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アンパンマン=バイキンマン 説

ふと思ったことです。

アンパンマンは、お腹が減った子供達に、自分の顔をちぎって、アンパンを食べさせてくれます。そうです。毎回毎回、毎度毎度、来し方行く末、未来永劫、「アンパン」です。お腹が減った時にアンパンしか食べさせてないのとしたら、それこそ子供が虫歯になるんじゃないとか、自分っていつからこんなにひねくれてしまったのかと自分でも思うほど、突拍子も無いことを考えるようになったのだと思います。でもバイキンマンは、子供を虫歯にさせようというよりかは、子供達をさらおうとか、食べ物を奪ったりして、虫歯とか、バイ菌に関連しているようなことって、あんまりしたことはないような気がするんですよね...

アンパンマンは、アンパンマンです。でも、それって本当ですかって話し。確かに、あの丸い顔と、丸い鼻や頬。そしてスーツを纏った姿は、「アンパンマン」かもしれません。要は、当たり前とされていることですよね。随分オカシな話に聞こえることでしょう。大学生が、アンパンマンは、アンパンマンなのか? なんて、ふざけているようにしか聞こえないことを考えているのですから。無駄だと、言われてしまうようなことかもしれませんからね。

でもやはり、アンパンマンは、本当に「アンパンマン」なのでしょうか。バイキンマンに何百回もさらわれるよりも、アンパンマンの前でお腹がすいたと嘆く方が、虫歯になる確率が高くはないですかと。確かにもしかすれば、バイキンマンは誰かをさらった後に、カビルンルンを使って、「菌」に関係する悪事を働くかもしれません。しかし、バイキンマンは大体「ハヒフヘホ」と、ハ行を言ってことを終えます。バイキンマンが、アンパンマンにばれずに、悪事をなすと云うこと自体が、とても難しいことなのではないでしょうか。

となると、アンパンマンのアンパンを食べる方が、機会は多くなるのではありませんか? 人々を守らなければならない以上、毎回バイキンマンに敗けるわけにはいきません。まぁ実際、アンパンマンは、バイキンマンを数え切れないほど追い払っています。人々を守らねばならない。そして、アンパンマンは、お腹が空いている人がいれば、自分の顔である「アンパン」を差し出す。しかしその状況が、バイキンマン的である、つまりアンパンばかりを食べている人々に、「虫歯」という菌による病気を引き起こす状況を助長しているとしたら、アンパンマンこそが、バイキンマンなのではないでしょうか。

とここまで書いたところで、この考えには、論理の整合性は大してないでしょう。取り上げているトピック自体も、辺鄙なものですしね。しかし、考えている内容の正誤が重要ではないと考えます。アンパンマンを、「アンパンマン」だと考えている、信じ込んでいる、疑いようのない事実であると捉えることがオカシなことではないかと疑ってみただけです。アンパンマンは、本当にアンパンマンなのか。むしろ、アンパンマンという存在と、アンパンマンを(偶発的にせよ)生み出してしまったジャムおじさん(通称ジャムおじ)こそが、バイキンマンなのではないかと考える。内容自体に特に意味はありませんが、「疑う」とはこういうことに近いことではないでしょうか。

文章を毎日毎日書いていますが、「疑う」ことに関連するものが非常に多いなと感じます。多すぎるくらいかもしれません。しかし、それほど「疑う」ことが難しい上に、うっかり忘れてしまうこと、当たり前だと感じているものが多すぎることに気づかされることも事実です。「アンパンマン」の例もその一つであると考えます。アンパンマンだから、アンパンマンなんだ。誰もがそういうでしょう。「アンパン」マンだから、彼がアンパンマンであると。多く人が、そう口にするかもしれません。でも、それって、疑いようのないことなのでしょうか。当たり前に思っていることは、あまりにも跋扈している。隔靴搔痒することさえもなく、疑うこともなく。アンパンマンがアンパンマンであり、バイキンマンがバイキンマンであると言う。

でも、ワタシは「アンパンマン」が「バイキンマン」なのではないのかという態度を、忘れないでいたい。日常という巨人が、即自化という縄でもって、息つく間もなくこの頭を縛り付けてしまう前に。




今日も大学生は惟っている




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