竹中平蔵氏が語ったこと〜経済の偏西風〜 その②

「オリンピックまでには」のモメンタムが生み出すもの

オリンピックは世界的にも特別なイベントです。世界の7割の人がオリンピックを見るといわれています。つまり、人々はそれほどオリンピックに対し高揚感を抱いているわけです。

行政・企業などもその高揚感の中「オリンピックまでには」といった巨大なモメンタムが働きやすくなります。オリンピックは大きな節目になります。

自動走行は現実になるか

着々と自動走行が現実のものになりつつあります。自動走行開発の背景には

1) 高齢者の運転危険
2) ドライバー不足

があります。1)に関しては既に、コンピュータが運転する方が高齢者が運転するよりも圧倒的に安全になっているようです。2) はヤマト運輸が「トラックの後ろを付いていくトラック」の開発をしています。

しかし、道路交通法の「公道は人が運転していないとダメ」と言う壁が非常に高く、規制改革の必要があります。

オリンピックに向けて、トラフィックコントロールによるバス優先走行や、ポーターロボット等が必要になってくるのは目に見えています。

徐々に作られている「特区」

つまり、現行の法律等が邪魔をして、新たな試みが出来ないのでは経済も技術も発展しないのです。

そこで、そういった法律を特別に免除されるなどする「特区」が各地で設けられるようになってきました。

例えばコンセッション。関空や仙台空港は既に運営権を民間に売りました。身近なところで言うと、中部国際空港まで繋ぐ有料道路もコンセッションされ、民間の運営となっています。

メディカルツーリズム

日本は38年間医学部が新設されたことがありませんでした。やっと成田空港近郊に新たな医学部が設立されます。狙いは「メディカルツーリズム」高度医療を海外の患者に提供することが可能になります。

また、獣医学部は40年以上新設されたことがありません。鳥インフルエンザなどの脅威があるにもかかわらず、研究拠点は増えていなかったのです。まもなく今治市に特区が新設され、そこに獣医学部が出来る予定になっています。

このように、オリンピックモメンタムによって、日本にも例外が出来てきているのです。


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