と思います。

全く同じ言葉で表現できないということは、似ているけど、違う価値観なんです。
その若干の違いも、ちゃんと言葉に出すことが自分の価値観を認識することに貢献してくれると私は思うので、出てきたものは全部書き出しました。

5.価値観をグループわけしてみた

価値観が出てきたらグループわけしていきます。
価値観は15個以上を目安に言われていますが、私が出したのは42個。
参考本ではマインドマップを推奨していましたが、私たちはアナログで…

6.価値観を順位付けし、ピラミッドを完成させる。
終わりが見えてきました!あと少し!

ここでは出てきた価値観をランキング付けしました。

ランキングをつけるコツは「どっちが最終目的か?」という質問について考えてみることです。

p101

という本書の言葉をヒントに、ピラミッドを書く。
書き終え、言語化すると、「人生の生きる意味」がこれで完成です。
友人とピラミッドを完成させた後、お互いに説明をしました。
この、お互いに説明しあうというのは、言葉に出す(=言語化する)という意味で大事です。
*相手に伝えようと言語化することは頭の中で曖昧になっていることに気が付いたり、自分が言いたいことが整理されるためおすすめです。

ちなみに私は「心穏やかに生きるために、自立・自律する。そのために視野を広くもち、楽しく学びあいたい」というのが人生の目的です。

7.仕事の目的を定めてみた。


人生の目的となる価値観ランキングを作り上げたら、最後は仕事の目的を考えます。本当にあと一歩!

仕事の目的は価値観ピラミッドの中から、世の中(相手)に広げていきたい価値観を目的にします。
そのために、これまでの人生の中で相手に意識せずに「価値を提供しようとした」というエピソードを10個出します。
(これがまた、頭をめちゃくちゃひねります…)
出てきたエピソードをもとに、価値観ピラミッドのどこを提供しようとしているか、当てはめていきます。

私の場合:
エピソード①趣味で、誰かの心が穏やかになればいいな~と思って、本要約の投稿をしている。⇒平穏、自律
エピソード②友人が困っていそうと思ったら、自分なりに調べて情報を送る
⇒平穏、柔軟性

私の仕事の目的は、簡単にまとめると
『心穏やかに過ごせる人を増やしたい。そのために情報を発信する』です。

8.実践会感想


私的に一番、難しかったのが7.の仕事の目的を定めるの質問に答えることでした。エピソードが単純に思い出せなくて、苦労しました。

一方、友人は3.の質問に答えて価値観を見つけ出すが一番苦労していた様子。
自分の中にあるものを、見つけて言葉に出すことが「一人だと難しかったかも」と。

逆に、5.の価値観をグループわけする、7.の仕事の目的を見つけるはわりとスムーズ行ったそう。
というのも、5以降は出てきたものを整理するなど、目の前に書いたものがあっての作業になるのでやりやすかったそう。
そして、最後は、「価値観がわかったことでモヤモヤしていたことがスッキリした」と話してくれました!

自分の得意、不得意で同じ作業をしても苦労するところ、楽しめるところが違っておもしろい!
こういうところが見えるから、一緒にやる意味があると私は思います!

私は価値観がはっきり言葉にされる、ピラミッドという形で目に見えるモノになると、何となくやっていた自分の行動や考えが整理されたり、納得したりする感覚がありました。また、前回一人で取り組んだのがやく1年以上前なので、その時と価値観が変わっているもの、変わらないものがわかってよかったと思っています。

もし、実践されたことのある方や読んだことがある方、記事の感想等をシェアしてくれると嬉しいです。

次回は、得意なことに挑戦です!最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?