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大阪マラソンとかとかのこと

大阪マラソンが、エリート選手のみで開催される可能性が高いようです。(と書いたのはまだ公式からの発信がないだけで、99%確定だと思います。)

私もエントリーしておりましたが、正直タイムを目指すのは難しい状況でしたので少しホッとしています(おい)…はともかく、個人的には今回の決定については全くもって致し方ないと考えています

ただ、案の定SNSで「大阪マラソン」で検索すると賛否両論、私としても少しばかり思うことがあったので、なんとなく今考えていることをまとめておこうと思います。今回の件で色々と感じた皆さんはぜひご覧ください。なお、いずれも個人の見解ということは念のため申し添えておきます。

結論

結論から言えってえらい人に教えてもらったので。ランナーもそうでない方もカリカリしないでって言いたい記事です。

縮小開催が致し方ないと考える理由

なにより検査キットの不足。今回の大阪マラソンは、直前に検査を受け陰性証明をもって参加可能とする措置がとられておりました。ただ、オミクロン株の感染急拡大に伴って、急激な検査需要の増大があり、「検査難民」という言葉すら生まれる状況となりました。

上記の記事、タイトルでも十分内容がわかると思いますが、姫路市がこの声を出した時点で、大阪マラソンをそのまま開催するのは難しいと考えておりました。というかこれ受けて縮小開催に舵切ったんじゃないかとすら思います。これだけで、どう考えても大阪国際女子マラソン、大阪ハーフの頃と状況が違う。ちなみに、姫路市の清元市長はかつて医師として活躍しており、当然医療に関しては素人ではなく、その姫路市が全国に先駆けてこういった声を出すということは相当な状況であると考えられます。(完全に余談ですが、清元市長はランナーでもあり、とあるイベントで姫路城マラソンの開催を楽しみにしておられました。3年連続中止は残念、、)

検査キット不足がやばいって話の補足です。散髪屋で偶然聞いた話ですが、とある高齢者が自宅で転倒し、明らかに骨折したので救急車を呼んだものの、20病院ほどに受け入れを拒否された挙句、20㎞以上離れた病院に回されたようで。受け入れを拒否された理由を聞いて驚いたのですが、「検査キットがなく、救急患者がコロナに罹患していないか判断できないから」とのことでした。たまたま骨折だからよかったものの、命に影響するような症状を発症した場合、輸送中に最悪の事態が起こるということも十分あり得るなと思いました…。

本年の大阪マラソンは約2万人がエントリーしています。こんな状況で、”娯楽”としてのマラソン大会が2万人分の検査キットと医務員を手配することができるか?それこそ、マラソンに興味のない大多数からしてみれば、「ふざけるな」という話かと。2万人とはいえ、大阪の人口の0.3%にすら至りませんからね。

非ランナーは何を思うか

世の中、自粛続きで嫌になりますね。マラソン大会も軒並み中止、延期、縮小開催。悲しいなあ。私もそう思います。でも、ランニング人口は多く見積もっても10%ほど。そこからマラソンやレースに出る人なんて、3割くらいじゃないですかね。残りの97%からしたら、大阪マラソンがあろうかなかろうがどうでもいい

余談ですが、大阪府・兵庫県でのまん延防止措置実施により飲食店が21時閉店となった状況で、私も飲みに行く頻度が減ったことを悲しんでおりますが、お酒を全く飲まない妻は、「別にええやん。むしろ早く帰ってきてくれるやん」と喜んでおります。ま、そんなもんです。ぐずん…(いや、喜んでくれるうちが華か)

主催者を責める人たちへ

ここからは私の思いですが、主催者を責めるのはお門違いだと思います。私の憶測でしかないですが、少なくとも大阪国際女子マラソンを開催した時点では、大阪マラソンの主催者も実施の方向で検討していたと思います。だからぎりぎりの発表になっても―たんや、知らんけど。

吉村知事の「ランナーを守る」発言

この発言は、あくまでコロナからランナーを守るのではなく、あらゆるランナーに対するリスクから守るともとれるのではないでしょうか。先述の通り、レース中に何かトラブルがあってもすぐに病院にいける保証がありません。ぶっちゃけ、都市型マラソンには充分なトレーニングを積まない方も多数出場しますので、その方たちが予期せぬトラブルを起こす可能性は十二分にあり得ます。そういった意味では、医療崩壊の状況でエリートレースだけに絞るという今回の判断を支持します。

発表の仕方はマズすぎる

今回、報道の発端となった松井市長・吉村知事の記者会見からすでに5時間以上が経過していますが、エントリーしている私にはまだ主催者からの案内メールが届いておりません。明日かな。本来ならこうした情報はまず参加者に真っ先に送るべき、そりゃ炎上するわ…と思います。

とはいえ、両名も恐らく記者会見の流れでたまたまマラソンについて質問されて答えたのだと思います。緊急事態宣言を要請しなかったことから、このタイミングでマラソンをするつもりなのか?という質問が飛んでくることは想像に易く、大阪市・大阪府はともに本大会の主催者という立場であり、そのトップが方針を話したにすぎないので、そこはなんらまずい話ではない。

…まだ言い切ってなかったですね。話は一転して最終的に出場できるかもしれませんね(笑)

これが憶測でしかないって話

ここまではすべて私の想像と考えであり、事実はどうなのかはわかりません。残念ながら、このコロナ騒ぎは未だ収束の目処が立たず、誰もが依然手探りの状況のなか動いていると思います。私は主催者に縮小開催を決めた理由を説明する義務があるとは思いませんが、ある程度の説明ないし、情報は出した方がいいのにな、と思います。まあどれだけ説明しても納得できない人はいるとも思いますが。この段落、思うって言いすぎだと思います。

とにかくランナーの質を下げる行為はやめようぜ

色々思うところはあると思いますが、「仕方ない」。主催者叩き、エリート叩き等、足の引っ張り合いでしかないと思います。別大とかえぐかった。。どう考えても、中止したくて大会を主催する人なんていないはず。エリートランナーたちも、大勢が出場する都市型マラソン特有の雰囲気を楽しみにしている方も多いはずです。(一部残念なことにエリート側のマウント取りも目についてしまいましたが)

逆に、非ランナーの皆さん、ランナーがランナー全員マラソンに命かけて今回の1件に発狂してるわけではないです。木を見て森を見ない、そんな判断をしないでいただけると嬉しいです。

以下、おまけです。

よかったらどうぞ。

「緊急事態宣言でなかったのになんで?」

という方もいると思いますが、それとこれとは完全に別件かと。(逆に昨日時点で宣言要請しなかったのはマラソンのため?といった怒りの声も見られました、結果として違いましたが)

そもそも、まん延防止措置も最初に出たころと今とは随分内容が変わっています。コロナ禍となってから既に2年以上経過しているとはいえ、まだまだ未知のウイルスであることは間違いありません。緊急事態宣言だから中止、まん防だから開催、そんな話じゃない

「マラソンはエリートだけのものなのか」

これは言い切りますが、違います。結果として、そのように開催した方が主催者としてもリスクが少ないからだと思います。そもそも、エリート選手として出場権を持つ選手のなかには、それで生計を立てている選手だっています。趣味でやってるランナーと同列に扱えるものではないかと…。「いや、足の速い市民ランナーだって優遇されてるやん」って言いたい人もいるかもしれませんが、、、言い出したらキリなくないか、、、「出場資格:ランニングで生計を立てている人」にでもしたらいいのかな、、、

冗談はさておき、どうしても嫌なら、出走できなくなっても自身が納得いく主催者が開催する大会にエントリーするのがいいと思います。(中止そのものが納得できない人は諦めて…)現段階で私のおすすめは、「地元開催で、エリートの部がない大会」です。理由としては、”縮小開催”の可能性が限りなく少ない(開催か中止かはっきりしてるし、仮に縮小開催となっても地元民なら出れる可能性が高い)からです。「エリートのみ」「地元のみ」といった縮小傾向が見て取れるので、それを逆手に取るのが吉かと。ご参考に。

「なんであの大会はあったのに…。」

状況は刻一刻と変わります。また当然、全国のマラソン大会が、一律の基準で開催可否を決めているわけではありません。主催者の思い、開催地域の事情等もあるなか、そんな基準をつくることは不可能に近いと思いますし、それを盾に主催者を叩くのはほんまに違う

ちなみに、昨年びわ湖毎日マラソンが縮小開催されたため、私はたくさんの友達に協力してもらって、出れなかったランナーを数名集めてマラソンT.T.を主催しました。後はなんとなく月1でタイムトライアルもやりました。作ってみるのも案外楽しいよ(笑)今年もやってみる?
※参加してくださった皆さん、手伝ってくださった皆さん、本当にありがとうございました!

「はよ、2類にせえよ」

それも一理あるとは思うのですが、WHOはじめ、国際社会がまだまだコロナのリスクを甘く見ていません。現に無症状でもPCR検査陽性のため北京オリンピックに出れない選手もいるなか、日本だけインフルエンザと同等の扱いに落とす…というのはかなり無理があると思います。全然本題と関係なーい。

「コロナ嘘」「いやホント」

コロナが嘘だろうが本当だろうが、現時点でマラソン大会はかなり厳しい状況に立たされているのが事実で、それは残念ながら1人ひとりの声で変わるレベルの話ではありません。声を上げることを否定はしません。ただ、少なくともこの社会情勢では、マラソン大会の開催有無については別問題として考えた方がいいのかな、と思っています。


終わり。

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