10分でわかる リ・インベンション―概念(コンセプト)のブレークスルーをどう生み出すか

忙しい人のための10分で分かる リ、インベンション (概念のブレークスルーをどう生み出すか)

要約
1 〜 96page まで

・イノベーションとは改善では無い。
・普通のイノベーションでは無意味。
・イノベーションは困った時の神頼みでは無い

中間

・ビジョナリーカンパニー

208page 〜

・総まとめ。どうすればイノベーションを有効に活用できるか?

以上

と3章まと総まとめ読んで後はBookOFFするなり、他人にあげるなり、鍋敷きにするなりすれば良い内容です。中間は正直ただのカサ増しです。

前半の核心について

普通のイノベーション(技術革新)をしてもいずれ市場に淘汰されてしまう。

・機織り機の機織り速度を劇的に改善するという様な位スペックアップ的な技術革新では市場が成熟すると効果がない。

理由1
カメラの画素数が10000画素から20000画素に増えた所で一部のマニア以外はそこにニーズを求めていないから。

理由2
発展過程で製品がPC化(誰でも素材さえあれば作れる状態)するので発展途上国が簡単にリバースエンジニアリングして、安価な商品が出回るのでいずれ市場に淘汰されてしまう。

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リバースエンジニアリング(Reverse engineeringから。 直訳すれば逆行工学という意味)とは、機械を分解したり、製品の動作を観察したり、ソフトウェアの動作を解析するなどして、製品の構造を分析し、そこから製造方法や動作原理、設計図などの仕様やソースコードなどを調査することを指す。
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・市場のニーズをつかむ事がとても大事。市場が求めていない商品を独りよがりに作ったとしても売れない。何故なら市場が求めていないから。という説明を芸術や音楽を例に例えて解説

日本はイノベーションという概念をどう捉えているのか?をイノベーションという単語がついた本がどの年にどれだけ発行されたかを分析した結果、不況や不確実性が上るほど イノベーションという単語が入った本が発売される。

日本人は イノベーションを、困った時の魔法の杖の様に思っているがイノベーションは魔法の杖じゃない。

といった内容がこの本の核心部分です。さて、この後にリ・イノベーション成功事例を永遠と説明するのですが正直この部分は飛ばし読みで何の問題もない内容です。

ビジョナリーカンパニーもこの本の3章以降も、文字が大きくて内容が無いようなビジネス書も基本的に

成功したから成功したのであって、それらを読んだ人が、それらの事例を有効活用できるような、

要するに役に立つような使い方は殆ど出来ません。(出来ないとは言っていない)

と言いますのは、成功事例というのは、強く場所と人と時代に依存するからなのです。

要するに成功するかどうかってい言うのは運ゲーです。

一つの例で、エアバック式の自転車ヘルメットの例が出て、これがいかにイノベーティブな行為なのか?と本の作者は礼賛しますが、

このエアバック式ヘルメットが成功したのは、

スウェーデンという場所(環境)で、

女性のCEO(人)が、

スウェーデン人と多数が自転車に依存しているという社会(時代)

に生まれたから成功したのです。

これらの前提条件がたった一つでも変わると、成功しません。例えば、自転車が全く必要ないような国でビジネスをしてもこのアイデアは成功しなかったでしょう。

と、こう言った

博報堂でOOの売り上げを300%挙げたOOさんのマル秘テクニック

みたいなビジネス書と同じで、こう言った成功事例は、お話(与太話やフィクション)としては大変心を豊かに(笑か)してくれますが

貴方がこれを真に受けて、明日から会社とかで行う事は推奨しません。

頭の悪さを露見させたり、無意識のクソを撒き散らすだけなのでしない方がいいです。

要するにやるメリットが1マイクロミリメートルも無いのでしない方が合理的です。

ピエロになりたかったら別ですが。

基本的に成功体験や成功事例というのはユニーク(他に類を見ない)なので使えません。

それよりも、実は失敗事例や失敗体験というのの方が何億万倍も価値があるのです。

と言うのは、前に、スルガ銀行とか日産とシャープの話を書いたりしますが、人間というのは遺伝子構造が似ているので、だいたい同じような失敗を繰り返す傾向にあるのです。

なので、人間は大体100年周期(世代が3代跨ぐと)で大規模な戦争を行いますし

日産とシャープの経営失敗みたいな同じような失敗をして会社を潰しにかかったりと、失敗体験というのは成功体験のナン億万倍もの価値があります。

それは、例えばウォーレンバフェットの右腕の人が失敗ノートを持ち歩いていたりと、出来る人間は失敗の価値をよく分かっています。

日本だったらしくじり先生とか見た方が余程有用です。

また基本的に、貴方の周りに存在する多数の人間は進んで反面教師をしてくれているので、

常に、なりたくないリストや、やったら良くないリストを作ればそれだけで貴方は馬鹿っぽく見られなくなりますし、せっかくの周りの多数の人間たちがクソを進んで撒き散らして率先して失敗してくれているのでそんな人間たちから

人の振り見て我が振り直せ

を出来るのはとても有用な方法だと思います。

さて、96ページ以降のこの後の殆どは、ビジョナリーカンパニーもそうなのですが、成功事例を元に、どうして成功したのか?

を後付けで追っているだけの内容なので、気になったり時間を浪費したいなら飛ばし読みで十分です。

後付けだったら理由なんていくらでも探せます。

これが成功したから成功したって部分です。

だからと言って、今運良く時代のニーズにマッチして成功したが、これから先も成功するとは限らないのです。

そして、ここは断言できるのですが、この方法を使って二匹目の土壌を狙おうとしても殆ど確実に失敗します(するとは言っていない)

その辺はビジョナリーカンパニー読めば良く理解できます。

最後がこの本の総まとめの部分で、

・どうやったら貴方や貴方の企業などがイノベーションを行うことができるのか?

・どうやったらイノベーティブな人材を引き寄せる事が出来るのか?

について有料項目で解説します。

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