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書く前には、聴くがある

僕の仕事は「聴く」から始まります。
普段はGCストーリーのインハウスエディターとして働いており、文章を書く機会が多い仕事です。オウンドメディア運営、採用広報、ネーミング、ミッションやビジョンの言語化を担当してきました。
アウトプットは言葉ですが、必ずその手前には「聴く」がありました。

人は自分の想いを言語化しづらい。

インタビューに限らず、自分が担当する書く仕事の手前には「聴く」があります。依頼の際には課題や要望を明確化させるためにヒアリングをします。
コンテンツ制作にしろ、MVV策定、コンセプト開発にしろ全ては「聴く」から始まっています。一緒に仕事をした事がない方からのイメージとしては、「何か言えば」出てくるかもしれないと思ってるかもしれませんが、そんな事はありません。
言ってしまえば、結局は「当事者」が一番大事であると思います。
しかし、人間は自分の想いを言語化するのが難しいんですよね。
その人の「本当に考えている事」の語りを促すために、触媒となる「何か」がもしくは「誰か」必要だと考えています。

問いが語りを促す

語りを促す1つに「問い」があります。「問い」が気づきとなり、思考の扉を開き語りを促す。語りの触媒となる存在になれたらいいなあ、と思います。話を引き出すなんておこがましく、僕自身に出来るのはその人の言葉を丁寧に受け止める事しかないのかもしれません。
思えば、僕自身は元々ソーシャルワーカーを目指し、福祉系の通信大学で勉強していた時期があります。
(脚本家を諦めたその後の話です。)

ソーシャルワーカーは病院や地域包括支援センターに勤務しており、社会的困難を抱えた人に対して相談援助を行う職種です。その人が抱える不安や困難を受け止め、事実情報や生活環境を整理して自立を促します。
他者への関わりに影響を与えたのは、通信大での学びがあったかもしれません。

「何を言っていたか?」と「何を言おうとしていたか?」

聴いたあとには「書く」仕事があります。
特にミッションやコンセプトの言語化では「何を言っていたか?」だけではなく「何を言おうとしていたか?」に想いを馳せます。

言葉を作るよりも見つけるに近い感覚です。
お聞きした内容を反芻しながらも「本当は何を言おうとしていたか?」言葉にしていく時間は好きな時間だったりします。

インハウスエディターとしての仕事を振り返ってみると「書く」と「聴く」で成り立っている気がします。

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1月22日(金)に「書く×聴く×知る」をテーマに無料のオンラインイベントに登壇します。もし、興味ある方はご参加いただけると嬉しいです。

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