竹中平蔵氏が語ったこと〜ダボス会議篇〜
昨日、FP30周年記念公演を聴講してきました
もちろん最前列で。最前列好きなんです。前の人邪魔にならないし、喋ってる人の顔が見えやすいので。
公演したのは、小泉内閣で大臣を務めた竹中平蔵氏そして日本銀行名古屋支店長衛藤公洋氏でした。
竹中平蔵氏が語ったことダイジェスト
主に語ったことは4つです。
1)ダボス会議
2)トランプ大統領
3)乱気流のこと
4)偏西風のこと
いずれの話もわかりやすく、身に沁みました。
フレッシュなうちに展開します。
ダボス会議とは
敢えてソースを探しませんが、もともと4十数年前のセミナーが起点だそうです。ダボス会議は毎年同じ時期に経済の専門家が一箇所に集うため、世界経済の定点観測点として位置付けられているようです。
2017年ダボス会議はどうだったか
「戸惑いの中の会議」これに尽きるそうです。昨年のダボス会議で語られていたのは
「イギリスはなんだかんだ言ってEUに残るだろう」
「まさかトランプは選ばれないだろう」
と言ったことでした。
それらが全部覆った後の会議はまさにブラックスワン、とにかく「常識が通じない」世界になったということを認識しあったようです。
ハイパーポピュリズムが生み出した歪み
アングロサクソンが格差によって分断された社会、それがブレグジットを産み、トランプ大統領を産み出したのです。それほど格差が絶望的になってきたし、これまでの行政長はその格差についても配慮がなかったことを反省しなければならないのです。
トランプ大統領の超悲観論
ダボス会議で語られたトランプ大統領の超悲観的シナリオはこうです。
語ったのはドイツのエコノミストです。
「日本は、日本人は人種・宗教の違いによって大虐殺されたことがないから分からないんだ」
「あのヒトラーも民主主義で選ばれたリーダーだ」
「民主主義は時に残酷な結果をうむ」
差別的な発言の多いトランプ大統領、そのワーストアウトプットがこういうことです。
トランプ大統領の超楽観論
一方で、アメリカという国はどの国家よりも「三権分立」しているのです。
ニューヨークの日本人投資家はかく語ります。
「アメリカは議会が一番、つまり徹底した民主主義である」
「予算案から決定権まで、議会に帰属している」
「大統領は拒否権しかない」
つまり、トランプ大統領が語っている政策は、正しい民主主義によって是正されるということです。
しかしながら、安全保障の面では不安が残ります。大統領は軍の最高司令官だからです。経済に対するインパクトは今後縮小していくでしょうが、安保に関しては注目する必要があります。
最高のトピックス
本年のダボス会議での最高のトピックスは、初めて中国の習近平国家主席が参加したことだそうです。参加者の流れも定点観測の一つ。それほど中国は中心的に経済潮流を産む存在となったということでしょう。
続きます。
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