🎬佐々木、イン、マイマイン 66本目 22.11.01【友朱瑠の映画note】

今朝の映画は
【#佐々木、イン、マイマイン】でした。
#Netflix 鑑賞
※見出し画像引用 https://mobile.twitter.com/sasaki_inmymind

2020.11.27 公開
第42回ヨコハマ映画祭（2020年度）
森田芳光メモリアル 新人監督賞（内山拓也）
撮影賞（四宮秀俊、『人数の町』と合わせて）
最優秀新人賞（藤原季節、小西桜子）
審査員特別賞（細川岳と「佐々木、イン、マイマイン」）

出演 #藤原季節 さん、#細川岳 さん、#井口理 さん、
#萩原みのり さん、#村上虹郎 さん 他
監督 #内山拓也 さん
脚本 #内山拓也 さん、#細川岳 さん

#Filmarks では 、22.11.01時点では 3.9
私的には…3.7 …といったところでしょうか。
（※私的採点1最悪だ 2つまらん 3普通 4かなり良かった 5最高☆）

この映画は……
一言で言うと…「男臭い映画」でしたねぇ…笑
ボクシング、煙草、ケンカ…、
学生時代の男同士のノリ？、
で、きったない部屋…めっちゃきったない 笑

私の嫌いな喫煙シーンもバンバンだったし…泣、
「男の思い出」
「男の付き合い」
「男の価値観」
……みたいなのが、詰まっているような、

でも………意外と…なぜか嫌いじゃない。
そして、
タイトルにあるように
「佐々木 in My Mind」…
私の中に…私の心の中にある佐々木…って感じかしら。
そう、
登場する「佐々木」…のような人を
知っているような、会ったことがあるような、
そんな人を…わかるけど、わからないような、、、
そして、
誰もがどこかに
彼のような面を持っているような、、、
表と裏、光と影、、、

そんな…感じ。
また、佐々木…細川岳さん…って
観たことの無い俳優さんだったので
それでまた、なぜか心に残る…ような、、、

藤原季節さんは…「his」の人でしたね☆

あとは…
刺さる言葉、セリフ…が
結構出てきた映画でしたね。
劇中に演劇があって、そのセリフ達…も
なんだか良かったし、

やはり、佐々木…が残す、
吐き捨てるように言う、ぶっきらぼうなセリフ…が
やけに刺さってくる……
「佐々木、お前もな」って言いたくなるけど笑、
でもなんか、、、、
佐々木の抱える孤独……や、無力感が、
なんだか切なく響いている感じがありましたね。

ただ、
好き嫌い…は
結構…極端に分かれる映画…かなぁ？とは感じました。
出てくるような学生時代や友達や…
そんな自分の人生の中に似通った感じ…がある人は
すごくハマる…ような気がするし、

また、まったくわからん……もある気がする。。。
友達との付き合い方や思い出が
作品とリンクしない人…かな？


佐々木……という、昔付き合ってた友達…が居て、
なかなかに破天荒で、変わっている奴で…
彼を思い出しながら、
映像は「現在と昔」を行き来して…
そして、、、「さよなら」の意味を探る……かな？

シュールな映画…と言えば、それもそうで。
終わり方とかはシュールに終わる。。。

ちょっと不思議…な映画でした☆

---

はい、ではネタバレ含み……で。

悠二…藤原季節さんが
佐々木の話を、ユキ…萩原みのりさんに
初めて話す時の……
それまで暗い顔してた悠二が
すごく明るく嬉しそうに話すところ……

なんか好きでしたね。
ちょっと斜に構えてるような、
パッとしない感じの悠二が
素の自分になって笑って…
嬉しそうに昔を話す感じ…。

２人でテレビ観ながら…の何気ない会話…
で、
役者やれよ！…からの
「出来るからやるんじゃないだろ、
出来ないからやるんだ！」

お！良いこというな、佐々木…って思ったけど、
観終わってから思えば……
自分の人生を悲観してるからこそ……
自分は自由が無い、自由にやれない…から、
お前はがんばれ、がんばってくれ…みたいな、
そういうセリフが出てきたのかなぁ、、、

昔の同級生のことを
新しい友達に語っていたエピソードも…
自分はダメだけど、友達は良いんだぜ…っていう…
そんな孤独感が潜んでいた感じ。。。

「佐々木スペシャル、作ってやるよ」

うわ～出たぁー、なんかそういう人居たぁ～ｗ
…ってなった一言でしたね。
すごい幼稚な…
若い男子が一度は言うセリフ…みたいなｗ

でも、すごいカップ麺の空が流しに入れっぱ…で、
急に父親帰ってきて…の、すぐ帰って……。
ネグレクトですねぇ…
で、
あれは…深夜？帰ってきてて、ゲームしてやがる…
で、一緒にゲームやる……とか。
「起こしてよ～」って言ってたね、佐々木…
クソオヤジ…だけど、
愛が欲しかった感じ…がしましたね、佐々木。。。
神社で見つけて…必死で探したり…

「案外、佐々木が一番口固いよ」
これね～、
ピュアな佐々木を物語る…って感じだったなぁ。

King Gnuの井口理さんに「並べ」って
向かっていっちゃうところ…とか、

カラオケボックスで…
自分の好きな曲歌ってた…ってだけで
ときめくところ…とか。。。

心は少年、、、笑

「やりたいことやれよ、お前は大丈夫だから、
堂々としてろ」
そして流れる一筋の涙……上手かった☆

あの、母親は居なく？…て
父親が行方不明で警察にも行って…
言わばネグレクト状態でもある佐々木の……
あの心中は…どんなだったんだろうか、、、

それでいて、学校でのキャラ……
全裸になるほどに周りを明るく…したい自分、
そうしてホントの自分を隠す…自分、
親が死んで（どんな死に方だったんだろう…）
でも、学校に普通に来ちゃう…風…なところ…とか、

でも、「食堂行こ」…からの流れ…
で、「俺のこと脱がして楽しんでたじゃん」
あそこの演技……上手かったなぁ……
観ていて、いたたまれない…とはこのことだ…。

本当はメンタルがズタボロ…なのに
無理して学校に来た感じ…
脱いでることも、お前らがやらせて楽しんでた…って
友達責める言い方で言っちゃう感じ…
でも強がりたい気持ち…

複雑でしたねぇ、、、、泣

あの、舞台の…あれ誰だろう？
プロデューサー？演出家？

「人はひとりでいる時が寂しいんじゃなくてさ、
誰かと一緒にいる時でも
ちゃんと孤独を感じる生き物だよ」

このセリフ……が、
佐々木を表していたような、
鋭いセリフ、でしたね。。。
友達と居ても、学校に居ても、
ずっと孤独だった、、、

パチンコ屋の外で…
「でも彼女……欲しいなぁ」って言って
遠い目をした佐々木……
あの画、あの遠い目、良かったですね、
で、
「あ……この人、この後死ぬかも…」
って思いました。

で、夜に電話掛かってきて…
「あー、絶対それだ」って。。。

でも、
自殺…だと思ったけど、
そうじゃなかった。。。

最後、ラストシーンは…シュールでしたねぇ。
生き返るはずのない遺体が
裸で飛び出て、佐々木コール、、、
苗村…河合優実さん…が鳴り響かす
クラクション…だけが真実…のような。。。

その前の、
走りながら泣いて、劇のセリフを言う悠二……
ここからもうシュールか。

「お前はいつだって言ってるんだ、
さよならを。いつだってどんな時だって。
なぜならそれが人生だから。
長い長いさよならなんだ。
そしていつか最後のさよならにたどり着く。
それは自分自身へのさよならだ。」

……字幕観直して、みんな拾って書いてしまった 笑


あれ、劇中芝居…は
なんかのお芝居…なんですかねぇ。
シルバ？…とか役名を言ってたなぁ。
実際にあるお芝居のセリフかな？
このセリフ……が胸に響くセリフでしたね。
この…
「さよなら」の意味を探る感じ…

あの、ユキ…に悠二が
ちゃんとさよならを言った…のとかは、
そこから来ていた…かな？

そして、佐々木ともさよなら…

友達の前ではふざけたお調子者をして…
親に恵まれなくて……
カップ麺ばっかりで…
孤独で……パチプロになって……
パチンコ屋に並ぶ人達に自分を重ねて…
悲観して……ガンになって…

そしてひとり、死んでいく、、、

そんな、
どこかで見たような、出会ったような、
知っているような…そんな佐々木。。。


なんでしょうね、この感じ 笑
でも、あんなキャラの人……
思い出せないけど、知ってる気がする。。。
で、なぜか心に残ってしまう…
こうやってレビュー書いてると…
切ない人だったなぁ…って感じ。

まぁ、おちゃらけた人がみんな、
孤独を隠して背負ってる訳じゃないから
真実はわからないけれど、

この佐々木は……孤独な人だったなぁ…って。

で、
結局ちゃんと さよなら せずに…逝ってしまったから
余計に、、、切ない。。。


みんな心のどこかに…
さよならしないままに残っていて…
いつかまた、いつでも会えるような…
佐々木…のような人が居て……
青春があって…


でも、大人になるほどに…会えないんだけどね…泣
だから、もう…それは さよなら…してるのか。。。

…そんな、感じでした☆