竹中平蔵氏が語ったこと〜経済の偏西風〜 その①
マイケルオズボーンが第4次産業革命(Industry4.0)として上げる5つの要素
人工知能
ロボティクス
IoT
ビッグデータ
シェアリングエコノミー
について、これらのおかげで47%もの仕事が消えるといわれています。
例えば、「教師」と言う職業形態はギリシャ時代から変わっていません。しかしながら、東進ハイスクールのようにインターネット授業で成功している事例もあります。東進は東大生のうち1/3もの合格者を輩出しています。
15年前を振り返る
15年前と比較して、いつの間にかなくなった業種があります。思いつきますか。
例えば「タイピスト」そして「街角旅行代理店」です。タイピストはいわずもがな、旅行代理店はJTBなどの大手でパック旅行を組めるところや、特殊な地域でノウハウの必要な旅行先を取り扱うところしか、殆ど残っていません。大手の旅行代理店も、じりじりと売り上げを減らしているのが現状です。
以前なら、旅行代理店で電車や航空のチケットを取得していました。現在はそのチケットすら不要で、ICカードやインターネットチケットがあれば十分なのです。
今後なくなるかもしれない職業
例えば野球の審判はいかがでしょうか。今ですら、判別付かない事例はビデオ判定します。だったら審判はすべてビデオ判定すればよいだけの話になります。バックネット裏が見やすくなります。野球の審判で唯一のこる仕事が「乱闘対処」ですが、それもアルソックかセコムに任せればいいのではないでしょうか。
各国の第4次産業革命に対する取組み
ドイルは2011年にIndustry4.0に対するコンソーシアムを作りました。そして2012年にアメリカはビッグデータに対する枠組みを策定しました。日本はこういった枠組みの点では遅れています。
松尾豊氏が提唱する、ディープラーニングによる人工知能の発達
第4次産業革命に対し遅れているという日本の取組みですが、中には進んでいる分野があります。
まず、ディープラーニングと人工知能を組み合わせた研究成果です。松尾豊氏の著書に、人工知能はディープラーニングのおかげで人間の知能を超えるか?と言う研究結果があります。
また、コマツ(産業重機メーカ)の「スマートコントラクション」は、玄人がやっても6時間かかる整地作業(コントラクション)を、ドローン(つまり空飛ぶロボット)とコンピュータ(人工知能)があれば、素人が操作しても3時間で整地作業が出来てしまうのです。
日本ではこういった、人工知能全般では遅れていると指摘されてきていましたが、ロボティクスはアドバンテージがありますし、さらに5つの要素を組み合わせた技術開発等においてはまだまだ挽回できるチャンスがあるといえます。
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