🎬Fukushima 50 16本目 22.09.12【友朱瑠の映画note】

今朝の映画は【#Fukushima 50】でした。
Netflix 鑑賞
※見出し画像引用 https://www.telasa.jp/

2020.03.06 公開
第44回日本アカデミー賞 12部門受賞
第63回ブルーリボン賞 作品賞

出演　#渡辺謙さん、#佐藤浩市さん、 他
原作　#門田隆将さん
『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発』
監督　#若松節朗さん
脚本　#前川洋一さん

#Filmarksでは 、22.09.12時点では 3.8
私的には 4.3 といった感じ…でしょうか。
（※私的採点1最悪だ 2つまらん 3普通 4かなり良かった 5最高☆）

この映画については…
感想もあまりお気楽に書いてはいけないような…
そんな感覚がありますね。

ただただ、あの時、あの現場に居て、
日本を守った方々に敬意とお見舞いを
申し上げたいと思います。

発電所内に留まって、
対応業務をされていた方が
約５０名ほどいらっしゃったと。
それでFukushima 50と。

「残ります！」「出ろ！」このやり取り、
この緊迫したシーンの映像のところは
だいたい…涙が出てしまいましたね。。。
感極まるわけでも無く、
ただただ…なんか泣けてしまった。。。

この爆発、この映像、この状況の全てが
ドラマだけど、ドラマじゃない、
映画だけど、映画じゃない、
そう思わずにはいられなくて
泣けてしまう…そんな感覚でした。

冒頭、余計なシーンが全く無かったのが
すごく良かったと思いました。
フィクションに良くありがちな、
（事件前の平和な時のシーン）…的なもの、
一切無く、
地震発生シーンからスタート。
これが良かったです。

渡辺謙さんは……
すごく重かったでしょうね、
この役を受けて演じるのは…。
まぁ、
もちろんどのキャストの方も全て、
現実の誰か…実際の誰か…ですから
重かったと思いますが。

火野正平さん、良かったですね☆
そして、あのような年配の
ベテランの方、いらっしゃったのでしょう。

首相官邸の過剰介入…………
やっぱりこれ、イラッとしてしまいますねぇ…
あの首相の、、、ねぇ？
結局、現場の人達が、プロの人達が、
判断していたことが、
正しかったのだと、私個人としては思いますが…。
もちろん、政府には政府の…も
あるのでしょうけれど。。。
この映画内での演出、表現が……
ここは良し悪し観方が分かれるところでしょうか。

「イチエフを放棄した場合、
避難対象は半径２５０ｋｍ、人口およそ５０００万」
そうだったのか、、、と、
恥ずかしながら今更思う次第ですね。
当時、関東に居ましたが、、、
遠い場所の状況…としか、
被害があるとしても、福島内…ぐらいにしか、
思えてなかったのが現実ですね。
東北全土…どころか、
あんな広い範囲が危機的な状況に陥っていたとは…

現場でみなさん…あのように
遺言をメッセージで残されたのでしょうか。
本当に死線にいらっしゃったのだなぁ…と
改めて思わされますね。
非常食、消費期限「今更身体の心配かよ」
ポップに話して笑ってたけど、重かった、、、

伊崎さんのご家庭のストーリーは…
どこまでがフィクションなのだろうかなぁ？と
思いました。
モデルになってる人は
２人いらっしゃるようですね。
なので、お二人のストーリーから…
話を組み立てたのでしょうか。
でも、
全体を通して、余計なフィクション、ドラマが
特段描かれていなかったのも
良かったですね。
最小限に留まっていたように感じました。

最後に、米軍の支援のシーンを
しっかり持ってくる……のは、
やはり国際的な上映、放映を
意識されたものも大きいでしょうか。
海外の方にも観ていただきたい、
知っておいてほしい内容ですし、
また、
タイトルの Fukushima 50も
海外メディアが呼んだ呼称であると。
それを付けたあたりも、
国内外をしっかり意識した上での
ものだったから…なのだろうなぁ…と。
また、
在日米軍の撮影協力…日本の映画史上初の試みだと。

さて、、、
政治も絡む、絡んだ映画、事実であるので
こういう映画は賛否あるところがあると思いますが、

なにより大事なのは
あの時、あの現場に居て、
逃げずに残り、日本を守った人達が居たこと。
それをしっかりと知っておくこと。
忘れないでおくこと。
これに尽きるのではないかなぁ…と思いました。

私みたいな外野の人間でも
吉田所長ご本人の顔は、記憶に残っています。
でも、
それ以外の方のお顔は知りません。
吉田所長は早くに亡くなりました。
でも、同じように被爆された方々の
その先を知りません。
そこに居た人の数だけ、
様々な事情、ドラマがあったはずです。

１０年～を経過して、未だなお
対応されている方々がいらっしゃるかと思うと
実質、他人事…で生きてしまっているのが
本当に申し訳なく、思いますね。

今も爪痕が残っているところ…も、
報道されなければ、そして、自分から情報を
得ていかなければ、知ることはないのですから。