【レポート】デザインリサーチのイベントに参加して来ましたpart2
先日、デザインリサーチのイベントに参加してきた感想を書きましたが今回はそちらの続きです。
エスノグラフィで用いるメソッドは「観察とインタビュー」
エスノグラフィでは「観察とインタビュー」を用います。
現実の世界でいかに相手の文脈を感じ取り、深く理解し、共感するか。まさに没入感覚の調査手法です。
この後にワークをするのですが、いかに普段自分が物事を見ていないか気付かされました。観る、聴く、という人間の根幹となる感覚を自分は今までないがしろにしていたのかもしれません。
ワークショップ「観察とインタビュー」
近いテーブルの方とペアになり、「とある行為」を観察します。制限時間は5分。観察する側はひたすら、その人の行為を付箋に書き出すのですが、コレが非常に興味深かったです。
よくよく興味を持ち、集中して目の前の対象者を観察すると気付きがポロポロ出てくるのです。自分の予測と全く異なる行為が出てくるので、「それはなぜか?」といった疑問が頭の中によぎります。
制限時間が終わり、書いた付箋を並べ、「なぜこのような行為を取ったのか?」ヒアリングします。
ここからがインタビューの時間になります。
相手の文脈を理解しようと、ヒアリングを重ねると、背景の欠片が零れ落ちてきます。断片的な情報を繋ぎ合わせると、その人自身の歴史のような物語が浮かび上がってくる経験をさせていただきました。
非常に興味深い体験でしたね。。
観察のポイント
AIUEOを意識しながら全体を見る
観察のフレームワークAIUEOを意識すると、より相手についての深い理解が得られるそうです。
A:行動,I:相互作用,U:ユーザー,E:環境,O:モノ
インタビューのテクニック
ラダーリング法
ラダーリングと呼ばれる手法があるそうです。
理由や背景を尋ね、その回答の裏にある深層心理を紐解く質問と、具体例を聞き出し、話の粒度を細かくする質問をすると、全体を捉えやすくなります。
day1のまとめ
実践を交えたワークショップで、頭だけではなく「身体」でも理解出来る内容でした。デザインリサーチの概念と手法を理解出来たので次回の内容である「インサイトの発見・コンセプト策定」も楽しみたいと思います。
TwitterでもUX,マーケティング,リサーチに関する情報発信をしています。
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